FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:リスク要因がやや後退したことで買い戻し優勢

米政府機関の再閉鎖回避や米中貿易協議の進展期待に前日のNYダウが372ドル高の反発を受けてCTA(商品投資顧問)やヘッジファンドなど海外短期筋の買い戻しが主導した。昨年12月19日以来約2ヵ月ぶり節目2万1000円を上回りった。結局、前日比280円高の2万1144円と続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:全般リスク選好の円売りが優勢

ドル/円は、日経平均株価の大幅続伸に支えられ110.65円近辺へじり高となった。前日に米与野党が新たな予算案で基本合意に至り、政府機関の閉鎖は回避されるとの思惑が浮上していることもあり、リスク選好の円売りを支援した。午後のこの流れは続き、一部メディアが『中国の習金平主席が、米閣僚と15日に会談する見通し』と報じたことも好感されドル買いが優勢となり110.69円まで上昇した。ただ、今晩発表される米1月消費者物価指数(CPI)を見極めたいとの雰囲気から上げは一服して110.60円前後でもみ合い相場となった。ユーロ/ドルは、1.1340ドル前後で方向感に乏しい値動きとなった。欧州勢待ちの様相となっている。

 

米中貿易協議ではまだ一喜一憂の不安定さが続く

米中貿易協議の行方だ。中国の北京で11-13日に次官級協議、14-15日には閣僚級協議が予定されており、15日にかけては交渉進展と難航の両ニュースに一喜一憂の不安定さが続く見通し。現状のところ、11日からは『2月中にも米中首脳が電話協議』、『3月中旬にも米中首脳が米フロリダで会談を調整』といった前向きな観測が浮上しており、当座は部分的な合意進展の期待感がリスク選好の動きにつながっている。もちろん、米中協議では知的財産権や技術移転、デジタル覇権争いなどで深刻な対立点が残されたままだ。引き続きこうした問題での交渉物別れや対立長期化のリスクは警戒される。一方で当座の貿易不均衡是正に向けて、中国による米国産の農産物や資源エネルギーなどの輸入拡大努力、中国人民元の弾力化や通貨安誘導の自粛に関しては、先行合意の可能性が高まっている。こうした歩み寄りは中長期スパンで、1)米国の貿易赤字削減によるドル高、2)人民元安から派生する円高の潜在リスク減退、3)中国向け輸出の欧州減・米国増によるユーロ安・ドル高、などの要因として注視される。

 

英国の合意なきEU離脱で雇用に影響も

英国とその他EU参加27カ国の溝が埋まらない中で、ドイツの経済研究所が11日に発表した内容がEU側の歩み寄りを促すかもしれない。 AFP通信が伝えたところによると、ドイツのハレ経済研究所は『合意なき英・EU離脱』となった場合の世界経済に対するインパクトを算出し、世界全体では約60万人が職を失う可能性を明らかにした。 離脱後、もし英国のEUからの輸入がが25%減少した場合、ドイツでは約10万人、フランスでも約5万人の雇用に影響がでるとしている。このところ欧州の経済成長鈍化が顕著な上に、EU内で経済規模1、2位の両国が大きくダメージを受けるとなれば、域内の景気回復の足枷となってしまう。ハレ研究所は『合意なき離脱』の影響は必ずしも失業率増加を意味するわけではないとしているが、その火の粉が我が身に降りかかるとなれば、EUの指導者達もメイ首相に対して今までよりは優しい態度をみせるかもしれない。

 

ユーロ安要因が目白押し

ECBについては11日、専務理事兼首席エコノミストの後任として6月1日からアイルランド中銀のフィリップ・レーン総裁が就任する方向となった。同氏は金融緩和支持のハト派と見なされており、ユーロ安の材料になっている。また、欧州委員会は前週、今年のイタリアの成長率を11月時点の1.2%から0.2%に大きく引き下げた。同委では昨年に財政赤字拡大が問題視されたイタリア予算との関連で、『制裁手続きの議論再開には、つながらない』としながらも、『ユーロ加盟国の財政政策に関する通常の監督業務の一環として、イタリアの予算を巡る協議が月内に再開する』と警告を発している。同時に11日には5月の欧州議会選挙に関して、『反欧州連合(EU)政党が議席の3分の1余りを占める見通し』という調査が明らかになった。いずれも新たなユーロ安要因として警戒されるものだ。

 

米国市場では1月消費者物価(CPI)コア指数が公表

12月実績(コアCPI)は前年同月比+2.2%、前月比+0.2%、上昇率は11月と同率だった。総合死すは前年比+1.9%、前月比-0.1%、1月については衣料、医療費の伸びや12月並と予想されているが、他の項目の一部は若干低下すると見られており、コアCPIの上昇率は12月実績をわずかに下回る可能性がある。

 

欧米イベント

○17:30   スウェーデン中銀、政策金利発表(予想:▲0.25%で据え置き)
○17:55   レーン・フィンランド中銀総裁、講演
○18:30   1月英消費者物価指数(CPI、予想:前月比▲0.7%/前年比1.9%)
      CPIコア指数(予想:前年比1.9%)
○18:30   1月英小売物価指数(RPI、予想:前月比▲0.8%/前年比2.6%)
○18:30   1月英卸売物価指数(PPI、食品とエネルギーを除くコア指数、予想:前年比2.3%)
○19:00   12月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比▲0.4%/前年比▲3.2%)
○20:00   12月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比2.5%)
○20:00   12月ブラジル小売売上高指数(予想:前年同月比3.8%)
○21:00   MBA住宅ローン申請指数
○22:30   1月米消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.1%/前年比1.5%)
      エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%/前年比2.1%)
○22:50   ボスティック米アトランタ連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
○23:00   ビスコ・イタリア中銀総裁、講演
○14日00:30   EIA週間在庫統計
○14日02:00   ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○14日04:00   12月米月次財政収支(予想:110億ドルの赤字)

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