FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:アジア株安が嫌気され手仕舞い売り優勢

上海株などアジア株式市場が軒並み安くなったことで、投資家心理の重荷となった。週末を控えての後場では、買い手控えのなか海外勢の先物への手仕舞い売りに一時下げ幅を260円まで拡大した。結局、前日比236円安の2万2250円と反落して終了した。

 

東京外国為替市場:ドル/円は利益確定売りで上値の重い展開

ドル/円は、日経平均株価の反落や中国株安をながめて利食いなどが持ち込まれ、一意113.82円まで下げた。約1ヵ月ぶりの114円台ということもあり、国内輸出企業のドル売り・円買いも観測された。しかし、下値では日米金融政策の違いを意識したドルの押し目買いも見られ下げ一服となった。午後は、日経平均株価をにらみながら113.90円前後でのもみ合い相場となった。ユーロ/ドルは、米金利先高観からユーロ売り・ドル買いが優勢となり、1.13台半ばの安値圏で推移した。前日に欧州委員会が2019年ユーロ圏成長見通しを下方修正したことも、引き続きユーロの重石となった。

 

中国10月物価指数:市場予想通りとなり金融緩和の余地も

中国の10月生産者物価指数(PPI)の上昇率は4ヵ月連続で鈍化した。需要の低迷が響いた。一方、消費者物価指数(CPI)の伸びは前月と同じだった。この結果を受け、資金調達状況の緩和に向けた中国人民銀行の取り組みに余裕が生まれることが見込まれる。

国家統計局が発表した10月のPPIはは前年同月比3.3%の上昇となり、市場予想通りとなった。9月は3.6%上昇だった。また、CPIは前年同月比2.5%上昇となり、市場予想通りとなった。9月も2.5%の上昇だった。

 

IMFは10月の新興国と発展途上国の経済予測をさらに引き下げ

IMFは10月世界経済見通しで、新興国と発展途上国の予測をさらに引き下げた。6ヶ月前の予測より新興市場国全体は0.2%、発展途上国は0.4%の下方修正となった。予測の下方修正は、特にアルゼンチンやブラジル、メキシコ等ラテンアメリカの重要な国々やインドなど南アジアで顕著となった。先進国は緩和的な金融環境を享受し続けるが、新興国と発展途上国にはこれが該当しない。新興国では金融環境のタイト化が過去6ヶ月で顕著に進んでいる。新興国には、米中『貿易戦争』の不確実性に米国の正常化利上げに伴う資本フローの流出と通貨安が進み株式相場の下落と金利とスプレッドに圧力がかかっている。世界金融危機へのラストアンカーとして08年11月に総額4兆元の景気刺激策を打ち出した中国政府も米中『貿易戦争』を仕掛けられて青色吐息にある。金融・財政の総動員により上海株は年初来27%下落で底入れ感が醸成されるも、G20首脳会議を通じた米中首脳会談で貿易戦争『休戦』に持ち込めなければもはや『世界の工場』中国は立ちいかない。人件費高騰にも豊富な内需があるから6%成長は可能だが、重商主義輸出モデルの終焉は来年6%割れへの成長率低下の可能性が高い

 

FOMCの内容はタカ派:米長期金利に上昇圧力

米連邦準備制度理事会(FRB)は7-8日の2日間にわたって開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利(フェデラルファンドFF金利の誘導目標)を市場の予想通り2.00-2.25%に据え置くことを決定した。声明内容は、前回会合からほぼ変更なく、唯一、企業の設備投資に関して、『企業の設備投資は強かった』から『企業の設備投資は本年始めの強いペースから減速』に修正された。 声明ではまた、『経済の見通しリスクは概ね均衡』『労働市場は引き続き強まっている』「消費は強く拡大」と繰り返したほか、『さらなる暫定的な利上げを想定する』と、依然、12月に追加利上げに踏み切る軌道にあることを再確認した。 一部では、最近の株式相場の急落、民主党による下院多数派奪還で、貿易問題の長期化する可能性などから来年の成長ペースが減速するとの分析をもとに、12月の利上げ見送りの可能性、または、2019年第1四半期に利上げをいったん休止することがほのめかされるのではとの憶測も浮上していた。しかし、声明では、10月の株式相場の急落に関する言及もなく、一方で、賃金の上昇や、住宅や自動車市場の減速にも触れられなかった。 ハト派的な文言は企業の設備投資に関するものだけにとどまった。このため内容は 『タカ派』との見方から、ドル買いも再燃した。

 

欧米イベント

○16:00   10月ノルウェー消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.1%/前年比3.4%)
○16:45   9月仏鉱工業生産指数(予想:前月比▲0.3%)
○18:30   9月英貿易収支(予想:112億5000万ポンドの赤字)
○18:30   9月英鉱工業生産指数(予想:前月比▲0.1%)
      製造業生産高(予想:前月比0.1%)
○18:30   9月英国内総生産(GDP、予想:前月比0.1%)
○18:30   7-9月期英GDP速報値(予想:前期比0.6%/前年比1.5%)
○22:30   10月米卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.2%/前年比2.5%)
      食品とエネルギーを除くコア指数(予想:前月比0.2%/前年比2.3%)
○22:30   ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○23:00   クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長、講演
○24:00   11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:98.0)
○24:00   9月米卸売売上高(予想:前月比0.5%)
○24:00   9月米卸売在庫(予想:前月比0.3%)

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