FITS エコノミックレポート

ドル/円の長期トレンドでは雲の下限を下抜け!

 

★ドル/円の一目均衡表月足では、雲の中で概ねレンジ相場的な方向感のない展開が2017年以降継続している。長い期間もみ合い相場が続いていることから、徐々に雲の厚みも薄くなっており、雲の上下限の抵抗力がなくなってくる。また、2020年1-2月には雲のネジレがあり、相場の転換点となりやすい。2015年5月の雲のネジレでは、上昇基調となっていたが雲のネジレ通過後は上値が重くなり下落基調となる相場の節目となった。

 

6月に雲の下限を下抜けしたことで、雲の下限109.13円がレジスタントして意識され、上値の重い展開が続いている。また、転換線9日(赤線)の109.46円もレジスタンスとして意識される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、2018年12月に%DがSlow%Dを下抜け、緩やかに両線も下向きとなっている。そのため、緩やかに円高基調が継続していることを示している。

 

ドル/円の長期トレンドは、レンジ相場にあるものの、ゆっくりと円高が進行している。雲のネジレが2020年1-2月にあることから、底までは円高基調が続く可能性がある。

10月から消費増税となるが、過去3回は1年間を通して円安基調になりやすい。3回目の引き上げ後は一旦円高が進行したものの、その後は前2回同様に円安基調となった。消費増税前に駆け込み需要により一旦景気は上向きになるものの、増税後は消費が減速して景気悪化傾向が強まる。そのため、日銀による追加金融緩和期待などから、円安基調になりやすくなったと考えられる。

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