FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:節目を次々に割り込む大幅安

米FOMC後のパウエルFRB議長会見が市場の期待ほど『ハト派』でなく、19日NYダウが351ドルの大幅安となったことを受けて海外投資家の売りが先行した。後場には節目として意識された価格帯を次々に割り込み個人投資家の追証売りやヘッジファンドの先物のロスカット売りにより『売りが売りを呼ぶ』展開となった。一時下げ幅は700円を超えた。結局、前日比595円安の2万0392円と続落して終了した。

 

東京外国為替市場:日本株の大幅安でリスク回避の円買い

ドル/円は、午前中は国内輸入勢のドル買い・円売りから112.60円近辺まで上昇した。しかし、前日のNY市場で付けた112.67円が上値の目処として意識されると、上げが一服した。その後は、日経平均株価のさえない動きをながめて112.50円を挟んでもみ合いとなった。午後は、日経平均株価の大幅安でリスク回避姿勢が強まり、112.01円まで下落して約2ヵ月ぶりの安値を付けた。米長期金利が低下したことも、ドルの押し下げにつながった。ユーロ/ドルは、1.13ドル台後半で小幅な値動きに終始した。欧州勢待ちの様相となっている。

 

今年1月から海外投資家は日本株を大量売り越し

日本株を主導する海外投資家は、今年1月から日本株を大量に売り越している。現物株の売り越しは11月末までに累計4兆円を遥かに超え、先物は7兆円を突破した。米国の対中関税発動による米中「貿易戦争」激化など世界経済の先行き不透明感が強まり海外投資家がヘッジ目的の売りに大挙した。海外投資家の日本株売り越しは、アベノミクス期待への剥落であり、投資家の期待感を映すPER(株価収益率)は日経平均ベースで約11倍台まで売られ、今年の標準的なレンジ(約13-14倍)を下抜けた。今年1月に-4773億円の売り越し、2月には-1兆1425億円と大幅な売り越しとなり、3月も-9976億円の売り越しが続き、4月にようやく2072億円の買い越し転換となるも5月には再び-6642億円の売り越し、6月も-7413億円の売り越しが続いた。初夏7月には4114億円の買い越しに転じるものの続かず、8月には再び-4825億円の売り越し、9月も-1557億円の売り越しと続き、米国株が急落した10月は-2565億円の売り越し、中間選挙後の「株高アノマリー」が不発に終わった11月も-2999億円の売り越し、そして師走相場入り12月第1週が-6002億円の大幅売り越しである。

 

 ★英政府も『合意なし離脱』に備える動きも

英政府は欧州連合(EU)からの離脱まで100日に迫ったのを受け、国民生活に混乱を及ぼしかねない「合意なし離脱」に備えた対策を加速する。経済の減速に備えた一時的な減税策や、政府・行政の対策に関する費用の積み増しを検討する。EUとの合意を目指す姿勢は続けるものの、不測の事態に備えた対応も同時並行で進める。
英イングランド銀行(中央銀行)は「合意なし離脱」の場合に2019年末にかけて実質国内総生産(GDP)が最大8%落ち込むと試算している。政府による減税策の詳細は明らかになっていないが、企業と個人の双方の税負担を一時的に軽減し景気の落ち込みを和らげる方針だ。政府や行政のコスト増については16年以降に40億ポンド(約5700億円)を手当て済みだが、その上積みも検討する。

 

FOMCに対する期待が剥落しリスク回避の動きに転じる

米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の大方の予想通り政策金利(フェデラルファンドFF金利の誘導目標)を0.25ポイント引き上げ2.25-2.50%とすることを決定した。 声明ではいくらかさらなる緩やかな利上げが正当化すると判断するとした。また、リスクも概ね均衡しているとしながらも世界のイベントを監視していくと加えた。2019年の平均利上げ見通しは従来の3回から2回に引き下げられた。
市場が期待していたほど、声明はハト派色を強めなかったため失望感から株式相場は下落し、米10年債利回りは2.83%まで上昇後、2.78%まで低下した。 300ドル近く上昇していたNYダウ平均は351ドル安で引けた。

 

米国の政府機関封鎖は回避の可能性:最悪のシナリオ回避か

ダウ・ジョーンズ通信は19日、米議会上院がつなぎ予算を可決したと報じた。下院は20日に採決を行うといい、下院でも可決されればトランプ大統領の署名をもって債務上限の期限は来年2月9日まで先延ばしされる。現在の予算では22日の12時1分に期限を迎える予定だった。

 

欧米イベント

○17:30   11月香港消費者物価指数(CPI、予想:前年同月比2.5%)
○17:30   スウェーデン中銀、政策金利発表(予想:▲0.50%で据え置き)
○18:00   10月ユーロ圏経常収支(季調前/季調済)
○18:30   11月英小売売上高指数(自動車燃料含む、予想:前月比0.3%/前年比1.9%)
       11月英小売売上高指数(自動車燃料除く、予想:前月比0.2%/前年比2.3%)
○21:00   英中銀金融政策委員会(MPC)2日目、終了後政策金利発表(予想:0.75%で据え置き、資産買取プログラムは4350億ポンドで維持)
○21:00   MPC議事要旨
○22:30   10月カナダ卸売売上高(予想:前月比0.4%)
○22:30   12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:15.0)
○22:30   前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:21万6000件/166万5000人)
○24:00   11月米景気先行指標総合指数(予想:前月比横ばい)
○21日04:00   メキシコ中銀、政策金利発表(予想:8.25%に引き上げ)
○米財務省2年、5年、7年債入札条件

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