FITS エコノミックレポート

★トルコリラ/円の日足では、それまでレジスタスとして意識され上値を抑えていた25日SMA（青線）が一転サポートとなり下値を支えている。一方で、75日SMA（緑線）がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が続いている。

緩やかに上向きの25日SMAと緩やかに下向きの75日SMAのレンジ相場となっている。徐々に25日SMAと75日SMAは接近しており、それに連れて値幅も縮小傾向にある。

問題は上下どちらに抜けるかにある。

5日SMA（赤線）と10日SMA（黄線）は上下抵抗線の中で横ばいとなっており、短期的な方向性を欠いた展開となっているため参考にはならない。

ただ、ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、5、3、20、80）は、高水準から％DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが強いことを示している。

まとめると、移動平均線やロウソク足では判断し難い展開となっている。唯一ストキャスティクスが下押しバイアスが強いことを示しているのが参考となる。ただ、25日SMAと75日SMAは早々に交差することから、上下に抜けたことを確認してから動いても遅くはなさそうだ。

上下に放れると、もみ合い相場が長いだけに大きな動きになりやすいので注意が必要である。