★米中貿易摩擦の激化懸念が広がり、リスク回避の動きから米10年国債金利は低下傾向となっている。ただ、投機筋は3月25日以降米国債先物のロングポジション(債券買い・金利低下)からショートポジション(債券売り・金利上昇)へ転換している。シカゴIMM投機筋ポジションの5月14日付けでは、売り買い差引き持高は債券ショート持高▼352,817枚となっている。米国債金利が低下(価格が上昇)していることから、債券売り乗せしている地合いとなっている。
米長期金利の低下に伴って円高が進行しているが、投機筋は金利の低下が行き過ぎているとの相場感を持っていることになる。そのため、より売りが膨らんでくるようなら、米国債金利も下げ止まる可能性が高い。昨年の9月25日付けでは▼756,316枚までショートが膨らんだことから、ショートポジションの積み上げには余裕がある。
一方で、金利が低下している中、ショートポジションを膨らませていることは、含み損が発生していることになる。そのため、金利低下が止まらなければ、含み損に耐え切れなくなった投機筋からのポジション手仕舞いの買い戻しにより、金利低下が加速するリスクも残っている。その場合、為替市場では、日米金利差縮小により1月3日のようなフラッシュ・クラッシュのような動きになりやすい。
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