FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:本邦金融機関からの利益確定売りに押される展開

前日のNYダウが148ドル高と反発したことや、英国がEUから『合意なき離脱』反対動議の可決を受けて買いが先行し、一時上げ幅を230円超へ広げた。しかし、3月決算期末を控えて国内金融機関の利益確定売りに押されて下げに転じた。結局、前日比3円安の2万1287円と小幅続落して終了した。

 

東京外国為替市場:日本株上昇と米長期金利上昇を好感したドル買い

ドル/円は、日経平均株価の上げ幅が一時200円を超えたことに支えられ、111.50円付近へ上昇した。米長期金利が上昇したことも、ドル買いにつながった。午後もこの流れは続き、111.63円程度まで上昇した。しかし、8日に付けた111.65円が上値の目処として意識されると、上げは一服した。その後は、日経平均株価の伸び悩みをながめて利益確定売りに押され、111.50円台を中心とした狭いレンジ内での動きとなった。ユーロ/ドルは、1.13ドル台前半で小幅な値動きに終始した。欧州勢待ちの様相となっている。

 

英国のEU離脱リスクや政局不安は依然残る

英国は29日に欧州連合(EU)離脱を控えて、また協定が成立していない。英議会は13日の採決で、合意ない離脱案を排除した。14日には離脱延期を巡る採決を控える。メイ首相は2カ月間延期し5月の離脱を目指すようだ。さらに、21-22日に予定されているEUサミット前、20日までに、英国政府は離脱巡る3回目の重要な採決を目指すとしている。 『合意なき離脱』の可能性が排除されたため、2016年の国民投票でサプライズとなった離脱決定の結果を受けたヘッジの手仕舞がさらに強まり、ポンドは急反発している。 議会は6月末までの離脱延期を求める。離脱延長にはEU27カ国の承認が必要となりる。承認が得られる保証はなく、ハードルは高い。また、政局不安もくすぶるなど、リスクも存続する。ポンドの変動率は当面高止まりすると予想される。

 

豪州中銀の利下げも現実味を帯びる干ばつ

6日に発表された10-12月期豪GDPが市場予想を下回り、大手銀行各社が相次いでRBAの年内2回利下げを予想するレポートを発表したことは記憶に新しいが、早くも次回6月5日に発表予定の1-3月期GDPを警戒する声が目立っている。1月には南オーストラリア州アデレードで46.6℃まで上がった。ここ数年間、深刻な干ばつに悩まされている東部地方では、今夏の熱波で農業・家畜農家に壊滅的な被害をもたらしており、干ばつで牧草が育たず、家畜用飼料の干し草の需給が逼迫し、価格が高騰したため家畜農家のコスト増を招いている。更に悪いことに2月に入って記録的な雨が2週間に渡って降り続き、洪水で数十万頭に及ぶ牛が死亡するなどさらなる甚大な被害を受けた。
干ばつはあらゆる方面に影響をもたらしており、水位の低下と高温で主要河川のマレー川では100万匹に達する魚の大量死が確認されたほか、タスマニア州では1カ月以上にわたり山火事が続き、太古の昔から生き続けている原生種や高山植物相が絶滅の危機に陥っている。RBA副総裁を務めるデベル氏は昨日、東部で続く深刻な干ばつが今年のGDP成長率の足枷となると懸念を示しており、同氏は既に0.15%程度GDP成長率を押し下げていると警告した。そして本日朝方に発表された3月ウェストパック消費者信頼感指数も98.8と2017年9月以来の低水準となるなど、好調な労働市場を除いてはネガティブニュース続きの豪州。RBAの利下げは現実味を帯びている。

 

トルコショックから立ち直ったが実体経済は悪化の一途

トルコの実体経済は悪化の一途を辿り、昨年10-12月の実質GDP成長率は前期比年率▲9.44%と2四半期連続のマイナス成長となる『景気後退局面』入りしている。外需に底堅さがみられる一方、高インフレと雇用悪化に伴い内需は軒並み悪化している。
 企業部門のマインドに底打ちの兆候はあるが、家計部門はマインド悪化が続くなど景気浮揚の兆しは乏しい。アルバイラク財務相は足下の経済に好意的な見方を示すが、政府の経済見通しの実現は極めて難しく、統一地方選の結果を含め政治を揺さぶる可能性には要注意である。

 

トランプ大統領は中国との通商合意は急がず

トランプ米大統領は13日、中国との通商合意は急いでいないとし、米政府は知的財産権の保護を含む構造的な改革が合意に含まれることを望んでいると述べた。
トランプ大統領はホワイトハウスで『交渉は極めて順調に進捗していると考えている。(合意が)いつになるのか様子を見たい』とし、『(合意は)急いでいない。米国にとり正しいディール(取引)である必要があり、そうでなければディールは行わない』と述べた。『私が納得のいかない合意には背を向けることを習国家主席は理解していると考える。物別れに終わる可能性は常にあり、習氏はそれを望んでいないだろう』と語った。 ただ、中国と合意できる公算は極めて大きいとも指摘。首脳会談前に合意するのか、首脳会談の場で合意することになるのかについては『いずれの方向も可能』とした上で、中国の習近平国家主席とともに詳細について最終決定することを望むと述べた。

 

欧米イベント

○15:30   2月インド卸売物価指数(WPI、予想:前年比2.88%)
○16:00   2月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.5%/前年比1.6%)
○16:00   1月トルコ鉱工業生産(予想:前月比0.3%)
○16:30   2月スイス生産者輸入価格(予想:前月比▲0.1%)
○16:45   2月仏CPI改定値(予想:前月比横ばい/前年比1.3%)
○17:30   2月スウェーデン失業率(予想:6.5%)
○21:00   1月ブラジル小売売上高指数(予想:前年同月比0.8%)
○21:30   1月カナダ新築住宅価格指数(予想:前月比横ばい)
○21:30   2月米輸入物価指数(予想:前月比0.3%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:22.5万件/177.5万人)
○23:00   1月米新築住宅販売件数(予想:前月比▲0.6%/62.0万件)
○英議会が「EU離脱時期の延期」について採決

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