FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:NYダウ先物の下げ幅拡大に連れて売り強まる

米国株式市場は、決算発表を控えていた主要情報技術(IT)株に買いが入ったほか、米経済指標が堅調だったことで、前日の急落から持ち直した。ただ、NYダウが軟調に推移したことを受け、朝方から売りが優勢となった。市場では『翌週に米大統領選挙というイベントを控えているほか、週末であることから様子見ムードにならざるを得ない』との声が聞かれた。日銀のETF買い期待などが支えとなり下げ止まっていたものの、その後は下げ幅を拡大した。結局、前営業日比354円安の2万2977円と大幅5日続落で終了した。

 

東京外国為替市場:米長期金利低下やNYダウ先物の下落でリスク回避の円買い

ドル/円は、本邦輸出勢から月末に絡むドル売り・円買いが持ち込まれ、104.45円付近へ下落した。米長期金利が低下したことも、ドルの押し下げにつながった。午後も軟調地合いは続き、日経平均株価が急速に下げ幅を拡大すると、さらにドル売り・円買いが進んで104.13円付近までじり安となった。欧州の景気減速を懸念したユーロ/円のユーロ安・円高が波及した面もあった。しかし、今晩の米国株価動向や米経済指標を見極めたいとの雰囲気から下げ渋り104.20円前後で推移した。ユーロ/ドルは、前日にラガルドECB総裁が次回会合で追加緩和に踏み切る姿勢を明確に示したことから1.16ドル台後半で上値の重い展開となった。

 

ハイイールド債ETFから3日連続で資金が流出

米国市場でハイイールド債を投資対象とするiシェアーズハイイールド社債ETFから大規模な資金が流出している。29日には6億8525万ドルの資金流出となり、これで3日連続で大規模な資金流出を記録した。過去1週間で41億ドル超、過去1ヵ月で50億ドル超の資金が流出したことになる。大統領選を前に解約ニーズが根強い。

 

中国は米国との対立長期から国内経済に重心

中国のGDPに占める個人消費の比率は4割程度で、依然として低い水準にとどまる。逆に言えばそれだけ成長の余地が大きく、内需主導にかじを切るのは当然である。習指導部はより付加価値の高いモノやサービスの消費を促していく方針である。一方、米中の対立関係は貿易から人権、ハイテク分野などへ広がり、デカップリング(分断)の可能性もささやかれる。中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)排除の動きが米国から他の西側諸国に拡大するなど、中国企業への逆風も強まる一方である。こうした国際情勢の変化も結果的に内需主導への転換を後押ししている。

 

中国国有銀は深夜に為替フォワードで元高抑制介入か

中国の複数の大手国有銀行が今週、オンショア為替スワップ市場でドルを人民元に交換する取引を行っていることが29日、市場関係者の話で明らかになった。中国の金融当局が急速な元高を抑制しようとしている可能性がある。こうした取引によりフォワード市場で元が下落。元の先高感が後退すると共に、投資家が元を借り入れる際のコストが上昇した。別のトレーダー2人は複数の大手国有銀行が深夜の時間帯にオンショアスポット市場でドルを購入し、元の急激な上昇を阻止するのを確認したと明らかにした。中国経済が新型コロナウイルス危機から急速に回復していることを受けて、元は5月以降、対ドルで7%上昇している。

 

欧州市場では7-9月期域内総生産(GDP)速報値が公表

406月期実績は前年比-14.7%となった。7-9月期については製造業とサービス業PMIが大幅に改善していることから、成長率は改善される見込みとなっている。前期比の成長率は高い伸びが予想されるが、ウイルスの感染流行は続いており、前年同期比の成長率はマイナスとなる見込みである。

 

ECBの12月追加緩和示唆でユーロの上値を抑える

欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利を据え置いた。パンデミック緊急資産購入プログラム(PEPP)も1.35兆ユーロの規模や『少なくとも2021年第2四半期まで維持』と期間を据え置いた。さらに、フォワードガイダンスも『インフレ目標が近づくまで金利は現行またはそれを下回る水準』に据え置き。同時に、リスクは明確に下方だと警告し、『12月の見通しで刺激策を再修正することが可能になる』と追加緩和の可能性を示唆した。 ラガルド総裁は会合後の会見で、次回12月会合で金融刺激策を再修正する必要があるとの意見で全会一致したことを明らかにした。また、12月の定例理事会で行動を起こすことはほぼ確実だとした。第3四半期国内総生産(GDP)では上方のサプライズが期待されるとしたものの、第4四半期に関してはマイナス成長になるかどうかはわからないと慎重な見通しを示した。

 

米7-9月期GDP速報値は過去最大の伸びでリセッション脱出

米商務省が発表した7-9月期GDP速報値は前期比年率+33.1%と過去最大の伸びを記録し、過去最大に落ち込んだ4-6月期-31.4%から予想以上に回復しリセッションから脱した。7-9月期個人消費速報値は前期比年率+40.7%と、4-6月期-33.2%からプラスに改善。予想+38.9%を上回った。
労働省が発表した週次新規失業保険申請件数は前週比4万件減の75.1万件と予想77.0万件を下回り経済封鎖が始まった3月中旬来で最小。失業保険継続受給者数は775.6万人と、予想777.5万人を下回り3月末来の低水準となった。

 

欧米市場イベント

○15:30   7-9月期仏国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比15.4%)
○16:00   9月トルコ貿易収支(予想:49.0億ドルの赤字)
○16:00   9月独小売売上高指数(予想:前月比▲0.8%/前年比6.6%)
○16:00   10月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比0.4%)
○16:30   9月スイス小売売上高
○16:45   10月仏CPI速報値(予想:前月比横ばい/前年比0.1%)
○16:45   9月仏消費支出(予想:前月比▲1.0%)
○17:00   10月スイスKOF景気先行指数(予想:107.0)
○17:30   7-9月期香港GDP速報値(予想:前期比0.7%/前年同期比▲5.6%)
○18:00   7-9月期独GDP速報値(季節調整済、予想:前期比7.3%/前年同期比▲5.3%)
○18:00   7-9月期独GDP速報値(季節調整前、予想:前年同期比▲5.2%)
○18:00   10月ノルウェー失業率(予想:3.5%)
○18:00   メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○19:00   9月ユーロ圏失業率(予想:8.3%)
○19:00   7-9月期ユーロ圏GDP速報値(予想:前期比9.4%/前年比▲7.0%)
○19:00   10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値(予想:前年比▲0.3%)
○19:00   10月ユーロ圏HICPコア速報値(予想:前年比0.2%)
○19:00   外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
○21:00   デギンドスECB副総裁、講演
○21:00   9月南アフリカ貿易収支(予想:300億ランドの黒字)
○21:00   7-9月期メキシコGDP速報値(予想:前期比11.9%/前年比▲8.9%)
○21:30   8月カナダGDP(予想:前月比0.9%/前年比▲4.1%)
○21:30   9月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比0.1%)
○21:30   9月カナダ原料価格指数(予想:前月比0.3%)
○21:30   9月米個人消費支出(PCE、予想:前月比1.0%)
       9月米個人所得(予想:前月比0.4%)
       9月米PCEデフレーター(予想:前年比1.5%)
       9月米PCEコアデフレーター(予想:前月比0.2%/前年比1.7%)
○21:30   7-9月期米雇用コスト指数(予想:前期比0.5%)
○22:45   10月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:58.0)
○23:00   10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:81.2)
○23:30   バイトマン独連銀総裁、講演
○インド(イスラム教モハメッド生誕日)、休場
○11月1日 米国が冬時間に移行

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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