FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

2021/04/02/15:17:08

日経平均株価:グロース系株買いで上昇幅拡大

前日の米国株式市場が上昇したことを好感し、朝方から上値を追う展開になった。物色の流れは、これまでのバリュー株中心の動きから、半導体関連株をはじめグロース系の銘柄にシフトし、再び値がさ株全体をリードする格好となった。結局、前営業日比465円高の2万9854円と続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:利益確定や持ち高調整のドル売り優勢

ドル/円は、前日に米長期金利が1.67%台へ低下したことで、日米金利差縮小を意識したドル売り・円買いが先行し、110.50円付近まで値を下げた。しかし、バイデン米政権が打ち出す大型インフラ投資計画への期待が高まっているため、下値を追う動きは限られた。その後は、国内輸入企業などがドル買い・円売りを持ち込み、110.65円付近へ値を戻した。午後は、今晩発表される3月雇用統計を控えて、利益確定や持ち高調整のドル売り・円買いが入り、110.48円付近までじり安となった。ユーロ/ドルは、週末を控えて積極的な売り買いは目立たず、1.17ドル台後半で小幅な値動きに終始した。

 

3月日銀短観の企業想定為替レート

日銀が1日発表した3月短観(全国企業短期経済観測調査)で企業が想定する2021年度の円相場は1ドル106.07円だった。回答が集中した3月中旬は109円台の安値圏で推移していたが、20年度の見通し106.66円から0.6円ほどの円高を見込み、足元の円安進行を十分に織り込めていない企業が多いことが判明した。21年度の全産業の下期想定レートは106.10円、輸出企業は上期105.39円、下期105.36円を想定する。

 

トルコの信用リスクを示すCDSは高止まり

欧州序盤に発表された3月トルコ製造業PMIが52.6と前回51.7を上回ったことや、カブジュオール・トルコ中銀総裁が現状の金融政策を維持する意向を示したと伝わったことなどがリラの支えになった。また、トルコ中銀の新総裁が市場の緩和観測の打ち消しに走り回るなか、リラの下値を試す動きは小休止となる。昨日は中銀関係筋の話しとして、カブジュオール総裁が投資家に対し『現状のインフレ見通しのなかでは引き締め策が求められている』『時期尚早な利下げはしない』と述べたことが一部通信社から報じられた。ただ、信用リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は高止まりしており、先行きの警戒感は15日の金融政策決定会合の結果を見極めるまではくすぶり続ける。気になるところでは、昨日トルコ中銀が発表した先月26日時点での外貨準備高(グロス、金保有高除く)が508.9億ドルと、前週からの減少幅が約30億ドル(約5.6%減)まで拡大したことである。

 

南アランド買いを促す2つの好結果

昨日は南アからランド買いを促す2つの好結果が発表された。1つ目はABSA製造表PMIだが、今年に入り1月から3月まで製造業PMIは全て上昇し、第1四半期が好調だったことを示している。PMIの中身も良く、輸出が好調だっただけでなく、国内需要も3月からロックダウンの規制が緩和されたことで好結果となった。唯一雇用指数のみ50を下回っているが、この指数も若干ながら改善されている。2つ目は南アフリカ歳入庁(SARS)が昨日発表した2020-21年会計年度の税収が1.25兆ランドとなったことである。新型コロナウイルス感染拡大前の当初目標は1.425兆ランドだったが、10月に1.112兆ランドに下方修正、2月の予算発表時に1.212兆ランドに若干上方修正をしたが、それよりも税収が多かったことになる。税収増は財政状況が悪い南アにとっては非常にポジティブな要因になる。

 

メキシコでは観光客の急増で感染拡大懸念

メキシコで世界有数の観光地とされるユカタン半島では、イースター休暇により観光客が急増しており、マスクを着用しないマナーの悪さが目立っていると現地メディアでは報じられている。新型コロナ感染拡大を危惧してメキシコ当局はユカタン州のマヤ遺跡をイースター休暇の間、閉鎖すると発表した。せっかく1月をピークに下り坂となっていた感染者数の増加がマナーの悪い観光客のせいで再び右肩上がりとならないかが懸念される。

