FITS エコノミックレポート

★プラッツドバイ原油の日足では、下向きとなっている5日SMA（赤線）がレジスタンスとなり、下押しする展開が続いた。そのため、25日SMA（青線）、75日SMA（緑線）を次々下抜けしたが、100日SMA（黒線）で一旦下げ止まる展開となっている。

ただ、5日SMAの下押しのバイアスも強く100日SMAを下抜けるような動きとなっている。

そのため、100日SMAを下抜けると、4月22日の直近安値15,710円と8月26日の直近高値31,170円の38.2％押しとなる25,264円や50.0％押しの34,440円が視界に入る。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、5、3、20、80）は、％D：11.89％、Slow%D：11.98％と売られ過ぎ過熱感が出ているものの、低水準で両線とも横ばいとなっている。明確な下落トレンドが発生していることから、底這いの動きとなっている。まずは、％D が上向きになるまでは底這いする可能性があるので注意が必要である。

まとめると、100日SMAで一旦は下げ止まっているが、下向きの5日SMAが下押ししていることから、下落基調が継続していることを示している。ただ、100日SMAがサポートして5日SMAを上抜けるようなら、一旦の戻りとなりやすい。その際でも下向きとなっている10日SMA（黄線）や75日SMAがレジスタンとして意識される。戻り上値の重い展開が予想される。

100日SMAを下抜けると5月下旬にもみ合いとなり、6月12日にはサポートラインとなった38.2％近辺や5月上旬にレジスタンスとなった50.0％押しのが下値目処として意識される。