FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日7月新車販売台数:新車販売台数は前年比上回る

日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した7月の新車販売台数(軽自動車除く)は281,876台、前年比+1.2%となった。6月は292,761台、前年比▲7.3%だった。

全国軽自動車協会連合会(全軽自連)が発表した7月の軽自動車新車販売台数は159,658台、前年比+7.1%となった。6月は161,004台、前年比▲0.4%だった。

 

日経平均株価は円安と好決算を受けて買い安心感

外国為替市場で一時1ドル=112円台を付けるなど円安進行を好感して、輸出関連株などに買いが入った。主要企業による好決算の発表が相次いでいることも買い安心感を強めた。日銀が前日まで開いていた金融政策決定会合の結果も、金融緩和が継続するとの受け止めから円安を促し、海外ヘッジファンドなど短期筋による株式先物への継続的な買いを誘った。また、長期金利の上昇を受けて、銀行や保険株にも買いが集まった。結局、前日比192円高の2万2746円と続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:全般リスク選好の円売り優勢に

ドル/円は、本邦実需筋などのドル買い・円売りや日経平均株価の続伸に支えられ、111.90円前後までじり高となった。日銀金融政策決定会合で大規模な金融緩和を継続する姿勢が明確に示されたことも、引き続き円売り材料となった。午後もこの流れが続き、日経平均株価の上げ幅拡大をながめて112.00円まで値を上げた。米長期金利が時間外取引で小幅上昇したことも、ドル買いにつながった。ユーロ/ドルは、1.16ドル台後半で小幅な値動きとなった。欧州勢待ちの様相となっている。

 

トルコのインフレ率高止まりでリラ下落懸念

トルコ中銀のチェティンカヤ総裁は31日に、四半期インフレ報告を発表し、中銀が2018年のインフレ率見通しを従来の8.4%から13.4%へ大幅に引き上げたことを明らかにした。また、2019年末のインフレ率見通しも4月時点の予想の6.5%から9.3%へ上方修正した。トルコでは、6月消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率が15.39%と、14年ぶり高水準となった。中銀は4月から500ベーシスポイントの利上げを実施しているもの、インフレの高進を背景に通貨リラは下落トレンドとなっている。

 

米国市場では7月のADP雇用統計が公表

米国では減税効果や金利の抑制、トランプ大統領による輸出促進と米国内での生産拡大や投資誘い込み努力などにより、内需が底堅さを維持している。FRBによる慎重なペースでの利上げ継続もあって、雇用は改善傾向の持続が期待される。一方で、米国では通商摩擦への懸念がくすぶっている。ドル高や中国を始めとした世界経済の減速懸念もあり、企業におる新規雇用の手控え要因となりやすい。米国では完全雇用の進捗が進んでおり、新規雇用の受け皿や伸びシロが減退していて、雇用の増加の伸び悩みとなる可能性も残る。

 

米国市場では7月のISM製造業景況指数が公表

7月にかけては、通商摩擦への懸念や世界景気減速のリスクが高まった。米国の製造業はドル高も逆風となっており、PMIも改善ペースの鈍化が警戒される。しかし、7月後半にかけては、過度な貿易戦争への警戒感が小休止となった。米国では減税効果のほか、トランプ政権による米国内外の企業に対する対米投資の政策圧力も強まっており、ISM製造業が打たれ強さを示す可能性もある。

 

米国市場ではFOMCの結果公表

FRBは7月31日-8月1日にかけて2日間にわたりFOMCを開催している。FOMCは前回6月の会合で本年2回目の利上げを実施したのち、今回の会合では金利据え置きが予想されている。しかし、次回9月の会合で、本年3回目の利上げを実施することは市場でほぼ織り込み済みとなっている。今回の会合では、年内あと2回の見通しが維持されているかどうか、また、関税や貿易問題による景気への影響に関する見通しに焦点が集まる。

 

欧米イベント

○15:00   7月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比0.2%)
○16:50   7月仏製造業PMI改定値(予想:53.1)
○16:55   7月独製造業PMI改定値(予想:57.3)
○17:00   7月ユーロ圏製造業PMI改定値(予想:55.1)
○17:30   7月英製造業PMI(予想:54.2)
○18:00   インド中銀、金融政策決定会合(予想:6.50%に引き上げ)
○20:00   MBA住宅ローン申請指数
○21:15   7月ADP全米雇用報告(予想:18万5000人)
○22:45   7月米製造業PMI改定値(予想:55.5)
○23:00   6月米建設支出(予想:前月比0.3%)
○23:00   7月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数(予想:59.5)
○23:30   EIA週間在庫統計
○3日03:00  米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表(予想:1.75-2.00%で据え置き)
○未定   ブラジル中銀、政策金利発表(予想:6.50%で据え置き)
○米財務省3年、10年、30年債入札条件
○英中銀金融政策委員会(MPC、2日まで)
○1-7日   7月ブラジル貿易収支(予想:57億1400万ドルの黒字)
○スイス(建国記念日)、休場

 

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