 

法人増税では米共和党との審議は難航する見込み

バイデン大統領はインフラ投資の財源として望む法人税率21%の28%への引き上げの論拠は強い。法人税の約2割、年間700億ドルがタックスヘイブン(租税回避地)の優遇措置で徴収されず、米法人税の徴収額は僅かGDP比約1%相当に留まりOECD加盟国の平均3%を大きく下回る。さらに、キャピタルゲイン(売却益)税率を所得税と同率にする策も理に適うし、より累進的な相続税や高額所得者への所得税引き上げ(富裕層増税)が実現すれば、歳入はさらに増える。だが、こうした策はいずれも共和党には受け入れ難いものであり、上院共和党トップのマコネル院内総務はバイデン計画を『雇用を殺す』新税を仕組んだ『トロイの木馬』と冷淡だ。インフラ投資計画は法人増税で審議が難航、年内いっぱい時間を要する可能性が高い。

 

米国市場では3月雇用統計が公表

エコノミストの平均予想では、失業率は6.0%と2月の6.2%からさらに低下、非農業部門雇用者数は平均予想で65万人増と、2月の37.9万人増から伸びが拡大、10月来で最大の伸びが予想されている。コンファレンスボードが発表した3月消費者信頼感指数においても消費者が労働市場に一段と自信を強めたことも明らかになった。3月雇用統計では、100万人近くの雇用増予想もある。

 

欧米市場イベント

○15:45   2月仏財政収支
○21:30   3月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化64.7万人/失業率6.0%/平均時給、前月比0.1%/前年比4.5%)
○24:00   ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○聖金曜日の祝日(グッドフライデー)でインド、ドイツ、スイス、フランス、スウェーデン、ノルウェー、南アフリカ、英国、カナダ、メキシコ、ブラジルなど休場。米国は株式・商品市場が休場、債券市場が短縮取引。
○4日 豪州、NZが冬時間に移行

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

欧米タイム直前市場コメント!

2021/04/01/15:25:11

日経平均株価:短観改善を好感した買いも上値追いにはならず

名実ともに新年度入り相場となったが、米国株が堅調推移したことで、朝方から買い優勢の動きとなった。期末を意識した決算対策の売りも一巡したことで、新規資金への流入が期待された。また、寄り付き前に発表された3月日銀短観は、大企業・製造業の業行判断指数と非製造業が3期連続で改善となり、事前予想を上回ったことも好感された。午後からは底堅く推移したものの、積極的に上値を追うような展開にはならず、狭いレンジでの動きが続いた。結局、前営業日比210円高の2万9388円と反発して終了した。海外投資家の3月第4週では4週ぶりに3729億円の売り越しになった。

 

東京外国為替市場:急ピッチの円安に警戒感

ドル/円は、本邦輸入勢などのドル買い・円売りが通常より多く持ち込まれ、110.83円まで上昇する場面があった。しかし、前日につけたおよそ1年ぶりの高値110.97円が意識され、追随する動きは見られなかった。その後は、急ピッチの上昇に対する警戒感から、利益確定や持ち高調整などのドル売り・円買いに押され、110.60円近辺へ値を下げた。午後もこの流れは続き、米長期金利の上昇一服を眺めてさらにドル売り・円買いが進み、110.57円まで下落した。しかし、今晩発表される米経済指標を見極めたいとの雰囲気もあり、下値を追う動きは限られた。その後は、バイデン米政権が打ち出す大型財政政策への期待からドル買いが入り、110円台後半でもみ合いとなった。ユーロ/ドルは、1.17ドル台前半で小幅な値動きに終始した。欧州勢待ちの様相となっている。

 

