FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:米国がメキシコ関税の導入を検討を好感

米政権が対メキシコ関税の導入先送りを検討しているとの報道を好感し、前日の米国株が上昇した。為替も108円半ばで落ち着いた動きとなり、朝方から買いが先行した。その後、2万0890円まで上げ幅を拡大し、取引時間中として5月30日以来1週間ぶりの高値を付けた。結局、前日比110円高の2万0884円と反発した。

 

東京外国為替市場:108円半ばでもみ合う展開

ドル/円は、日経平均株価の上げ幅が100円を超えたことに支えられ、108.53円付近まで上昇した。米国とメキシコの移民や制裁関税をめぐる交渉が継続する見通しとなったことも、リスク選好の円売りを誘った。しかし、前日NY市場でつけた戻り高値108.56円が意識されると上げは一服して108.45円前後でのもみ合いとなった。午後は、日経平均株価をにらみながら108.40円台を中心とした狭いレンジ内での取引となった。ユーロ/ドルは、1.12ドル台後半で小幅な値動きに終始した。欧州勢待ちの様相となっている。

 

EUとイタリアの対立が鮮明になる可能性も

欧州委員会はイタリアに対して財政再建への取り組みが不十分として過剰な赤字手続き(EDP)の開始を勧告した。今後、EU理事会の特定多数決により正式な手続き開始が決定される。その後も効果的な是正措置が採られない場合、GDP比で最大0.5%の制裁金が課される。 イタリアの連立政権内の不協和音が高まっている。先の欧州議会選挙で、同盟と五つ星運動の連立内の立場の逆転が決定的なものになった。減税策などが受け入れられない場合、同盟は連立解消を決断する公算としている。最近の世論調査は、同盟が小規模な右派政党の協力で連立政権を発足できる可能性を示唆した。
 右派政権の誕生で財政運営の自由度はやや増すが、それでもEUとの対立は避けられない。これまで政権内で歯止め役となってきた経済財務相や首相がいなくなり、同盟のEU懐疑論者が要職につけば、EUとの対立姿勢が鮮明となる恐れがある。 イタリア下院は最近、未払い債務の支払い加速を求める決議を可決した。その財源の1つとして、同盟のEU懐疑論者が主張する政府の借用証書(ミニボッツ)の発行が検討されている。並行通貨が発行されれば、ユーロ離脱の第一歩と受け止められ、市場の動揺を誘う恐れがある。

 

IMFは米中貿易戦争により世界成長率予想を下方修正

トランプ政権がメキシコ製品にも制裁関税を課すべく検討し、世界的な貿易戦争リスクが拡大する中で国際通貨基金(IMF)は5日、米国と中国の貿易戦争による世界経済への最新影響分析を公表、米中貿易協議が決裂、米大統領が「第4弾」3000億ドル分の中国製品にも新たに25%の関税を課した場合、従来の中国20年の成長率6.1%から1.0%減速し5.1%、米国も1.9%の従来予想から0.2%下押し1.7%成長に鈍化すると分析した。米中貿易戦争は世界第1位と2位の米中両国の景気減速を通じて世界成長率を下押し、19年分に見込まれる関税引き上げの影響を合算すると、従来の世界成長率予想3.6%から下振れ幅は0.5%、好不況境目3%水準まで落ち込む可能性があると警鐘を鳴らした。

 

メキシコの追加関税協議行方次第で週初リスク

トランプ米大統領は6日、不法移民対策をめぐるメキシコとの協議について『多くの進展があったがメキシコはさらに行動すべきだ』と強調した。両政府が同日も協議することを踏まえ、効果的な対策を講じるようメキシコに圧力をかけた。トランプ氏は対策が不十分だと判断すれば、10日からメキシコ製品に追加関税5%を課す方針を示している。議会で関税の引き上げに反対論が出ていることに関しては『上院議員を含めて多くの人が中身を理解していない』と指摘した。一方で『劇的なことが起きるかもしれない』とも語り、10日の追加関税発動の前にメキシコとの協議がまとまる可能性にも含みを残した。

 

FRB利下げ検討に着手:米WSJ紙

米FRB当局者は、難しい選択肢を抱えつつ、6月18-19日の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた準備を開始した。つい1カ月前まで、パウエル米FRB議長は今夏の利下げ臆測を一蹴していた。だがここにきて、FRB当局者は景気見通しの悪化に直面しており、一転して利下げが現実味を帯びている。今月の利下げはなくても、その後7月かそれ以降の会合で実施されるかもしれない。

 

米国の5月雇用統計が公表

非農業部門雇用者数は4月実績の前月比+26.3万人を下回る見込みとなっている。製造業、専門職・企業のサービスの雇用者数はやや伸び悩む可能性がある。失業率については4月実績と同水準になるとみられるが、労働参加率が低下した場合、失業率は0.1ポイント低下する可能性がある。

 

欧米イベント

○14:45   5月スイス失業率(季節調整前、予想:2.3%)
○15:00   4月独鉱工業生産(予想:前月比▲0.4%/前年同月比▲0.4%)
○15:00   4月独貿易収支(予想:195億ユーロの黒字)
○15:00   4月独経常収支
○15:45   4月仏貿易収支(予想:47.42億ユーロの赤字)
○15:45   4月仏経常収支
○15:45   4月仏鉱工業生産指数(予想:前月比0.3%)
○18:00   リムシェービッチ・ラトビア中銀総裁、講演
○21:00   5月ブラジルIBGE消費者物価指数(IPCA、予想:前月比0.20%)
○21:30   5月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化8000人/失業率5.7%)
○21:30   1-3月期カナダ設備稼働率(予想:81.0%)
○21:30   5月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化18.5万人/失業率3.6%/平均時給、前月比0.3%/前年比3.2%)
○22:00   5月メキシコ消費者物価指数(CPI、予想:前月比▲0.22%)
○23:00   4月米卸売売上高(予想:前月比横ばい)
○23:00   4月米卸売在庫(予想:前月比0.7%)
○8日04:00   4月米消費者信用残高(予想:120億ドル)
○メイ英首相が保守党党首辞任

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