★ドル/円の中期トレンドを示す週足では、2020年は13週SMA(赤線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えられる展開が続いた。しかし、21年1月29日週に13週SMAを上抜けすると、一転してサポートとして意識され下値を支えられている。
一方、上値では111円台半ばが上値目処として意識され上値の重い展開が続いている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてはいるが、両線ともほぼ横ばいになっていることからトレンド待ちの様相となっている。ただ、価格は上昇したものの、%DとSlow%Dは上値を切り下げる弱きのダイバージェンスとなっており、先々弱気の前兆シグナルが発生している。
しばらくは13週SMAと111円台半ばのレンジ相場となりやすい。
しかし、6月財政赤字は、8月1日に連邦債務上限が復活し、財政の崖への警戒感が高まりつつあることから注意が必要である。2021会計年度(20年10月~21年9月)の5月までの財政赤字は、2兆637ドルとなり、過去最大の3兆1319億ドルを記録した2020会計年度(19年10月~20年9月)の同時期の1兆8802億ドルを上回っている。米議会予算局(CBO)は、2021会計年度の財政赤字は3兆ドルと、過去最大の昨年度に近づくとの見通しを示している。
そのため、7月下旬にかけてリスク回避の円買いが強まる可能性も高まる。その際は、13週SMAや200週SMA(紫線)がサポートラインとして意識され下げ止まるかが焦点となる。
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