★英精錬大手のジョンソン・マッセイのリポートによれば、南アフリカは19年時点で世界の白金供給の7割超を占めるなど、同国にとっては白金が主力輸出品である。そのため、白金の価格動向によって国内景気に影響を与えやすい。
2015年には中国経済の減速から白金需要が弱まるとの思惑からランドは13年ぶりの安値圏まで下落した経緯がある。
このところの白金相場は、世界的に脱炭素社会への動きから燃料電池車(FCV)の需要増加が見込まれるとして、FCVの触媒として使われる白金の使用量が多いことから、白金相場の上昇基調が続いている。
10日に発表された7-9月期の南アの経常収支は市場予想を上回る2975憶ランドの黒字になった。
そのため、白金相場が強い基調が続くようなら、南アランドも底堅い展開となりやすい。
2020年の相場を見てみると、南アランド/円が急落の方がやや早かったものの、その後、白金標準先物も急落する動きとなった。そして、白金標準先物相場の持ち直しと共に南アランド/円も徐々に回復する展開となった。
しかし、7月中旬から9月初旬までは相関性が弱まる展開となった。
その後は、白金標準先物が上昇基調となると南アランド/円もじり高を継続している。
完全相関ではないものの、白金の動きと南アランド/円の動きは似たものになっている。そのため、白金標準先物相場が今後も上昇しやすい。
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