FITS エコノミックレポート

ドル/円は再び半値押し下抜け!

 

★ドル/円の日足では、半値押しが重要ポイントとなっているが、再び下抜けしてきた。8月14日に一旦下抜けしたものの、61.8%押しがサポートとなり直ぐに半値押しを回復した。

これは3月26日が底値となり5月21日まで円安が進行した後、調整下落となった際に半値押しとなる107.99円がサポートとして意識された延長となっている。そのため、半値押しを下回ることなく5月29日108.08円を底値に7月19日高値113.17円まで上げた。今回の下落調整でも半値押し110.63円が意識されたものの、下抜けしてしまった。しかし、14日には61.8%押しとなる110.02円がサポートとして意識され、直ぐに半値押しを上抜ける回復基調となった。そのため、今回も押しがあった場合61.8%110.02円が意識される。

 

ただし、7月19日の高値から8月1日の高値では上値を切り下げ、7月13日に7月26日の安値を下抜けた。そのため、上値・下値を切り下げる展開が継続している。

61.8%を下抜けすると、白銀比率の70.7%押し109.57円や76.4%押し109.28円が視界に入る。

トルコ絡みの過度なリスク回避の動きは一旦後退しているものの、米国とトルコ間で何も解決していないことから、リスクは残っている。また、他のドル建て債務の多い新興国通貨安にも飛び火していることから、トルコだけでなく他の新興国リスクも高まっていることには警戒する必要がある。また、米中間の貿易問題から中国の経済指標が下振れし始めており、先行きの中国経済の減速懸念もリスク回避の動きにつながっている。

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