FITS エコノミックレポート

南アランド/円は雲の上限上抜けだが!

 

★南アランド/円の一目均衡表日足では、雲の下限がレジスタンスとして意識され上抜けできなかったが、雲のネジレとともに加速して上抜けた。雲のネジレが相場の節目となった典型例となっている。

ただ、相場の方向性を示すといわれる基準線(青線)が横ばいとなっていることから、上向きとなるまでは本格的な戻り基調になりにくい。

転換線5日(茶線、オリジナル線)転換線9日(赤線)も横ばいとなっていることで、短期的にも本格的な上昇基調になったと言うには時期尚早となる。

26期間遅行する遅行線(緑線)はロウソク足を上抜ける好転となっており、雲の上限も上抜けしている。また、26期間先の先行スパンでは、先行スパン1が先行スパン2を上抜けしたことで、上昇基調は継続している。

RSI(パラメータ:14、30、70)でも、50%にサポートされ横ばいとなっているものの、50%を超えていることから、勢いはないが上昇基調は継続している。

 

ただ、南アに関しては、格付け会社スタンダード&プアーズは新興国の3分の1はこのままの格付けが維持できないと発表している。また、フィッチもムーディーズも格下げの方が格上げより多くなると示唆している。たとえ南アの格付けが変わらない場合でも、新興国通貨の1つの通貨がクラッシュした場合、全ての新興国通貨に波及する可能性が高いので注意が必要となる。30日に12月の財政収支が発表される。すでに南ア政府は今年の財政の悪化を予想しているが、財政赤字がさらに拡大していく場合は格付け問題にも関わってくるので警戒する必要が残る。

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