★トルコリラ/円は堅調に推移している。それは、複数のトルコ高官の話として、『日英の金融当局とトルコが通貨スワップについて話し合った』、『中国やカタールにも、既存の通貨スワップ枠の拡大を働きかけている』などが報じられたことが、トルコリラ買い戻しの動きにつながった。しかし、前述の協議報道はトルコ側からだけの話であり、日本や英国の金融当局者からのコメントは得られていない。
一方、その他の主要中銀の対応をみると、一部ギリシャメディアが、欧州中央銀行(ECB)はトルコからの通貨スワップ要請を断ったと報じている。また、ダドリー元NY連銀総裁の『米連邦準備理事会(FRB)がトルコとスワップ協定を締結する可能性は低い』との見解も伝わっている。
14日にトルコ中央銀行が発表した外貨準備高(グロス、金保有高を除く)は511.5億ドルと前週から0.6%減少した。過去2週から減少幅は縮まったものの、依然としてドルの枯渇への警戒感は高い。
トルコリラ/円の日足では、レジスタンスとして意識されていた25日SMA(青線)を上抜けしたうえ、上向きの5日SMA(赤線)が25日SMAをわずかに上抜けるゴールデンクロスしてきた。1月24日にこの25日SMAを下抜けしてから、強固なレジスタンスとして意識されていた。そのため、明確に上抜けすると売り方からの買い戻しの動きが強まる可能性が高まる。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DとSlow%Dがかい離幅を広げながら上向きを維持していることから、上昇バイアスが強いことを示している。
戻り基調のなかで、トルコリラ買い材料が報じられたことで、買い戻しが強まった。ただ、報道通りにトルコが他国の中銀と通貨スワップ設定が結べるかは未確定であり、失望売りに押される可能性も残っている。
ただ、世界から四面楚歌となりそうな中国が、優しくトルコへ手を差し伸べる可能性は残る。その際は、75日SMA(緑線)の16.652円まで戻りを試す可能性もある。
強固なレジスタンスを上抜ける時に大陽線となって上抜けると、勢いよく上昇基調となることが多い。今回は25日SMAを上抜けしたものの、申し訳ないような値動きとなっていることで勢いの強さが感じられず気になるところである。
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