FITS エコノミックレポート

トルコリラ/円は再び200日SMAに阻まれる!

 

★トルコリラ/円は小幅ながら弱含みとなった。これは、11月のトルコ鉱工業生産が前月比で+0.7%と、市場予想の+1.0%を下回る結果となった。また、ロシア外務省当局者は14日、モスクワで13日に開かれたリビア内戦の停戦に関する協議に参加した軍事組織『リビア国民軍(LNA)』のハフタル将軍が停戦合意に調印せず、モスクワを離れたことを明らかにしと報じた。協議はロシアとトルコの仲介で開かれ、トルコが後押しするリビア暫定政権のシラージュ首相は停戦合意に調印したが、ロシアの支援を受けるハフタル氏は『14日朝(日本時間同日昼)までの猶予』を求め、調印を留保していた。ハフタル氏の調印拒否により今後の見通しは不透明となった。 トルコとロシアが仲介したリビア停戦協議が合意に至らなかったことなどが重石となった。しかしながら、堅調なイスタンブール株式市場が支えとなり、リラ円は18.70円近辺まで持ち直している。イスタンブール株式市場の主要指数BIST100は、引け値ベースでは過去最高値を更新した。

 

トルコリラ/円のテクニカル的には、今回も200日SMA(紫線)の18.70円がレジスタンスとなり上値を抑えられている。これは、19年11月18日以降200日SMAが上値を抑えられる展開が続いているからである。この200日SMAが緩やかに低下傾向になっていることから、トルコリラ/円も上値を切り下げる展開となっている。

 

昨日はこの200日SMAを上抜け出来るチャンスであったが、11月のトルコ鉱工業生産が予想を下回り、トルコとロシアが仲介したリビア停戦協議が失敗したことがトルコリラ/円の重石となった。チャンスを逃したことで、下押しバイアスが強まるのか、それとも次のチャンスが来るまで200日SMAに沿って相場展開するのかが注目される。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、やや過熱感がある中で%Dが横ばいとなってきており、上昇の勢いは鈍化してきている。そのため、視覚的に一旦の上昇基調は終了して、下落調整的な動きになりやすい。

しかし、トルコリラにとって一発逆転の好材料がでるようなら、一気に200日SMAを上抜けする可能性が高い。その場合には、260日SMA(茶線)の19.11円前後までの上昇となりやすい。

 

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