FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで米国株式市場を先取り!

 

11月20日(火)の米国3市場は、NYダウ:551.80ドル安、S&P500:48.84ポイント安、NASDQ:119.66ポイント安となり、全ての指数が下落した。一方で米長期金利が3.063%とわずかに低下した。そのため、20日付けイールドスプレッドは、NYダウ:▲3.302%、S&P500:▲2.965%、NASDAQ:▲1.446%とイールドスプレッドは拡大した。

 

20日は、アジアや欧州株相場の流れを受け、引き続きハイテク大手を中心に売りが先行した。米10月中住宅着工件数は予想通りだったが、住宅市場の低迷は続くとの見方になった。また、米中貿易摩擦への懸念が根強いなか、中国市場への依存度が高いボーイングやキャタピラーが下げを先導した。『ゴールドマン・サックスがアップルの目標株価を引き下げた』との報道を受けて、アップル株が5%超下落したことも相場の押し下げ要因となった。NYダウの下げ幅は一時640ドルを超えた。市場では『22日の感謝祭の祝日を控え、ポジション調整の売りが出た』との指摘もあった。VIX指数は 20.10から22.48へ上昇した。

 

11月20日(火)の米国3市場は、NYダウ:▲0.9ドル安、S&P500:63.43ポイント高、NASDAQ:▲8.04ポイント高と高安まちまちの展開となった。また、米長期金利は前日比横ばいの3.063%となった。20日付けPERと株価から逆算すると、20日はNYダウ:15.71倍、S&P500:16.64倍、NASDAQ:22.76倍となる。このPERを基に21日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.303%、S&P500:▲2.946%、NASDAQ:▲1.331%となる。

 

参考となるのは、10月3日の株価下落直前のピークでは、NYダウ:▲2.468%、S&P500:▲2.146%、NASDAQ:▲0.601%となる。一方で10月29日に底値となったNYダウ:▲3.115%、S&P500:2.865%、NASDAQ:▲1.333%である。

 

21日の米国株は高安まちまちとなったことで、3指数でもNYダウとS&P500はイールドスプレッドは拡大した。また、NASDAQは上昇したもののPERが低下したことから、イールドスプレッドも拡大した。3指数とも10月29日に底値となったイールドスプレッドを超えたことから、割安感が出ている。このところの米長期金利が上昇しないこともイールドスプレッドの拡大に寄与している。今晩22日(木)はNY市場は感謝祭の祝日で休場となる。全体的にイールドスプレッドも拡大していることから、来週以降の反発が期待される。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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