★ドル/円の長期トレンドとなる月足では、12ヵ月SMA(赤線)と24ヵ月SMA(青線)や240ヵ月SMA(茶線)を下抜け、徐々に上値を切り下げ円高基調の様相となっている。
また、12ヵ月SMAと24ヵ月SMAは緩やかに下向きとなっており、長期的な円高基調を示し始めている。さらに、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっており、下押しバイアスが強まっていることを示している。
もし、円高基調が強まった場合は、120ヵ月SMA(緑線)の102.83円が一旦の下値目処として意識される。2016年6月の英国のEU離脱に伴う国民投票で離脱が決まった時の円高進行ではサポートとして意識され、4ヵ月間もの間下支えする展開となった。また、今年3月の新型コロナウイルスのパンデミック時のリスク回避の円高進行時でも120ヵ月SMAで下げ止まる展開となった。
もし、円高基調が強まった場合は、過去の経験則から一旦120ヵ月SMAが意識される。ただ、その後は相場では、反転するのかそれとも120ヵ月SMAを下抜けするかは分からないものの、長期的な円高基調になりやすい。
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