FITS エコノミックレポート

欧米市場直前市場コメント!

日経平均株価:米国株高と円安を好感した買い優勢

前日の米株式市場の上昇や外国為替市場での円安進行が好感され、自動車や電気機器、機械といった輸出関連株に見直し買いが入り、一時上げ幅を200円超に広げた。株価指数先物へ継続的な買いにつれてファストリが大幅高となり、日経平均を押し上げた面も大きかった。結局、前日比195円高の2万0359円と反発して終了した。

 

東京外国為替市場:連休を控えた持ち高調整のドル売り・円買い

ドル/円は、日経平均株価の反発に支えられ、108.47円付近まで上昇した。しかし、このところFRB当局者からハト派的な発言が相次ぎ、米金利先高観から上値を追う動きは限られた。その後は、3連休を控えた持ち高調整などのドル売り・円買いに押されて108.25付近まで軟化した。トランプ米大統領が『壁建設の合意がなければ、非常事態宣言をする公算が高い』との見解を示したことも、ドル売りを誘った。午後は日経平均株価をにらみながら108.30円付近でのもみ合い相場となった。来週予定されている英国のEU離脱肯定案をめぐる議会の採決を見極めたいとの雰囲気から、上下に動き難い展開となった。ユーロ/ドルは、FRBの利上げ打ち止め観測や一部米政府機関の閉鎖が長期化するとの懸念から持ち高調整などのユーロ買い・ドル売りが入り1.1530ドル付近へ上昇した。

 

英国のEU離脱は延期の可能性が高い

事情に詳しいEU加盟国やEU機関の高官はロイターに対し、英国のメイ首相が離脱案に対する議会の支持獲得に苦慮する中、3月29日の離脱日が延期される可能性が高まっていると明らかにした。 ある高官は、離脱案が来週の英議会採決で否決されるか、もしくは採決が再延期されるとEU首脳は予想しているとし、『延期がおそらく最も可能性の高い結果だろう』と話した。 別の高官は『延期はもちろん可能だ。合意なき離脱は誰も望んでいない』とした上で、『ただ、何のための延期かという疑問が残る。総選挙のためか、国民投票再実施のためか』と指摘した。英国が問題を解決できるか不透明なため、EU首脳は延期の意味を疑問視するだろうと述べた。

 

ドルの上値を抑える要因

米FOMCが当面利上げを見送るとの見通しを背景にしたドルの売り戻しが続いた。米国の政府機関閉鎖は11日で21日目となり、過去最長を記録することになる。格付け会社フィッチは、米国のトリプルA格付けの引き下げも警告しており、引き続きドル売り圧力となる。昨日開催されたトランプ大統領と民主党指導者との会談は物別れに終わっており、非常事態宣言を発動する可能性も示唆している。

 

関税ブーメランに米経済が強打:米製造業指数の大幅悪化

米中貿易戦争を仕掛けたトランプ大統領が投げ放った関税ブーメランに米経済が強打されつつあり、何等かの合意形成で25%への関税引き上げを回避しなければ米経済はさらに返り血を浴びると懸念する。大統領が投げた関税ブーメランに米経済が強打されつつある証左に、米12月ISM製造業景況指数の大幅悪化がある。同景況感指数は54.1と事前予想57.5を大幅に下回り、前月(59.3)からの5.2ptという悪化幅はかつてリーマンショック直後の08年10月、01年9.11同時多発テロ事件発生時の2回しかない。内訳をみると、「生産」54.3(11月60.6)約6年ぶり大幅低下、16年10月以来の低水準、「新規受注」51.1(11月62.1)約5年ぶり大幅低下、16年8月以来の低水準となった。こうしたISM製造業景況感の悪化は、米12月IHSマークイット製造業PMI(確報値:53.8と予想と速報値53.9比下ぶれ17年9月以来の低水準)でも確認された。いずれにせよ、米中『貿易戦争』の不確実性が続く限り、米製造業の景況感の急速な好転は期待できない。

 

米国市場では12月消費者物価コア指数が公表

参考となる11月実績は前月比+0.2%、前年同月比+2.2%だった。12月については、輸入関税率の引き上げによって原材料コストが高くなっていること、住宅や医療、中古者のコストが上昇していることから、10月実績と同水準の物価上昇率となった可能性が高いとみられている。

 

欧米イベント

○16:00   11月トルコ経常収支(予想:9億6500万ドルの黒字)
○17:20   メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○18:30   11月英商品貿易収支/英貿易収支(予想:114億ポンドの赤字/28億ポンドの赤字)
○18:30   11月英鉱工業生産指数(予想:前月比0.2%/前年比▲0.7%)
      製造業生産高(予想:前月比0.3%)
○18:30   11月英国内総生産(GDP、予想:前月比0.1%)
○20:00   12月ブラジルIBGE消費者物価指数(IPCA、予想:前月比0.13%)
○21:00   11月インド鉱工業生産(予想:前年同月比4.1%)
○22:30   12月米消費者物価指数(CPI、予想:前月比▲0.1%/前年比1.9%)
      エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%/前年比2.2%)
○12日01:00   ビスコ・イタリア中銀総裁、講演

※米政府が一部閉鎖されているため、指標の発表は流動的となっています。

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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