FITS エコノミックレポート

ドル/円相場と投機筋ポジション動向!

 

★シカゴIMM投機筋ポジションの8月13日付けが公表された。対ドルでの差引き持ち高は、円ロング(円買い・ドル売り)+24,742枚となり、前週の持ち高+10,561枚から増加傾向となり、2016年来で円ロングポジションは最高となった。投機筋による円ロングポジションの構築が進んでいることを示している。

 

ただ、8月7日以降は連日の陰線(円高・ドル安)となり、8月13日には105.01円まで円高が進んだ。しかし、13日に米通商代表部(USTR)が対中輸入品3000億ドルの10%追加関税に関し、スマホなどの消費財に対する関税発動を9月1日から12月15日まで先送りし、健康、安全保障関連を制裁対象外としたため、関税が与える成長への悪影響の警戒感が後退した。米中貿易交渉への期待も広がり米国債利回り上昇の伴うドル買い、リスク選好の円売りが加速した。そのため、投機筋は含み損を抱えている可能性が高く、円高基調では手仕舞いのドル買い戻しも入りやすく円高の抑制となっている。

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