FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:米国株高と円安で買い安心感

前日の米国株式市場の上昇が好感されたほか、円安が買い安心感を誘い、輸出関連株を中心に幅広く物色された。また、2020年4~6月期決算で最終黒字を確保したり、市場湯尾壮を超えたりした銘柄が『好決算銘柄』として買う動きが活発化し、一時400円超に上げ幅を広げた。結局、前日比378円高の2万2573円と続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:日本株の大幅続伸で106円台を維持

ドル/円は、本邦輸入勢などのドル買い・円売りや日経平均株価の大幅続伸に支えられ、106.19円付近までじり高となった。しかし、明日発表される7月ADP全米雇用リポートや7月ISM非製造業影響感指数を見極めたいとの雰囲気もあり、上値を追う動きは限られた。その後は、米国で追加経済対策の与野党協議が難航していることから、持ち高調整などのドル売り・円買いに106.05円付近へ押し戻された。午後は、日経平均株価や上海総合株価指数をにらみながら、106.10円前後でもみ合いとなった。ユーロ/ドルは、1.1770ドル前後で小幅な小幅な値動きに終始した。欧州勢待ちの様相となっている。

 

南アの新車販売台数は衝撃的な記録

南アフリカ自動車工業会(Naamsa)が発表した新車販売の統計によると、4月の新車販売台数は98.4%急落し、販売台数は南ア全体で574台という衝撃的な記録になった。ロックダウン中だったとはいえ、南ア経済が新型コロナウイルス感染拡大でいかに危機的な状況に陥っているかを理解できる数値である。

 

トルコの今晩の経済指標に注目

欧州序盤に発表されるトルコの7月経済指標が注目される。消費者物価指数(CPI)は6月から低下が見込まれているが、前年比の市場予想値は12.1%と高水準で推移している。物価の状況は、先週トルコ中銀が上方修正した年末のインフレ予測・8.9%にはまだ遠いと言える。もし、結果が予想比上振れとなれば、実質金利マイナス幅の拡大が再び意識され、通貨リラの買いにくさが増すことになる。インフレ指標と同時に発表されるトルコ製造業PMIは、前回6月分が53.9と5月40.9から大きく改善した。今回7月分も、経済的結びつきが強い欧州連合(EU)がコロナ復興基金案に合意したことで、それなりに好結果が期待できる。もっとも、実体経済が本格的な回復基調となるのは先であり、単純にリラ買いとはなり難い。

 

先行き米国の財政の崖問題への懸念

米財務省は3日、7-9月期の純借入額が9470億ドル(約100兆円)になるとの見通しを発表した。新型コロナウイルス対策で今春以降、歳出が急速に膨らんでいる。4-6月期よりは3分の1程度に減るが、前年同期の約2倍の額を国債発行などでの調達する。
4-6月期の調達額は2兆7530億ドルだった。2020会計年度(19年10月-20年9月)は合計で4兆5070億ドルとなり、前年度(1兆2800億ドル)の3.5倍に拡大する。
21会計年度に入る10-12月期も1兆2160億ドルの借り入れを見込んでいる。

 

米国の製造業回復は順調も雇用に懸念残る

米供給管理協会(ISM)が発表した7月ISM製造業景況指数は54.2と、6月52.6から予想以上に上昇し、昨年3月来で最高となった。ウイルスパンデミックが起因した混乱から製造業は引き続き回復基調にある。調査対象企業のセンチメントは6月に続き楽観的となった。 同指数の重要項目である新規受注は61.5と、2019年9月来で最高となった。また、生産も62.1と、2018年8月来で最高。受注残(back log)も51.8と45.3から50を突破し活動の拡大に転じ、2019年4月来で最高となった。このことは、将来の新規受注を増加させるとの期待にもつながっている。世界経済の回復も手伝い輸出も50.4と5カ月ぶりの活動拡大に転じた。国内経済活動の再開で輸入も53.1と5カ月連続の50割れで活動縮小から拡大に転じ、2019年2月来で最高となった。
唯一、雇用の伸びが冴えないことは懸念材料となる。44.3と、42.1か上昇したものの12カ月連続での50割れで活動縮小を続けている。ただ、強い新規受注や受注残の増加が潜在的に雇用を今後、押し上げる可能性も指摘されている。

 

米国追加対策法案に注目

米国では失業者に対する週600ドルの特別給付措置が7月末で失効した。こうした措置を含めて、対コロナ追加対策法案を巡る与野党協議は難航している。3日から協議が再開されるが、メドウズ米大統領首席補佐官は2日、『非常に近いうちに解決策がまとまるとは楽観視していない』と述べた。今週以降は協議が難航したり、歩み寄りでも対策規模の縮小といった失望があると、ドル安や米株安などによるリスク回避の円高が警戒されやすい。反対に協議打開や当初案通りでの合意が見えてくると、短期的にはドル高や米株高、リスク選好の円安に振れる余地も残されている。3日NY株式市場では、新型コロナウイルスの2兆ドル規模の追加経済対策を巡る米与野党の協議が最終的に妥結するとの期待から米国株買いが優勢となった。

 

欧米市場イベント

○14:45   7月スイスSECO消費者信頼感指数(予想:▲23.5)
○15:45   6月仏財政収支
○16:00   7月トルコ製造業PMI
○16:00   7月トルコ消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.90%/前年比12.10%)
○18:00   6月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.5%/前年比▲3.9%)
○23:00   6月米製造業新規受注(予想:前月比5.0%)

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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