★トルコ中銀は3会合連続で政策金利である1週間レポレートを8.25%で据え置いた。リラ下落を止めるには、利上げが必須とする見方も多いなかでの据え置き決定に、再びリラ売りが強まった。ただ、その後は中銀が国内の銀行に対し、外貨も含めた預金準備率の引き上げを発表するとリラは買い戻された。 本日は、エルドアン・トルコ大統領が発表するとした『時代を変える良いニュース』が注目される。予想される内容としては、19日に一部通信社が報じた『黒海でのエネルギー資源発見』にくわえ、以前から進めている東地中海でのガス田探査に何らかの進展がみられたことも考えられる。自国でのエネルギー生産が現実味を帯びてくれば、トルコ経済にとって明るい材料となる。 ただ、東地中海におけるギリシャとの対立は改善されたわけではない。そして、米海軍がギリシャのクレタ島付近に艦艇を派遣し、トルコ・ギリシャが不用意に衝突しないよう監視をし始めた。
リラ買いの材料はあるものの、それ以上にリラ売り材料も多く上値追いにはなり難い。テクニカル的にトルコリラ/円の日足をTレート(8日EMA:赤線)と20日SMA(青線)で分析する。
ロウソク足が8日EMAの下に位置している場合は下落基調となる。また、8日EMAが20日SMAの下に位置してる場合は下落基調となっている。そして、両線が下向きの場合は下落トレンド基調継続となる。
全ての条件に一致していることから、下落基調が継続していることになる。
反転シグナルになるには、ロウソク足が8日EMAを上抜け、さらに8日EMAが上向きとなって20日SMAを上抜けるゴールデンクロスするような動きになったら、トレンド転換となる。
そのため、エルドアン大統領の今晩の発表でリラ買いとなった場合は、上記の反転シグナルが出るか注視する必要がある。
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