FITS エコノミックレポート

トルコリラ/円は一目均衡表雲下限を意識した展開!

 

★エルドアン大統領が発表したリラ建て預金の為替差損を補填する預金保護策を受けて、トルコリラは円に対して急反発したが、一目均衡表の雲下限がレジスタンスとして意識され上値を抑えられる展開になった。

そして、雲の下限が切り下がったことで、トルコリラ/円も同様に上値を切り下げる展開になっている。今後も、雲下限は緩やかに低下基調となっていることから、雲下限を上抜け出来ない限り緩やかにリラ安が続いてしまう。

ただ、転換線(赤線)基準線(青線)は横ばいとなっているものの、年末にには12月20日安値6.02円を下回らない限り転換線は上向きになることから、改めて雲下限上抜けトライとなる可能性もある。ただ、年末で流動性が薄くなることから、年明け後のトライとなる可能性もある。

一方、26期間遅行する遅行線(緑線)は、ロウソク足がレジスタンスとして意識され押し戻される展開になっている。ロウソク足を上抜け出来るかが相場の注目点になる。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、高水準で%Dが横ばいになっており、一旦上向きの勢いが鈍化してきていることを示している。

雲上下限を上抜け出来ると、新たな戻り基調の弾みとなる。材料とすれば、アゼルバイジャンとアラブ首長国連邦(UAE)との間で、通貨スワップ協定を締結出来るかが焦点となる。もし、UAEと締結となれば、少なくともアナウンスメント効果はると思われ、雲の上下限を上抜け出来る材料となりやすい。

一方で、下値では52期間の中心値である先行スパン2当日線(茶線)の9.220円や転換線と基準線の重なる8.605円がサポートとして意識される。

 

トルコリラ/円を分析していく上では、しばらくは一目均衡表を見ていくことが良さそうである。

 

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