★日経平均株価:短期筋の自律反発狙いの買戻しがけん引
メジャーSQを通貨したことや、先週末に大幅下落したこともあり自律反発狙いの買いが優勢となった。短期筋の先物の先物売りの買い戻しが相場上昇をけん引し、一時上げ幅は200円に迫った。結局、前日比132円高の2万1506円と反発して終了した。
★東京外国為替市場:日本株高でじり高を維持
ドル/円は、日経平均株価の上げ幅拡大に支えられ、113.50円までじり高となった。NYダウ先物の上昇で、今晩の米国株価の反発するとの期待が高まってたことも、ドルの押し上げ要因になった。しかし、14日の海外市場でつけた113.50円を挟んでもみ合いになった。18-19日に予定されているFOMCを控えて様子見ムードが強く、積極的な売り買いは手控えられた。ユーロ/ドルは、1.1310ドル前後で小幅な値動きに終始した。欧州勢待ちの様相となっている。
★フランスよお前もか:EUの反応にイタリアも注目
フランスのフィリップ首相は仏メディアのインタビューで、2019年の財政赤字を国内総生産(GDP)比で『3.2%に抑えたい』と語った。従来は2.8%をめざしていたが、仏各地で続くデモを受けた生活支援策で赤字幅が膨らむ。欧州連合(EU)のルールである『3%以内』を破ることになり、EU懐疑派を勢いづかせる可能性がある。
EU欧州委員会は、イタリアの財政問題に対して強硬な態度で臨んでいるが、フランスに対しても同様の態度がとれるかが焦点となる。フランスはルール違反でも良いが、イタリアはEUルールの厳守強制するようなら、イタリアがEUへの懐疑色を強める可能性がある。
★メイ英首相は開き直る発言:英国は合意なき離脱に向かうのか
欧州連合(EU)は13、14日に開いた首脳会議で、離脱合意案への議会承認実現のために助けを求めるメイ英首相の要請を拒否したが、その後フランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相に対し、EU側が譲歩しない限り、離脱案が終わるとメイ首相が個別に警告を発していたことが分かった。事情に詳しい関係者の1人によれば、メイ首相はブリュッセルで開かれた首脳会議が14日に終了する際、独仏首脳および、オランダのルッテ首相、トゥスクEU大統領(常任議長)との15分間の非公式な会談で、そのようなメッセージを伝えた。離脱案を巡り英国内で最も異論の多い、アイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置の回避を保証する『バックストップ』条項について、EU側がさらなる保証を与えない限り、英国とEUが1年半続けてきた離脱交渉は終わりを迎えるだろうとメイ首相が4人に警告した。
政府は国民投票を準備しているのかとの質問に、ハインズ教育相はスカイニュースに『用意していない。2度目の国民投票は分裂を深める。投票はすでに実施済みで、結果を実行しなければならない』と述べた。また、フォックス国際貿易相は、メイ首相は議会説得に向けて尽力していると述べた上で、2度目の国民投票は英国の深い分裂を「永続」させることになるとの認識を示した。
★18-19日のFOMCが最大の注目材料:来年のスケジュールが焦点
すでに利上げ実施は織り込まれており、焦点は来年の利上げスケジュールや回数、利上げ停止の時期などに注目点は移っている。『12月利上げの実施で、次回以降は経済指標次第の様子見が示唆される』、『来年の利上げ見通しは1-2回に減少される』、『2020年にかけての利上げが示唆される』といった観測が台頭している。実際にこうした動きがあるとドル安が後押しされやすい。その際は、短期的な株高加速となる可能性があるが、ドル安を招く可能性も残る。一方で、市場によるFRBの利下げ打ち止め観測がやや行き過ぎた面もあり、FOMCでは市場の期待ほど利下げ休止の接近が示唆されない可能性も残る。その際は、ドル高となりやすい半面、米国株の大幅下落リスクもあり、リスク回避の円高を招くことも想定される。ただし、中途半端なハト派姿勢となる場合、FRBは『市場との対話』として米国経済は打たれ強い点を強くアピールすると見られている。米国景気の底堅さを強調されると、過度な不安心理の後退が米国の株高とドル高、リスク選好による円安に作用する可能性もある。
★欧米イベント
○16:00 10月トルコ鉱工業生産(予想:前月比横ばい)
○16:00 9月トルコ失業率(予想:11.6%)
○19:00 10月ユーロ圏貿易収支(予想:季調済140億ユーロ)
ユーロ圏貿易収支(季調前)
○19:00 11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比2.0%)
○19:00 11月ユーロ圏HICPコア改定値(予想:前年比1.0%)
○22:30 10月対カナダ証券投資
○22:30 12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:20.6)
○24:00 12月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数(予想:60)
○18日06:00 10月対米証券投資動向
○17-18日 11月ロシア鉱工業生産(予想:前年比3.5%)
○南アフリカ(和解の日の振替休日)、休場
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