FITS エコノミックレポート

今晩はトルコリラ/円の正念場!爆発寸前の様相

 

★昨日エルドアン・トルコ大統領による米国との関係を巡る発言があった。トルコ大統領は『21年は米国との関係で新たなページが開かれることを希望する』また、『バイデン次期大統領が両国関係にとって必要な重要性を示すだろう』などと述べたことで、トルコリラ/円は下支えられた。

今晩は、日本時間20時発表予定のトルコ中銀の金融政策決定会合の結果が注目される。市場では現状金融政策金利の15.0%から16.5%の引き上げを予想している。市場では、利上げ幅に注目が集まっている。

トルコ中銀が予想を上回る利上げを実施するようなら、11月19日の直近高値13.94円に向けての上昇となりやすく、心理的な節目となる14.00円の攻防が予想される。予想通りなら、発表直前の反応は上昇する可能性が高い。しかし、材料出尽くしから徐々に上値が重くなる可能性が高い。もし、利上げが見送られた場合は、失望によるトルコリラ売りが強まり13円割れの展開が予想される。また、政策決定会合後にエルドアン大統領が発言する可能性もあり、発言内容次第では反転や反発するので警戒が必要だ。

 

トルコリラ/円の日足では、100日SMA(黒線)13.601円がレジスタンスとして意識され上値が抑えられている一方で、上向きの5日SMA(赤線)の13.540円がサポートとして意識され下支えしている。値幅0.061円の上下の抵抗体に挟まれて小幅な値動きになっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、買われ過ぎ過熱感が出てきている。ただ、明確なトレンドが発生するようなら、高水準に張り付くダマシが発生するので注意が必要となる。

テクニカル的にも、今晩のトルコ中銀の金融政策決定会合待ちの状態となっている。

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