日銀短観は3期連続改善:製造業と非製造業では2極化の構図

3月短観によると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス5、非製造業はマイナス1だった。ともに3期連続の改善となったものの、前回12月調査からの改善幅は製造業の方が大きく、2極化の構図が出ている。大企業・製造業の業況判断DIは、2019年9月以来の水準となった。大企業・非製造業の業況判断DIは、2020年3月以来の水準となった。事業計画の前提にっている想定為替レート(全規模・全産業)は、21年度のドル/円が106.07円、ユーロ/円が123.10円だった。ドル/円は20年度の106.66円に比べてやや円高、ユーロ/円は121.76円から円安の設定となっている。

 

トルコ新中銀総裁が利上げ出来るかに注目集まる

新たなトルコ中銀総裁の発言を信じるならば、今月15日に開催される金融政策決定会合での利下げは見送られることになる。『インフレ抑制のために断固たる姿勢で臨む』とする声明は変更される可能性はあるが、『物価が高止まりする中での金融緩和』という事態は避けられるかもしれない。 ただ、為替がリラ安に振れてしまったため、今後はインフレが更に上昇する懸念は高まっている。米ゴールドマン・サックスは、2月に15%台だったトルコ消費者物価指数(CPI、前年比)は4月には18%台まで上昇するとの見通しを示した。カブジュオール中銀総裁は実質金利もプラスを維持するとしていまる。しかしながら、エルドアン大統領の圧力の下で利上げはかなり難しく、そうなると実質金利におけるリラの魅力は一層後退することになる。

 

南アではイースター休暇後のロックダウン水準を注視

南アからは、ポジティブなニュースが少ないことは念頭に置いておく必要がある。イースター休暇(南アは4月2日休場)中は、厳格なロックダウンを行うことは辛うじて回避された。しかし、イースター中はアルコールはレストランやバーでの提供は許可されているが、小売りが販売することは禁止されることになった。南アでは感染第3波が急速に進んでいることもあり、今後の小売り業への影響が懸念されている。また、イースター後に感染第3波に対するロックダウンの水準引き上げの可能性もあることにも目を配っておく必要がある。

 

メキシコ政権では電力産業法で経済界との溝が深まる

メキシコ政権による国営企業保護の動きが顕著となっており、経済界との溝がますます深くなっている。エネルギー部門においては、国営電力公社CFEを優遇する内容が盛り込まれた電力産業法の改正案を可決させたことは記憶に新しいが、ガソリン供給を保障するために国営石油会社ペメックスを守ることを目的として、炭化水素法の改正案を議会に提出した。これは原油の輸出入や給油所の運営で民間企業の許認可を停止できるものとなっており、国営企業に有利に働くものであり、経済界からは大きな批判が出ている。

 

米国市場では2日に3月雇用統計が公表

エコノミストの平均予想では、失業率が6.0%と2月の6.2%からさらに低下すると予想、非農業部門雇用者数は平均予想で65万人増と、2月の37.9万人増から伸びが拡大すると見られている。先行指標の中で雇用統計との相関関係が最も強いとされる民間の雇用者数を示す3月ADP雇用統計は前月比+51.7万人と、9月以来の大幅な伸びとなった。コンファレンスボードが発表した3月消費者信頼感指数においても消費者が労働市場に一段と自信を強めたことも明らかになっている。ワクチン接種ペースの加速で、経済活動の再開も進んだため、週次失業保険申請件数も減少。パンデミックによる経済封鎖が開始された昨年3月以降で最小となった。継続受給者も引き続き減少基調にある。3月の雇用の増加に拍車がかかり、100万人近くの雇用増を予想するアナリストもいる。

◆市場エコノミスト予想失業率:6.0%(2月6.2%)非農業部門雇用者数:前月比+65万人(+37.9万人)民間部門雇用者数:前月比+63.8万人(+46.5万人)平均時給:予想:前月比+0.1%、前年比+4.5%(+0.2%、+5.3%) 

 

