★トルコ中銀の外貨準備高不足も依然として市場が警戒する材料の1つである。トルコ中銀は昨日、3日時点の外貨準備高(グロス)が513.4億ドルだったことを発表した。前週比0.14%減にとどまったが、年初来では36.8%減と大きく減少している。トルコの外貨準備高の枯渇懸念は高まったままである。
そのため、トルコリラの戻りも限定的になりやすい。
5月7日に大底の14.61円を付けた後は、戻り基調となった。25日SMA(青線)は3月24-26日にレジスタンスとして意識され上抜け出来ずに下落基調となったが、5月14日は大きな抵抗もなく上抜けした。その後も5日SMA(赤線)や10日SMA(黄線)がサポートとなり戻り基調が続いた。しかし、6月2日に下向きの75日SMA(緑線)に到達すると、レジスタンスとして意識され6月8日まで上抜けトライとなった。しかし、上抜け出来ずに上値を切り下げ25日SMAをも下抜けした。
その後は、下向きとなっている25日SMAと75日SMAがレジスタンスとなっているうえ、5日SMAと10日SMAをも下抜けたことで強固なレジスタスとしてトルコリラ/円の上値を抑えている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、高水準で%DとSlow%Dが横ばいとなり、相場の方向性を欠く展開となっている。
まとめると、下向きの短中期SMAに上値を抑えられる展開となっており、下押しバイアスがかかりやすい展開となっている。このレジスタンスを上抜けるには、トルコリラ買いの好材料が必要となる。しかし、現状では上抜け出来るほどの好材料もないことから、じり安基調が継続する可能性が高いので注意が必要となる。下値目処は、7月3日直近安値14.87円や5月7日安値14.61円となる。
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