FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで1月14日の米国株市場を先取り!

 

1月11日(金)の米国3市場は、NYダウ:5.97ドル安の23,995.95ドル、S&P500:0.38ポイント安の2,596.26ポイント、NASDAQ:14.59ポイント安の6,971.48と、3株価指数とも6日ぶりに下落した。一方、米長期金利は低下して2.701%となった。11日のPERは、NYダウ:15.55倍、S&P500:16.52倍、NASDAQ:22.84倍と3株価指数ともに低下した。このPERを基に11日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.730%、S&P500:▲3.352%、NASDAQ:▲1.677%と、三指数ともイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)となった。米長期金利が低下したことや、米国株の上昇が一服したことでイールドスプレッドの拡大を促した。

 

NYダウの昨年の年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%だった。

 

11日(金)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.679%⇒▲3.730%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。前日までに5日続伸し約1カ月ぶりの高値を付けたあとだけに、利食い売りが先行し一時200ドル超下げた。米政府機関の一部閉鎖が続き、米政治を巡る不透明感が高まっていることも相場の重しとなった。ただ、米利上げが打ち止めになるとの見方から押し目買いも入りやすく、売り一巡後は徐々に下げ幅を縮めた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日ぶりに反落した。VIX指数は19.50から18.19へ低下した。1月3日の直近のイールドスプレッドの▲4.226%からだいぶ縮小してきている。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.302%⇒▲3.352%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。ただ、4月2日のイールドスプレッド及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、S&P500も割安感は残っているものの、1月3日の▲3.869%から急速に縮小してきた。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.619%⇒▲1.677%となり、イールドスプレッドは縮小した。NASDAQは戻りが早かったこともあり、4月2日のイールドスプレッドを下回ってきている。1月3日の▲2.179%から急速に縮小してきた。

 

米国株は、米政府機関閉鎖の継続や非常事態宣言のリスク、中国貿易収支や米企業決算の悪化などが悪材料になると、またぞろリスク回避の動きになりやすい。一方で、米政府機関閉鎖や中国減速、米決算懸念などの問題に関して、前向きなニュースが出てくるとポジティブ・サプライズに作用する。15日の英国議会におけるEU離脱合意案の議会採決がある。来週の週明けからは否決リスクや、実際の否決後の総選挙機運の高まりといった政局混乱が懸念される。ただ、否決に関しては、すでに織り込みが進んできた。実際の否決後には、問題先送りとして『EUと離脱スケジュールの延期協議』などに移行する可能性もある。その場合は一旦の悪材料出尽くしとあいまってリスク選好の動きになる可能性も残る。また、米国企業による決算発表が本格化する。すでに昨年10月以降、今後の収益減速を織り込む形で、米国株は大幅な下落が進展してきた。実際の決算発表でも厳しい内容が警戒されるものの、一旦は『悪材料の出尽くし』や『懸念ほどには悪くない』という形での米株上昇が期待される。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.417%、S&P500:3.584%、ナスダック:2.029%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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