欧米市場イベント

○15:00   2月独小売売上高指数(予想:前月比2.0%/前年比▲6.3%)
○15:30   3月スイス消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.4%)
○15:30   2月スイス小売売上高
○16:00   3月トルコ製造業PMI
○16:30   3月スイスSVME購買部協会景気指数(予想:64.5)
○16:50   3月仏製造業PMI改定値(予想:58.8)
○16:55   3月独製造業PMI改定値(予想:66.6)
○17:00   3月ユーロ圏製造業PMI改定値(予想:62.4)
○17:30   3月英製造業PMI改定値(予想:57.9)
○20:30   3月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
○21:30   2月カナダ住宅建設許可件数(予想:前月比▲1.4%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:68.0万件/377.5万人)
○22:45   3月米製造業PMI改定値(予想:59.2)
○23:00   3月米ISM製造業景気指数(予想:61.3)
○23:00   2月米建設支出(予想:前月比▲1.0%)
○2日01:00   10-12月期ロシア国内総生産(GDP、予想:前年比▲2.2%)
○2日02:00   ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○2日03:00   3月ブラジル貿易収支(予想:31.00億ドルの黒字)
○ノルウェー、メキシコ(聖木曜日)、休場
〇石油輸出国機構(OPEC)など主要産油国の閣僚会合(テレビ会議)

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朝の市場コメント!

2021/04/01/08:05:20

米国株式市場はまちまち:景気敏感株に利益確定売りが重石

NYダウは85.41ドル安の32981.55ドル、ナスダックは201.48ポイント高の13246.87ポイントで取引を終了した。バイデン大統領の発表を控え、大型インフラ計画が回復をさらに支援するとの期待に、寄り付き後は上昇した。ただ、主力のハイテク株には押し目買いが入ったものの、短期的な過熱感から景気敏感株などは利益確定目的の売りに押された。また、月末を迎えて持ち高調整目的の売りも出た。また、増税や債務拡大への懸念に上値が抑制され、引けにかけてダウは下落に転じた。VIX指数は19.61から19.40へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドルは底堅い展開

ユーロ/ドルは、時間外の米10年債利回りが上昇幅を縮めるなか、月末・期末のロンドン16時(日本時間0時)のフィキシングに向けて全般にドル売りが進み、一時1.1760ドルまで値を上げた。ただ、フィキシング通過後は米10年債利回りが1.74%台まで再度上昇したこともあって伸び悩む展開になった。ユーロ/ポンドなど一部ユーロクロスの下落につれた売りも進み、1.1720ドル付近まで上値を切り下げた。

 


ユーロ/ポンドは29日につけた直近安値の0.8506ポンドを下抜けて、一時0.8503ポンドと昨年2月以来の安値を更新。この日発表された10-12月期英国内総生産(GDP)改定値が予想より強い結果となったこと、フランスで新たなロックダウン開始が発表されたことなどが材料視された。 

 

ドル/円は、ロンドンフィキシングにかけてドル売りが強まった場面では一時110.41円付近まで下押しした。ただ、フィキシングを通過すると米長期金利の上昇を手掛かりにした買い戻しが入り、110.70円台まで下値を切り上げた。なお、引け間際にバイデン米大統領によるインフラ再構築計画についての演説が始まったが、すでに計画の骨子が報道で伝わっていたこともあり、相場への影響は限定的だった。 

 

NY原油先物市場は続落:2021年の需要予想の引き下げ懸念

NY原油先物市場は58.85ドル-61.17ドルのレンジ相場となった。EIA石油在庫統計で、原油とガソリンがともに取り崩しとなったことを受けて強含む場面もあった。しかしながら、明日から始まるOPECプラスの会合を前に、2021年の需要予想を引き下げるとの懸念が広まったこともあり、下げ幅を広げて引けた。なお、3月は月間を通して原油先物は約3.8%下落した。ロンドン市場の序盤にかけて61.17ドルまで買われたが、ニューヨーク市場で一時58.85ドルまで下落した。

 

NY金先物市場は反発:ドル高一服で買い戻し

NY金先物市場は1677.30-1716.30ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが一時1.70%まで低下するなど米金利の動きに連れて、対欧州通貨を中心にドルが小幅に売られたこともあり、金先物価格は3日ぶりに反発した。NY入り後は緩やかながらもほぼ一本調子で上昇した。ドル高を嫌ってアジア市場で1677.30ドルまで下落したが、ロンドン市場で下げ止まり、ニューヨーク市場で1716.30ドルまで戻した。

 

米国債券市場は反落:米景気回復期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)1.74%で終了した。バイデン米政権のインフラ投資計画を受けて米景気回復への期待が高まるなか、安全資産とされる米国債は売りに押された。

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欧米タイム直前市場コメント!

