FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで6月11日の米国株市場を先取り!

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.424%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月7日:▲3.693%⇒10日予想▲3.616%

 

10日はNYダウは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.424%から▲0.808%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底の▲4.226%から▲0.610%スプレッドがかい離している。

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。さらに、米長期金利が上昇したことで、イールドスプレッドは前日比縮小幅が大きくなった。ただ、米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。米国株を買うより米国債券を買った方が良いということになる。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.735%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・6月7日:▲3.604%⇒10日予想▲3.519%

 

S&P500のイールドスプレッドも前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.735%から▲0.216%とスプレッドがかい離していることや、1月3日の▲3.869%スプレッドに対して▲0.350%、6月3日の3.881%から▲0.362%とスプレッドがかい離している。そのため、S&P500は1月3日や6月3日からイールドスプレッドがかい離幅が拡大したことで、割安感が払しょくされてきている。

 

S&P500はが上昇し、米長期金利も上昇したことで、S&P500の割安感が解消傾向にある。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.268%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・6月7日:▲2.097%⇒10日予想▲1.993%

 

NASDAQのイールドスプレッドも前日比縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.268%から▲0.275%とスプレッドがかい離している。また、1月3日の▲2.179%スプレッドに対しては▲0.186%、6月3日の▲2.328%スプレッドに対して▲0.335%とスプレッドがかい離している。

NASDAQも上昇し、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に縮小した。NASDAQは米中貿易摩擦の影響で大幅に下落していたことから、このところの戻りも大きくなっている。そのため、割安感の払しょく傾向にある。

 

三指数のイールドスプレッドは再び縮小傾向となっている。そのため、徐々に割安圏は払しょくされてきている。ただ、再び米長期金利が低下するようなら、米国株の割高感は払しょくされる。過熱感のない状態で上昇しやすい。そのため、トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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