FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:米国株の大幅な上昇を好感した買い優勢

パウエル米FRB議長が金融政策に柔軟な姿勢を示したことを好感し、前日の米国株が上昇した。日経平均株価は前日で5日続落していた反動もあり、幅広い銘柄で買い戻しや自律反発狙いの買いが先行した。利益確定や戻り売りで上昇の勢いが鈍る場面もあったものの、上海総合株やNYダウ先物がプラス圏で推移したことが安心感を誘った。結局、前日比367円高の2万0776円と6日ぶりに反転して終了した。

 

東京外国為替市場:利下げの思惑からドルの上値重い

ドル/円は、前日にパウエル米FRB議長が利下げの可能性に言及した余波が続き、108.00円近辺までじり安となった。トランプ米大統領が『メキシコに対する関税措置は脅しではない』との見解を示したことも、円買いを誘った。ただ、前日に付けた5ヵ月ぶりの安値107.85円が視野に入ると、下げは一服した。午後は、日経平均株価や上海総合株価指数をにらみながら108.10円を挟んでもみ合いとなった。ユーロ/ドルは1.1260ドル前後で小幅な値動きに終始した。欧州勢待ちの様相となっている。

 

新債券王のガンドラッグ氏の米国債利回り上昇予想

新債券王として米国債市場に君臨している米ダブルライン・キャピタルのガンドラッグCIOの相場見通しは、『債務の海』を漂流する米国はトリプル安に向かう、すなわち、NY株下落、ドル下落、そして米国債の下落を予想している。ガンドラッグ氏は、2016年に、米長期金利上昇を予想し、米10年債利回りは5年で6%まで上昇すると予想していた。米10年債利回りは、昨年に3.2594%まで上昇したものの、その後は下落基調にある。しかし、ガンドラッグ氏は、5月29日、米10年債利回りのテクニカル分析では、『ブローオフ・モメンタム・トップ』を形成しており、『バイイング・クライマックス』の様相を呈しつつあり、『かなり近いうちに買い手の後悔が始まるだろう』と警鐘を鳴らしている。

 

メキシコの自動車各社は関税の期限を控え出荷の加速化

トランプ米大統領がメキシコに対する追加関税措置を表明したことを受け、主要自動車メーカーの間で供給網などに対する費用を検証する動きが広がっており、車両の出荷の一部遅延も検討されていることが4日、複数の関係筋の話で明らかになった。
トランプ大統領は5月30日、メキシコ国境からの不法移民流入に同国が十分に対応していないとし、6月10日以降メキシコからの輸入品すべてに5%の関税を課すと表明。移民の流入が止まるまで関税率を段階的に引き上げ、関税率は7月1日に10%、8月1日に15%、9月1日に20%、10月1日に25%とするとした。 自動車各社は来週10日に関税の期限を控え、重要な部品の出荷の加速化を図っている。

 

米議会はメキシコ関税計画を覆す構え

米上院共和党議員はトランプ政権の対メキシコ関税計画を巡り、大統領による拒否権発動があっても、議会として覆すことも辞さない構えを示している。大統領は、同党議員が経済的悪影響への懸念から関税賦課を阻止しようとする可能性を一蹴した。
クレイマー議員(ノースダコタ州)は、トランプ大統領が計画する対メキシコ関税について、実施を阻止する措置に大統領が拒否権を発動しても、それを覆すのに十分な票が上院で集まると予測する。人々は貿易戦争に飽き飽きしていると指摘した上で、『上院共和党は関税に飽き飽きしている』と述べた。

 

パウエル米FRB議長は必要とあれば利下げする方針

米国経済が景気後退に陥るとの脅威が強まりつつある中、注目されていたシカゴの会合あいさつで、パウエル米FRB議長は4日、FRBが貿易の展開による影響を綿密に監視し、景気拡大を持続されるために適切な行動をとるとし、利下げも辞さない構えを表明した。議長は貿易交渉や他の問題がどのようにどういった形で解決するかわからないと、不透明性に言及した。 力強い経済にかかわらずインフレの低迷が長期化するとインフレ期待の低下につながる深刻なリスクを我々は背負っていると警告した。政策金利がゼロに近づく環境下、危機に対して、量的緩和(QE)、ZIRP(ゼロ金利政策)、NIRP(マイナス金利政策)でさえも手段として利用する可能性を示唆するなど、ハト派姿勢を強めた。 一方で、経済は良好で、労働市場も強く、インフレも2%の目標に近づいていると、景気に楽観的な見方を維持しつつ、必要とあれば利下げする方針を示した。

 

欧米イベント

○16:50   5月仏サービス部門PMI改定値(予想:51.7)
○16:55   5月独サービス部門PMI改定値(予想:55.0)
○17:00   5月ユーロ圏サービス部門PMI改定値(予想:52.5)
○17:00   ラムスデン・イングランド銀行(英中銀、BOE)副総裁、講演
○17:30   5月英サービス部門PMI(予想:50.6)
○18:00   4月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.3%/前年比3.2%)
○18:00   4月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比▲0.4%/前年比1.5%)
○未定   ポーランド中銀、政策金利発表(予想:1.50%で据え置き)
○20:00   MBA住宅ローン申請指数
○21:15   5月ADP全米雇用報告(予想:18.0万人)
○21:30   1-3月期カナダ労働生産性指数(予想:前期比0.3%)
○22:45   5月米サービス部門PMI改定値(予想:50.9)
○22:45   5月米総合PMI改定値
○22:45   クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長、あいさつ
○23:00   ボウマンFRB理事、議会証言
○23:00   5月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(予想:55.5)
○23:30   EIA週間在庫統計
○24:00   ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○6日03:00   米地区連銀経済報告(ベージュブック)
○欧州委員会がイタリアの財政状況について報告書公表
○トランプ米大統領、欧州訪問(6日まで)
○トルコ(砂糖祭)、休場

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