2021/03/31/15:15:07

日経平均株価:米国株市場の下落した流れを引き継ぐ

前日の米国株式市場が下落した流れを引き継いだ。ただ、外国為替市場では円安が進行したことで主力輸出株には追い風となった。また、為替と連動する先物買いが入り、下げ幅を縮小する場面が見られたが、その後は安値圏へ沈んだ。結局、前営業日比253円安の2万9178円と5日ぶりに反落して終了した。信用評価損率は26日申し込み時点でマイナス7.41%と、前の週(マイナス5.9)%)から3週ぶりにマイナス幅が1.42ポイント悪化した。

 

東京外国為替市場:米長期金利上昇からドル買い優勢

ドル/円は、本邦国内勢や海外勢などから月末・期末に絡むドル買い・円売りフローが持ち込まれ、110.85円付近へ上伸した。米長期金利が1.74%付近へ上昇し、日米金利差が拡大したこともドルの押し上げにつながった。午後に入っても、堅調地合いは続いて一時110.97円付近まで上昇、およそ1年ぶりとなるドル高・円安をつけた。ただ、心理的節目の111.00円に接近すると上げは一服した。その後は、急ピッチの上昇に対する警戒感から利益確定や持ち高調整のドル売り・円買いも見られ、110.80円台を中心に取引された。海外時間にバイデン米大統領が公表するインフラ投資計画の内容を見極めたいとのムードが広がった。ユーロ/ドルは、1.1710ドル前後でこう着相場になった。欧州勢待ちの様相となっている。

 

トルコ大統領の中銀人事への介入を嫌気:CDSは高止まり

エルドアン・トルコ大統領は30日、トルコ中銀副総裁の更迭を発表。20日の総裁解任に続く大統領の中銀人事への介入が嫌気された。大統領が2週間弱で中央銀行の総裁と副総裁を入れ替えたことで、中銀独立性への信認は大きく揺らいだままである。信用リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)もトルコ5年物国債CDSは460ベーシスポイント(bps)台と高止まりしている。リラの買い難さは依然として続き、実際に新たな総裁の下での政策内容を確認するまでは上値の伸びも限定される。

 

南アの今週末のロックダウンの規模は変更なし

昨日ラマポーザ大統領が首相と会談を行ったが、現地ニュースによると、今週末のイースター休暇時はロックダウンの規模(現在はレベル1)の変更は行われないと報じている。南アでも感染が拡大していることで、一部ではレベル2への引き上げの可能性も話し合われた。本日の南ア経済指標は2月の貿易収支が発表されるが、市場が動意づくのは難しそうである。

2月南アフリカ貿易収支(予想:195億ランドの黒字)

 

アトランタ連銀総裁は米債利回り上昇を容認

米連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ副議長はオンライン討論会(金融安定化関連)に参加し、FRBがインフレを2%以上に押し上げることを公約していると主張した。 また、ボスティック米アトランタ連銀総裁は、今後の雇用の大幅増を期待しているとしたほか、利回りの上昇においてFRBの対処の必要性はないとの考えを示した。

 

3月消費者信頼感指数は高水準:米経済の成長に強気の向き増える

コンファレンスボードが発表した3月消費者信頼感指数は109.7と、2月90.4から予想以上に上昇し、パンデミックが開始した昨年3月以降1年ぶり高水準となった。2月からの19.3の上昇は18年近くで最大となった。現況指数は110.0と、やはり昨年3月来で最高となった。期待指数は109.6と、2019年7月以降ほぼ1年半ぶり高水準となった。ワクチン接種ペースの加速が経済活動の再開を助け、さらに、追加経済対策が回復を後押しするとの期待が高まった。また、今後数か月の労働市場への期待も広がった。
消費者信頼感の回復が消費の拡大に繋がると、アナリストは米国経済の成長により強気になっている。本年の米国経済が7%、来年の経済が5%と力強い成長を予想している。また、3月の雇用統計でも100万人の雇用増予想も出始めた。

