FITS エコノミックレポート

★トルコリラ/円の日足では、長い期間レジスタンスとして意識されていた25日SMA（青線）を明確に上抜けする騰勢の強い展開となっている。

上向きの5日SMA（赤線）は25日SMAを上抜けるゴールデンクロスしており、上向きの10日SMA（黄線）も25日SMAとに向かって上昇基調になっている。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、5、3、20、80）では、％DとSlow%Dがかい離幅を広げながら両線とも上向きになっていることで、強い騰勢を示している。

モメンタム的には向きを維持しているが、75日SMA（緑線）の13.766円がレジスタンスとして意識され一旦上値が重くなる展開になっている。

19日（木）のトルコ中銀の金融政策会合での利上げ観測が高まっていることで、リラ買いが強まっている。市場予想では15.0％（現状10.25％）まで大幅に金利を引き上げるとの思惑がリラを下支えしている。

そのため、金融政策会合で市場予想以上の金利引き上げとなれば、ポジティブサプライズとなり100日SMA（黒線）14.209円や200日SMA（紫線）15.262円、260日SMA（茶線）16.032円が上値目処になりやすい。一方で、予想通りの金利引き上げやそれ以下での利上げながら、材料出尽くしや失望によるリラ売りに展開しやすいので注意が必要である。下値では、5日SMA、10日SMA、25日SMAが意識されるが、失望売りになると11月6日直近安値12.03円が意識される。