FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで4月10日の米国株市場を先取り!

4月9日(火)の米国3市場は、NYダウ:190.44ドル安の26,150.58ドル、S&P500:17.57ポイント安の2,878.20ポイント、NASDAQ:44.61ポイント安の7,909.28と三指数ともに下落した。一方、米長期金利は、2.500%へ低下(価格は上昇)した。『8日日付けPERと株価から逆算』して4月9日付け予想PER計算すると、NYダウ:17.42倍、S&P500:17.90倍、NASDAQ:24.30倍と、三指数ともに前日比でPERは低下した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:15.00倍、S&P500:16.60倍、NASDAQ:21.78倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に8日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.241%、S&P500:▲3.087%、NASDAQ:▲1.615%と、三指数ともにイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。

米長期国債金利は、米EU貿易摩擦への懸念が高まり、安全資産とされる米国債に買いが入った。国際通貨基金(IMF)が2019年の米成長率見通しを下方修正したことも債券買いを誘った。

NYダウは低下し、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

9日(火)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.169%⇒▲3.241%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.985%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.172%へ縮小してきている。NYダウは、トランプ米大統領が欧州連合(EU)からの輸入品に対して報復関税を課すと表明し、貿易摩擦激化への懸念が高まると売りが強まった。国際通貨基金(IMF)が2019年世界経済の成長見通しを下方修正したことも相場の重しとなり、一時230ドル超下げた。ボーイング(1.52%安)が3日続落したことも指数の押し下げ要因となった。VIX指数は13.18から14.28へ上昇した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.023%⇒▲3.087%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.782%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.356%へ縮小してきている。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.563%⇒▲1.615%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.564%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.417%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、5日SMAがサポートとして意識されていたが下抜け、低下傾向となってきた。ただ、10日SMA26,123ドルがサポートとなり下げ止まっている。相場の方向性を示す一目均衡表の基準線が再び横ばいとなってきていることで、相場に不透明感が出てきた。

 

S&P500は連日年初来高値を更新していたものの、5日SMAを下抜けしてきた。ただ、5日SMAは上向きを維持している。また、一目均衡表の基準線は再び横ばいとなってきている。

 

NASDAQも、連日年初来高値を更新していたものの、5日SMAを下抜けしてきた。10日SMAが上向きは維持しており、短期的には依然として上昇基調を維持している。ただ、一目均衡表の基準線は横向きとなってきており、不透明感が出始めている。

 

ストキャスティクス(パラメータ:14、5、3、20、80)では、三指数ともかなり過熱感が出てきている。また、NYダウとS&P500はわずかながら%Kが%Dを下抜けしてきた。また、NASDAQも%Kの勢いが鈍化してきている。米欧の貿易摩擦激化懸念が広がってきており、リスク回避の動きが継続する可能性が高くなってきた。今週末から1-3月期の米企業の決算発表が始まるが、決算発表までは自社株買いを控えることから下落しやすい地合いとなっている。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.162%、S&P500:3.445%、NASDAQ:2.001%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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