 

バイデン米大統領のインフラ計画に注目集まる

バイデン米大統領は31日、ピッツバーグでの演説でインフラ計画「ビルド・バック・ベター(より良き再建)」を公表し、税制改革案についても説明を始める見通しである。そして、約2兆ドル規模の雇用・インフラ支出計画を公表する。8年間にわたる雇用対策と道路・橋梁プロジェクト向けの支出計画となる。また、年間40万ドルを超える個人所得に対する最高税率を39.6%に戻したい意向である。さらに、法人税率を21%から28%に引き上げることや、外国子会社からの利益に対するグローバルミニマム税の導入などが含まれるという。

 

米国市場では3月ADP雇用統計が公表

新規失業保険申請件数は緩やかに減少している。さらに、米国各州で経済活動の拡大が報告されていることから、3月における民間部門の雇用者増加数は直近数カ月の実績を上回る可能性が高いとみられる。

 

欧米市場のイベント

○15:00   10-12月期英国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比1.0%/前年比▲7.8%)
○15:00   10-12月期英経常収支(予想:340億ポンドの赤字)
○15:00   3月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比0.4%)
○15:45   3月仏消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.7%/前年比1.2%)
○15:45   2月仏卸売物価指数(PPI)
○15:45   2月仏消費支出(予想:前月比2.0%)
○16:00   2月トルコ貿易収支(予想:34億ドルの赤字)
○16:55   3月独雇用統計(予想:失業率6.0%/失業者数変化▲0.3万人)
○18:00   3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値(予想:前年比1.3%)
○18:00   3月ユーロ圏HICPコア速報値(予想:前年比1.1%)
○19:00   外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
○20:00   MBA住宅ローン申請指数
○21:00   2月南アフリカ貿易収支(予想:195億ランドの黒字)
○21:15   3月ADP全米雇用報告(予想:55.0万人)
○21:30   1月カナダ国内総生産(GDP、予想:前月比0.5%/前年比▲2.6%)
○21:30   2月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比2.5%)
○21:30   2月カナダ原料価格指数
○22:00   ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
○22:45   3月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:60.7)
○23:00   2月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数、予想:前月比▲2.9%/前年比6.5%)
○23:30   EIA週間在庫統計
○バイデン米大統領、インフラ再構築計画を発表

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欧米タイム直前市場コメント!

2021/03/30/15:11:52

日経平均株価:配当落ちでも強い相場を継続

配当落ちの影響が180円程度ある中でも、寄り付きは20円程度の下落にとどまった。実質的にはプラスのスタートを受けてすぐにプラス圏に浮上したが、29500円に接近したところでは上値が抑えられた。そこからしばらくは前日終値近辺でもみ合ったが、次第にマイナス圏が定着した。ただ、下げ幅を3桁に広げたところでは買いが入って持ち直し、小幅な下落で前場の取引を終えた。午後からも手掛かり材料に乏しく堅調を保ったものの模様眺めムードが強くなった。結局、前営業日比48円高の2万9432円と4日続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:110.00円を目の前にして足踏みの展開

ドル/円は、本邦輸入勢などのドル買い・円売りや米長期金利上昇に支えられ、110円台乗せをうかがう展開となった。前日にバイデン米大統領が『4月19日にまで9割の成人に新型コロナウイルスのワクチン接種を行う』と発言したことも、ドルの押し上げ要因となった。午後は、心理的節目の110.00円を目の前にして足踏み状態が続き、109.95円前後で小動きになった。バイデン米大統領が31日に発表するインフラ投資計画を控え、様子見ムードが広がっている。ユーロ/ドルは、1.1760ドル台を中心とした狭いレンジで取引された。欧州勢待ちの様相となっている。

 

