FITS エコノミックレポート

★メキシコペソ/円の日足では、100日SMA（黒線）がレジスタンスとして意識されると、一転下落基調となり10日SMA（黄線）、75日SMA（緑線）を下抜けた。5日SMA（赤線）が10日SMAと75日SMAを下抜けるデッドクロスして5日SMAがレジスタンスとなり下落基調が継続している。ただ、25日SMA（青線）の5.4535円がサポートラインとして意識され一旦下げ止まる展開となっている。

8月26日5.186円の安値を起点として8月29日安値を結ぶサポートライン（S1）は、メキシコペソ/円の上昇が加速したことから、一旦はトレンドラインの有効性が縮小した。そのため、9月3日5.236円の安値を起点として9月17日5.521円の安値を結ぶサポートライン（S2)が引けたが、下抜ける展開となり短期的な下落基調となった。そのため、9月18日5.596円の高値と9月27日5.512円の高値を結ぶレジスタンスライン（R1)がレジスタンスとして意識される。

ストキャスティクス･スロー（パラメータ：14、5、3、20、80）は、％DがSlow%Dを下抜け両線ともかい離幅を広げながら下向きとなっていることから、下落基調が強いことを示している。

まとめると、上値をR1と5日SMAがレジスタンスとなり上値を抑えている一方で、25日SMAがサポートとなり下げ止まる展開となっている。ストキャスティクスでは、下押しバイアスが強まっていることで25日SMAを下抜ける可能性が強い。そのため、投資判断とすれば『様子見』としたい。バイアス的には下押しの勢いも強くあり、25日SMAで下げ止まったもののダマシとなる可能性も高い。

25日SMAを下抜けすると、S1の位置する5.379円が視界に入ってくる。また、S1を下抜けするとトレンド転換した可能性もあり5.186円も視界に入ってくる。一方R1と5日SMAを上抜け出来ると再び戻りトレンドが継続した可能性もあり75日SMAの5.532円が上値目処として意識される。