FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:中国の経済指標改善を好感した買い

中国の経済指標が回復基調を示したことで投資家心理が改善し、海外短期筋の先物買いなどに輸出関連亜k部中心に幅広い銘柄が上昇した。一時上げ幅を100円超に広げた。ただ、上海総合株価指数の上昇が一服するなど積極的な買い材料に乏しく、買い手控えの雰囲気も広がった。結局、前日比56円高の2万2277円で5日続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:上値では国内輸出企業のドル売り

ドル/円は、日米物品貿易協定交渉(TAG)の重要イベントを終えた安心感からドル買い・円売りが入り112.16円付近までじり高となった。ストップロスを狙った海外短期筋によるドル買いも押し上げ要因となった。しかし、高値圏では国内輸出企業のドル売り・円買いが継続的に持ち込まれ111.95円付近まで値を下げた。午後は、実需売りが一巡すると、111.90円台を中心にもみ合う展開となった。ユーロ/ドルは、午前中に発表された中国経済指標が予想外にも底堅さを見せたことで、ユーロ買い・ドル売りが入り1.1310ドル付近まで切り上げた。

 

市場の円安目処は112円台半ば:かなりの円安材料が必要

市場では『1ドル=112.50円近辺が節目として意識されている』との声が多い、アベノミクス後の円の安値(2015年6月の125.86円)と16年6月の英欧州連合(EU)離脱決定直後に記録した高値(99.00円)までの半値に当たる水準が112.43円にある。前回112円台後半を付けた昨年12月20日安値も112.60円だった。国内輸出企業は昨年に下げ止まった1ドル=112円台半ばを当面の円の下値目処とみて、指値の円買い注文を入れているもよう。そのため、円買いをこなして円が安値を更新していくにはかなり大きな材料と円売りのエネルギーが必要となる。

 

日3月貿易収支:対中輸出は9.4%減少

日本の3月貿易統計速報値は、貿易収支が5285億円の黒字となり、黒字は2ヵ月連続となった。対中輸出は1兆3046億円で9.4%減少した。内訳では金属加工機械や液晶デバイス、半導体等製造装置が減少した。財務省では、昨年3月が過去1番の水準であり、その反動もあるとしている。中国を含むアジア向け輸出は前年比5.5%減の3兆8099億円となり、中国向けの鉄鋼や韓国向け半導体製造装置などが減少した。一方、対米輸出は前年比4.4%増の1兆4157億円で、6ヵ月連続で増加した。1500-2000CCの自動車や建設用・鉱山用機械などが増加した。対米貿易収支は6836億円の黒字だった。対欧州連合(EU)輸出は銅7.3%増の8620億円で、英国向けのハイブリット車や建設用・鉱山用機械などが増加、ドイツ向け自動車などが減少した。

 

中国の3月経済統計では回復基調を示す

中国国家統計局が発表した3月の主要経済指標は、中国経済の意外な底堅さを示す結果となった。減速が見込まれていた1-3月期の実質国内総生産(GDP)は6.4%増と前期から横ばいで踏みとどまり、3月の工業生産高は前年同月比8.5%増と14年7月以来の高さだった。中国政府が打ち出した景気下支え策に加え、米中貿易摩擦も緩和方向で、企業活動が持ち直してきた。中国経済は当面1~3月期で底入れし、2019年通年では従来予想を上回るとの見方も出ている。

 

ECBの利上げは更に先延ばしの可能性も

欧州中央銀行(ECB)の複数の政策当局者は、中国の経済成長鈍化や貿易摩擦が続いていることから、ECBの経済見通しは楽観的すぎるとみている。ECB内の討議を直接知る4人の関係筋が明らかにした。関係筋よると、前週のECB理事会では、少数の理事が、今年後半に成長が回復するという以前からの予想に疑問を呈し、下方修正を繰り返しているECBの予測モデルの正確性を疑問視する声も一部からあがったという。
ECBは、経済成長率やインフレ率の予測を政策決定の際に重要な検討材料としている。予測をさらに下方修正すれば、現在は来年と予想されている金融危機後初の利上げがさらに遅れる可能性が高まる。

 

欧米イベント

○17:00   3月南アフリカCPI(予想:前月比0.8%/前年比4.6%)
○17:00   2月ユーロ圏経常収支(季節調整済/季節調整前)
○17:30   3月英CPI(予想:前月比0.3%/前年比2.0%)
       CPIコア指数(予想:前年比1.9%)
       小売物価指数(RPI、予想:前月比0.2%/前年比2.6%)
○17:30   3月英PPI(食品とエネルギーを除くコア指数、予想:前年比2.2%)
○18:00   2月ユーロ圏貿易収支(季調済/季調前)
○18:00   3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比1.4%)
○18:00   3月ユーロ圏HICPコア改定値(予想:前年比0.8%)
○20:00   MBA住宅ローン申請指数
○20:00   2月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比0.6%)
○21:30   2月カナダ貿易収支(予想:35億カナダドルの赤字)
○21:30   3月カナダCPI(予想:前月比0.7%/前年比1.9%)
○21:30   2月米貿易収支(予想:535億ドルの赤字)
○22:00   カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、講演
○23:00   2月米卸売売上高(予想:前月比0.3%)
○23:00   2月米卸売在庫(予想:前月比0.5%)
○23:30   EIA週間在庫統計
○23:30   ラウテンシュレーガー欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○18日01:30   ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○18日01:45   ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○18日03:00   米地区連銀経済報告(ベージュブック)
○17-18日   3月ロシア失業率(予想:4.9%)
○インドネシア大統領・議会選挙
○インド(ジャイナ教マハビラ生誕日)、休場

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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