FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで8月9日の米国株市場を先取り!

 

★NY株式市場は三指数ともに上昇した一方で、米長期金利は低下したがNY株株の上昇率が高かったことで、イールドスプレッドは縮小した。しかし、三指数とも大底となったイールドスプレッド近辺で推移していることから、割安感は残っている。そのため、何か好材料が出てくると大きく反転しやすい。ただ、米長期金利が上昇してくるようなら、割安感を相殺してしまう。そのため、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.571%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・8月7日:▲3.988%⇒8月8日予想▲3.919%

 

8月8日はNYダウは大幅上昇した一方で、米長期金利は低下したが、イールドスプレッドは前日比でに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.571%から▲0.652%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.307%、19年6月3日の大底4.038%から▲0.119%、19年8月5日の大底▲4.102%から▲0.183%スプレッドがかい離している。前日NYダウが大幅に上昇した一方で、米長期金利は低下したがNYダウの上昇率が高かったことで、イールドスプレッドは前日比で縮小した。それでも3.9%台後半のかい離があることから割安感が残っている。

 

NYダウが大幅上昇したことで株式益利回りは低下した。一方、米長期金利は低下したがNYダウの上昇率が高かったことで、イールドスプレッドは前日比では縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うより米国債を買った方が良いということになる。ただ、イールドスプレッドから見ると、NYダウはまだ割安となっているので下押しも限定される。今後も、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.890%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、19/8/5-▲4.002%

・8月7日:▲3.913%⇒8月8日予想▲3.822%

 

S&P500が大幅上昇した一方で、米長期金利は低下したがS&P500の上昇率が高かったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.890%から▲0.068%とスプレッドがかい離した。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.068%、19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.059%、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.180%とスプレッドはかい離した。S&P500のイールドスプレッドは低下したものの、未だ割安感は残っている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.342%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、19/8/5-▲2.383%

・8月7日:▲2.246%⇒8月8日予想▲2.172%

 

NASDAQは上昇した一方で、米長期金利は低下したがNASDAQの上昇率が高かったことで、イールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.342%から▲0.170%かい離している。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.007%、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.156%、19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.211%のかい離となった。

NASDAQの戻りは大きかったが、イールドスプレッドは2.1%台に広がっていることから、引き続き割安感が出ている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数ともイールドスプレッドは、前日比で縮小する動きとなった。そのため、一時の割安感は払しょくされているが、現在は三指数とも直近のイールドスプレッド近辺まで拡大しており、引き続き割安感は残っている。そのため、一旦下げ止まる材料が出ると、一気に買い戻される展開となりやすい。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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