FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:踏み上げ相場が継続

急な上昇に対する警戒感が強いものの、これまで売った投資家の買い戻しニーズが多く、それが株価を支える格好となっている。市場では、理屈抜きの相場になってきており、売りポジションの整理が進むまで上げ余地があるとの声も聞かれた。国内での新型コロナウイルスの感染再拡大を背景に、政府は『Go To トラベル』の一部見直しを決定したが、影響は限定的だった。それよりも、コロナワクチン開発や米国の政権移行のニュースなど、ポジティブ材料による影響が大きかった。結局、前営業日比638円高の2万6165円と4日ぶりに大幅反発して終了した。

 

東京外国為替市場:世界的なコロナ感染者拡大でリスク回避の円買い優勢

ドル/円は、一部メディアが『トランプ米大統領は一般調達局(GSA)にバイデン時期政権への移行プロレスを開始することを許可した』と報じたことが好感され、104.65円付近まで値を上げた。日経平均株価の大幅高で、リスク選好のが高まったことも円売りを誘った。しかし、前日のNY時間から一本調子の上昇が続いていることもあり、上値を追う動きは限られた。その後は、本邦輸出企業などがドル売り・円買いに動き、104.55円を挟んでもみ合い相場となった。午後に入ると、世界的に新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めがかからないことから、利益確定売や戻り待ちのドル売り・円買いに押されて104.35円付近まで下落した。また、米中対立を警戒した上海総合株価指数のさえない動きも、円買いにつながった。ユーロ/ドルは、1.18ドル台半ばで小幅なもみ合い相場となった。欧州勢待ちの様相となっている。

 

Go Toトラベル停止で3900億円程度の需要減:SMBC日興証券

政府は21日、首相官邸で新型コロナウイルス対策本部を開き、観光需要喚起策『Go Toトラベル』事業の一部を制限すると決めた。感染状況が4段階の指標で2番目に深刻な『ステージ3』相当と判断される北海道・大阪府・沖縄県・東京都などがその対象に挙げられる。SMBC日興証券は24日付けリポートで、感染拡大地域を上記の4都道府県とした場合、「『Go Toトラベル』の停止による宿泊業への影響は、停止しなかった場合に比べ3900億円程度の需要減、『Go To Eat』の停止による飲食業への影響は100億円程度の需要減と予想される」と指摘した。『Go To Eat』は進捗が早く、事業停止とほぼ同時に予算消化となるため、意外に影響は小さいという。合計で約4000億円の需要減となり、『GDP(国内総生産)を0.08%押し下げる』と指摘した。宿泊業への影響については「宿泊業の売上高は、『Go To』停止がなかった場合に比べ16%程度の減少」になる。

 

トルコの米露関係悪化懸念がリラの重石

米国の次期大統領が確実な民主党バイデン前副大統領は、新たな国務長官にオバマ政権下で国務副長官や、国家安全保障担当の大統領副補佐官を務めたブリケン氏を指名すると報じられている。同氏はトルコのシリア政策などに批判的であるとされ、来年以降、米トルコ間の溝が更に広がる懸念が高まりつつある。


停戦が合意されたナゴルノ・カラバフ紛争ですが、トルコがアゼルバイジャンに監視所を開設する計画について、ロシアと意見の食い違いがあると一部メディアが報じた。同地域に絡むトルコ露関係は決して良好であるとは思えず、こちらも今後の動向には注意が必要である。

 

南アの格付け引き下げでもランド/円への影響は軽微

先週末のNY引け間際に3大格付け会社の2社が南アの格付けを引き下げた。(ムーディーズは『Ba1』から『Ba2』で見通しはネガティブ、フィッチは『BB』から『BB-』で見通しは同様にネガティブに変更)金曜日のNYで市場参加者が少なかったことで、本日の欧米市場がこの引き下げをどのように評価するか昨日は注目されたが、ほぼ格下げに対してはスルーをしたという状況だった。すでに3月にムーディーズに引き下げられたことで、スタンダード&プアーズ社を含めジャンク債扱いにされていることで、今更下げても反応が薄かったと思われる。 格下げについてムボウェニ南ア財務相は南アの借り入れコストに影響を及ぼすと懸念を表明しているように、中長期的にはランドの売り要因になりやすい。しかし、昨日の値動きを見ているとランド/円の底堅さを確認したようにも見える。

 

米共和党員の大半は依然として静観

米大統領選から20日が経過した23日、トランプ大統領の身内である共和党の有力議員の間でトランプ氏の選挙結果を覆そうとする取り組みを批判し、民主党バイデン氏への正式な政権移行を開始すべきと訴える声が広がった。ただ、共和党員の大半は依然、バイデン氏を次期大統領と呼ぶことを拒否し、選挙不正がなければ勝利していたとするトランプ氏の主張を疑問視する姿勢を見せていない。トランプ氏の弁護団は複数の州でバイデン氏の勝利認定の差し止めを目指して提起した訴訟で敗訴しており、法律専門家は残る訴訟を通じて選挙結果を覆す可能性はほぼないとしている。

 

米国の11月製造業の景況感は大幅改善

民間マークイットが発表した米11月製造業PMI速報値は56.7と、10月53.4から低下予想に反して上昇し、2014年9月来で最高を記録した。4月に過去最低を記録して以降、7カ月連続で回復。11月サービス業PMI速報値は57.7と、10月56.9から低下予想に反して上昇し2015年3月来で最高。11月総合PMI速報値は57.9と、10月56.3から上昇し2015年3月来で最高となった。

 

欧米イベント

○16:00   7-9月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済、予想:前期比8.2%/前年同期比▲4.3%)
○16:00   7-9月期独GDP改定値(季節調整前、予想:前年同期比▲4.1%)
○16:45   11月仏企業景況感指数(予想:84)
○18:00   11月独Ifo企業景況感指数(予想:90.1)
○20:00   ハスケル英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○21:00   10月メキシコ失業率(季節調整前、予想:5.1%)
○21:05頃   黒田東彦日銀総裁、あいさつ(IMF・東京大学共催バーチャル・コンファレンス)
○22:00   レーン・フィンランド中銀総裁、シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○23:00   ラガルドECB総裁、講演
○23:00   9月米住宅価格指数(予想:前月比0.8%)
       7-9月期米住宅価格指数
○23:00   9月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前年比5.1%)
○24:00   11月米消費者信頼感指数(予想:98.0)
○24:00   11月米リッチモンド連銀製造業景気指数(予想:21)
○25日02:00   ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、討議に参加
○25日02:45   レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
○25日02:45   クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長、講演
○25日03:00   米財務省、7年債入札
○25日03:10   デコス・スペイン中銀総裁、講演

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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