ババを引いたのが野村證券とCSが実情

昨日、アジア時間帯から話題になっていた一部HF(ヘッジファンド)の清算に伴う大手証券の巨額損失問題は、NY時間に入ると不透明感がかなり払しょくされることになり落ち着きを取り戻した。ファンドの清算を余儀なくされたことから、信用供与も含めて取引を管理していたプライムブローカーのGS、MS、CS、UBS、野村證券の担当者が一堂に会して市場を混乱させないように処理する方法を模索した。それぞれがブロック取引でポジションをHFから引き取ったまでは良かった。しかし、どういった経緯かは分からないが、この中の数社がこそこそと少しずつ市場に売り始めたことが判明した。それを察知したGSが先週末に一斉にポジションを閉めにかかると、その1時間後にはMSも同様に売り始めてしまうというチキンレースになった模様である。結果として売り遅れてしまったCSと野村證券がババを引く形となったというのが実情だったようである。当然、金融システム全体に及ぼす影響は軽微であるわけで、NYダウが買い戻されたことも納得がいく動きとなった。

 

日銀短観の企業の想定為替レートに注目

日本では4月1日に日銀短観が公表される。注目されるのは企業の想定為替(ドル/円)レートだ。前回12月調査は全規模・全産業ベースで、1ドル=106.79円となっていた。
今回は小幅なドル高修正にとどまり、現状の109円前後からドル安水準になっていると、ドルの売り手である輸出企業には余裕が意識され、『焦ってドル売りに動くドル戻り売り圧力』が緩和される。反対にドルの買い手である輸入企業は、『ドル高レベルでドル買いを迫られることへの焦り』が増大する。ドル押し目買い姿勢が前のめりとなる可能性もあり、ドルの下切り上がりに寄与する可能性もある。

 

国内からエルドアン大統領への不信感

エルドアン大統領は昨日、トルコ国民に向けて外貨資産をリラ資産に移すよう再び訴えたが、その言葉に従う人が多いとは思えない。インフレ抑制策に積極的な取り組みをみせてきたアーバル氏を中銀総裁の席から追い出したことで、国内からの不信感も高まるばかりである。また、トルコ政府は、新型コロナウイルス感染が再拡大していることから、58の都市で週末2日間の外出禁止令を出した。また来月半ばから始まるラマダン時期の行動制限も発表している。ワクチンの接種は進んでいるとされているが、感染者数は逆に増えており、トルコの正常化にはまだまだ時間がかかる。


アフリカの金融機関は回復テンポが早い:南アランド相場には無反応

週末にコンサルティング会社のマッキンゼー社がアフリカ(中でも南アとケニア)の金融機関は、先進国よりも早く新型コロナウィルス流行前の水準に回復するというレポートが発表した。その理由としては両国の金融機関には十分な貸倒引当金があることとされている。しかし、市場に与える影響はなかった。

 

米国市場では3月CB消費者信頼感指数が公表

前回実績は91.3だった。先行指標的な3月ミシガン大学消費者信頼感指数は83.0で2月実績の76.8を大幅に上回った。新型コロナウイルスの感染流行は終息していないものの、ワクチン接種のペース加速や追加経済対策などの効果が期待できることから、3月の数値は2月実績を上回る可能性が高い。

 

欧米市場イベント

○15:00   2月独輸入物価指数(予想:前月比1.3%/前年比1.1%)
○15:00   2月南アフリカマネーサプライM3(予想:前年比9.00%)
○15:45   3月仏消費者信頼感指数(予想:91)
○16:00   3月スイスKOF景気先行指数(予想:104.6)
○18:00   3月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:96.0)
○18:00   3月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲10.8)
○21:00   3月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.5%/前年比1.7%)
○22:00   1月米住宅価格指数(予想:前月比1.2%)
○22:00    1月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前年比11.0%)
○22:00   クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長、講演
○23:00   3月米消費者信頼感指数(予想:96.9)
○24:00   センテノ・ポルトガル中銀総裁、議会証言
○31日03:30   ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、討議に参加
〇国連安全保障理事会、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて非公式の緊急会合

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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