FITS エコノミックレポート

★9月24日付けNY金のCFTC先物投機筋の建玉を見てみると、売残高57,949枚に対して買残高370,393枚で差引きネットは買越高312,444枚となった。

このネットの買越残高は2016年7月5日付けの買越高315,963枚につぐネット買越残高となっている。

この時は、7月5日付けのネット買残高がピークとなり、高水準で上下に振れるも徐々にネット買越残高が減少すると共にNY金価格も下落基調になった。

NY金の買越残高ピークアウト後は、NY金よりも早く東京金は下落基調となった。そして、東京金はNY金より先に底値を付けた後、NY金より早く戻り基調になった。

9月24日付けのネット買越残高も2016年7月5日のピーク時に近づいてきていることから、今後は利益確定の売りが入りやすくなり、一旦の下落調整の可能性も高まってくる。また、過去の事例では、東京金の調整の方がNY金より極端に動くので注意が必要となる。