FITS エコノミックレポート

年初来の東京貴金属市場動向からの戦略!

 

★1月6日を100として金標準先物(赤線:金)白金標準先物(青線:白金)銀標準先物(緑線:銀)の動向を分析する。

年初から2月中旬までは大きな動きはなくもみ合う展開が続いていたが、それ以降は下落基調となった。そして、3月に入ると徐々に下落の勢いが強まり、白金と銀が金以上に下落する展開となった。

金は他の貴金属に比べて押しも浅く、3月17日の92.12が底となり反転する展開となった。また、白金と銀は3月19日に白金の63.61と銀の65.58が底となり金同様に反転する展開となった。

その後は、金は緩やかに上昇基調を維持したが、銀は他の貴金属以上に戻り基調が強まった。一方で、白金も戻り基調は続いたが他の2貴金属に出遅れる展開が続いた。

7月以降の銀は加速的な上昇となり8月7日の高値151.71まで上昇する展開となり、年初から比較すると1.5倍の上昇となった。しかし、その後は上下に大きく振れる展開となり、9月18日以降は大幅調整下落となり9月24日の117.13とピーク時から34.58%の下落となった。9月24日で一旦底を付けるとその後はもみ合いながらも戻り基調となっている。

金も8月7日の127.90がピークとなりその後は横ばいからやや低下傾向となった。9月24日の114.93が底値となり緩やかに戻り基調となっている。

白金は他の貴金属からかなり出遅れており、一度も年初の価格を上回らずに推移している。9月24日の82.90が底値となり戻り基調となっている。

まとめると、3月以降は銀に資金が入り込み大相場の展開となったが、8月7日がピークとなって過熱感による調整が続いた。金も高値からの下落調整となったが、過熱感は出ていない。白金は、新型コロナ禍の中で自動車販売の不振などもあり、人気離散から低位で放置されている。

押し目買いという観点からは、白金が上げられる。一方、値動きは荒いが短期の投機戦略での売買なら銀は注目される。特に大きく調整したことで次の相場の展開が注目される。金は上昇と調整を繰り返しながら、徐々に右肩上がりとなっていることから、押した場面でゆっくり買っていく戦略が良さそうだ。

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