FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

トランプ大統領と劉鶴副首相の会談

10日にワシントンで始まった米中の閣僚級通商交渉は、1日目の協議を終えた。トランプ大統領は、極めて良好な交渉だったと述べたほか、中国の劉鶴副首相と11にちにホワイトハウスで会談することを明らかにしている。ホワイトハウスによると、トランプ大統領と劉鶴副首相は米東部時間11日午後2時45分(日本時間12日午前3時45分)に会談する。

 

日経平均株価:米中閣僚協議への期待高まり買い優勢

米中通商協議に対する期待感に加え、外国為替市場でドル/円が108円台まで円安が進んだことが好感され、200円を超す上昇となった。業績予想を下方修正したスズキが買われるなど、悪材料に対して抵抗力を示す動きが出たことも注目された。トランプ大統領と中国副首相が11日に会談すると伝わり米中閣僚協議が予想以上の合意に向けて動いているとの期待感が買いを誘い香港ハンセン指数の大幅高も投資家心理を一段と強気に傾けている。結局、前営業日比246円高の2万1798円と続伸して終了した。

 

東京為替市場:米中通商協議への期待感からドル堅調推移

ドル/円は、連休前となり、仲値にかけて本邦輸入企業などのドル買い・円売りが通常より多く入り108.10円付近まで上昇した。ドル買い一服後は、107.95前後で小動きに終始した。トランプ米大統領は、劉鶴中国副首相と面談予定と報道されたが、目立った反応はなかった。午後に入ると、米中通商協議の結果を見極めようと、様子見ムードが強く107.95円を挟んでもみ合う展開となった。ユーロ/ドルは、1.0100ドル前後でこう着相場となった。欧州勢待ちの様相となっている。

 

前回のECBでは理事間の見解の相違が表面化

欧州中央銀行(ECB)は10日、9月11-12日に開催された定例理事会の議事録を公表した。域内19諸国の中央銀行の見解の相違が表面化した。ECBが広範な追加緩和を発表したのち、タカ派で知られるドイツのザビーネ・ラウテンシュレーガー理事は2022年1月の任期満了を待たずに辞任する意向を表明したことからも分裂は明らかだ。 6人の専務理事のうち欧州最大の経済を持つドイツと2番目に大きな経済のフランス2人が国債購入策の再開に反対していた。国債購入の再開に反対している委員は、『すでに債券利回りが低く、購入しても大きな効果が得られない』『このような手段は緊急時に取っておくべきだ』と主張した。しかし、結果的に、多くの反対にもかかわらず、全ての政策委員が弱い成長や低いインフレに対処する一段の刺激策が必要だということで合意した。国債購入の再開は『明確な過半数』に支持され、利下げも『非常に大差』で支持を得た。

 

米エコノミストの半数超は米系経済のリセッションの見方

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が今月実施したエコノミスト調査によれば、米製造業活動が2四半期以上連続で縮小するリセッション(不況)に陥っているとの見方が63.5%を占めた。また、年後半の米国経済の成長ペースは一段の鈍化が予想されている。2019年下半期の経済成長率について、エコノミスト予想の平均は7-9月期が1.82%、10-12月期が1.77%と、9月時点の1.92%、1.81%から低下した。

 

景気後退は予想しないが利下げを支持:ミネアポリス連銀総裁

カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は10日、米経済のリセッション入りは予想していないとした上で、追加利下げへの支持を表明した。米WSJ紙のインタビューで『成長が続くというのが私の基本シナリオだ。景気後退は予想していないが、下振れリスクは増している』と指摘した。『今後の統計がこれまで通り追加利下げを支持する』と語った。同総裁は今年のFOMCで投票権を持っていない。

 

米国市場では10月ミシガン大学消費者信頼感指数が公表

9月の米消費者信頼感指数は、今年最大の低下となった。景気や労働市場に関する消費者の見通しが悪化した。信頼感は向こう数ヵ月、現在と大差ない水準で推移する可能性はあるが、この継続する不確実性が影響し、ある時点で低下し始める可能性がある。

 

欧米イベント

○15:00   9月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比横ばい/前年比1.2%)
○16:00   8月トルコ経常収支(予想:27.8億ドルの黒字)
○17:00   コスタ・ポルトガル中銀総裁、講演
○19:30   デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
○21:00   カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○21:00   8月インド鉱工業生産(予想:前年同月比1.8%)
○21:30   9月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化1.00万人/失業率5.7%)
○21:30   9月米輸入物価指数(予想:前月比横ばい)
○23:00   10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:92.0)
○12日02:15   ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
○12日04:00   カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○米中閣僚級貿易協議(ワシントン、最終日)
○トランプ米大統領と劉鶴中国副首相がホワイトハウスで会談(12日3時45分頃からの予定)
○13日 ポーランド総選挙

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