FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:イベント控え様子見ムード

前週末の米国株市場で半導体関連株が下落した流れを引き継ぎ、朝方は日本の半導体関連株が売られて安く始まった。しかし、大規模デモの影響が懸念された香港ハンセン指数が高く始まると安心感が広がった。108円台半ばまで円安が進んだことも相場の支えとなった。今週は米FOMCなどイベント多く半導体関連には業績先行き不安も懸念されて積極的な売買が手控えられ、結局、前週末比7円高の2万1124円と小幅続伸で終了した。

 

東京外国為替市場:日本株高と米長期金利上昇からドル底堅い展開

ドル/円は、国内輸入企業などのドル買い・円売りや、日経平均株価がマイナス圏からプラス圏へ転じたことに支えられて、108.70円前後まで値を上げた。米長期金利が上昇したことも、ドルの押し上げ要因となった。ただ、11日つけた戻り高値108.80円が意識されると下げは一服し、108.60円を挟んでもみ合う展開となった。午後は、株価をにらみながら、108.60円台を中心とした狭いれんじで取引された。ユーロ/ドルは1.12ドル台前半で方向感の欠いた展開となった。欧州勢待ちの様相となっている。

 

トルコリラはムーディーズ格下げを受けた欧州勢待ち

先週末取引終了前に格付け会社ムーディーズが昨年8月以来、約10ヵ月ぶりにトルコの格付けを引き下げたことでトルコリラ安が進んだが、週明けのアジア市場では追随する動きはいられていない。ただ、欧州勢が参入してくると夕方から動意づく可能性があるので注意が必要。ロシア製S400地対空ミサイルについて、エルドアン・トルコ大統領は先週末にも『すでに納入済み、7月前半には届くだろう』『これはもう完了済みであり、後ろ向きなことは論外』とかたくなな姿勢を維持している。また、米国側から届いた書簡についても『今週中には回答書簡が米側に届くだろう。米国側との意見の食い違いについてはトランプ大統領と話し合う』と述べている。

 

6月FOMC会合では利下げに傾斜するか注視

連邦公開市場委員会(FOMC)を予定しているほか、英国中央銀行や日本銀行が金融政策決定会合を予定している。FRBが18-19日に開催するFOMCでは3月に発表した見通しを基にすると、政策金利が引き締め気味であるため利下げの思惑も一部浮上している。しかし、大半は政策金利を据え置き、必要とあれば利下げに踏み切る明確な軌道を示唆する可能性がある。声明では『辛抱強い』との文言を削除し、7月の利下げの可能性を示唆するとも考えられる。さらに、景気やインフレの判断、見通しが下方修正されるかどうかにも注視される。パウエル議長やFOMCメンバーは『低いインフレは一時的な要因が影響している証拠がある』との見解を示していたが、この見解が修正されるかどうかにも注目される。修正されると、より利下げに傾斜したことを示す。

 

日銀はFRBの利下げ待ちの様相

米国の予防的利下げ観測、欧州の追加緩和の議論を受けて、日銀に対してもいずれ追加緩和せざるを得ないとの見方が強まっている。この流れは2019年初にもあった。確かに黒田総裁は10日のブルームバーグのインタビューで、『必要であればさらに大規模な緩和を行うことができる』『追加緩和に踏み切る際は副作用を減らすために最大限の配慮を行う』と述べた。 しかしながら、現時点では下振れリスクが顕在化し『たら』、必要で『あれば』のタラレバの状況にあり、材料はまだ揃っていない。備えあれば憂いなしで、黒田総裁の発言もまだリップサービスの領域にとどまる。政府もFRBも動かない状況下、日銀は先に動かない。 19-20日開催の日銀金融政策決定会合では、賛成多数で現状維持の決定を予想する。リフレ派の一部委員から追加緩和の提案があっても、論理的に説明できる材料なしに日銀は動かない。協調姿勢を示すために、フォワードガイダンスをECBのように修正するとの見方もある。しかしながら、18日発表の政府6月の月例経済報告では、大きな判断修正がないとみている。

 

 

米国のマネーサプライ(通貨供給量)に歯止めが掛かる

FRBによる資産圧縮ペースの鈍化(9月からは圧縮停止へ)などの影響が大きいとはいえ、FRBの金融調節ベースでの資金供給配慮が間接示唆されているほか、米国での貸出・資金需要の一定残存やマネー回転の継続といった打たれ強さを示すものだ。
流動性に敏感な成長株を中心とした米国株を下支えするほか、先行き時間は要するものの米国での余剰マネー増加を通じ、海外勢による日本株への溢出配分にプラス効果をもたらす。FRBは独自判断として、3月時点で保有バランスシート(資産)縮小について今年5月から資産圧縮ペースを緩やかにし、9月末には完全に圧縮を停止する方針を示している。連動する形でFRBのマネーサプライは、伸び率の減少に歯止めが掛かり始めた。最新の6月3日週にはマネーサプライM2の13週前比(約3カ月前比)が+1.62%となり(前週は+1.49%)、直近最低である4月29日週の+0.42%での底入れが再確認されている。伸び率としては、2016年11月以来、実に約2年半ぶりの高水準となってきた。

 

欧米イベント

○16:00   3月トルコ失業率(予想:14.1%)
○17:00   デコス・スペイン中銀総裁、講演
○21:30   4月対カナダ証券投資
○21:30   6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:11.0)
○23:00   6月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数(予想:67)
○18日02:00   ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
○18日05:00   4月対米証券投資動向
○米通商代表部(USTR)、対中制裁第4弾で産業界から意見を聞く公聴会
○南アフリカ(青年の日の振替休日)、休場

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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