FITS エコノミックレポート

ユーロ・ロングポジションもピークアウトか?

 

★ユーロ/ドルのシカゴIMM投機筋ポジションの9月1日付が公表された。対ドルでの差し引き持高は、ユーロロング(ユーロ買い・ドル売り)+196,747枚と前週の史上最高だった+211,752枚から▲15,005枚の減少となった。そのため、ユーロ/ドルも9月1日の1.2011ドル付近がピークとなり、その後は上値の重い展開となり1.18ドル半ば近辺での値動きとなっている。

ユーロロングポジションの積み上がりにより、ユーロ/ドルの上昇が続いていた。しかし、一旦上値が重くなるとポジションの手仕舞いによりユーロ売りが強まりやすい。

過去の値動きからすると、ユーロロングのポジション積み上がりがピークアウトしても、高値圏でもみ合う展開となりやすい。そのため、ユーロ/ドルも高値圏でのもみ合いとなる。

その後、ユーロロングのポジション解消が強まると、ユーロ/ドルの相場も崩れる展開となる。

今後の注目点は、ユーロロングのポジションが高値圏で上下するのか、それとも一気に手仕舞いによるユーロ売りが強まるのかが焦点となる。

過去最高のユーロロングのポジションが積み上がったことから、明確にポジション手仕舞いを確認してからでもユーロ売りは遅くないと思われる。また、今回は1.20ドルが上値目処となり、調整相場となった。再び1.20ドルへの上値トライとなる可能性もある。1.20ドル定着となると、再びユーロロングが積み上がる可能性もあるので、今後の動向には注意が必要となる。

 

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