FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

中国9月貿易収支:予想外に市場予想を上回る結果

中国の貿易収支は、+2132.3億元の黒字額となり、市場予想の1362億元の黒字額を上回った。輸出は前年比+17.0%増となり、市場予想の+9.2%増を上回った。輸入は前年比+17.4%増となり、市場予想の+15.2%増を上回った。市場では、輸出の伸び悩み、対米貿易黒字の減少が予想されることから、貿易黒字額は市場予想を下回る懸念があったが、底堅い展開となりリスク回避の動きにつながらなかった。

 

日経平均株価:アジア株式市場堅調で買い戻しの動き

前日NYダウは545ドル安と連日で急落した割りに底堅さが目立ち、日本株は落ち着きを取り戻したとの受け止めが指摘されている。ただ、株価の先行きを予想して取引するオプション市場ではさらなる下落を見越した動きも見られた。そのため、これで底入れしたとの判断は、時期尚早なのかもしれない。寄り付き時点の下げ幅の大きさは、株価指数オプション10月物のSQ算出に関連した現物株売買が売り越しだった影響が大きい。アジア市場の株式相場が総じて堅調推移したことから、機械や電機株には押し目買いが入った。また、日銀ETF買いの思惑に先物を売っていた海外短期筋の買戻しに上げに転じた。結局、前日比103円高の2万2694円と反発して終了した。

 

東京外国為替市場:アジア株堅調でリスク選好の円売り

ドル/円は、本邦実需勢のドル買い・円売りや日経平均株価の下げ幅縮小に支えられ、112.30円付近へじり高となった。米長期金利が上昇したことも、ドルの押し上げにつながった。午後もこの流れが続き、日経平均株価がプラス圏に回復したことや上海総合株価指数の持ち直しも好感され112.42円付近まで上げた。ただ、前日の海外市場で付けた112.53円が視野に入ると利益確定売りも入り112.40円を挟んでもみ合いとなった。ユーロ/ドルは、1.1600ドル前後で大きな方向感は出なかった。欧州勢待ちの様相となっている。

 

トルコの新たなインフレ抑制方針:副作用には警戒

夏以降トルコショックによる混乱に直面したが、足もとでは落ち着きを取り戻しつつある。ただ、トルコを巡る根本的な問題が解消した訳ではない上、トルコ政府が発表した『中期経済計画』の行方も不透明である。こうしたなか、トルコ政府は新たなインフレ抑制に動く方針を発表した。計画は民間企業に最低10%の値下げ、銀行に金利10%引き下げさせるなど事実上の強制措置となる。業績悪化懸念に加え、仮に補助金で支援すれば経済のファンダメンタルズ改善の道筋も不透明となる。トルコ政府がどのような意図を持っているかは不透明だが、同国経済はいよいよ隘路にはまりつつある。

 

米国の大幅安の中S&P500のETFが買われる

米国株が8ヵ月ぶり大幅安を記録した10日、米国株に的を絞ったETFには差し引き約20億ドルの資金が流入し、中でもS&P500種株価指数に連動する最大のETF『SPDR・S&P500ETFトラスト』には25億ドルが集まった。これは、株式市場の広範な下げ歯止めをかけるほどの強さはないにしろ、押し目買いの動きが依然としてあることを示している。強気派はまだ諦めていないとうことであり、相場底入れの兆候を探る投資家にとっては下げる余地がまだあり得ることを示唆する。

 

米国市場では10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報

9月の確報値は100.1で8月の96.2から上昇した。9月実績については輸入関税の影響がなかったことや雇用の拡大が続いていることから、強い数字となった。10月については、輸入関税の影響が表面化する可能性があることから、9月実績をやや下回る可能性がある。インフレ期待については、1年先、5-10年先も9月実績とほぼ変わらずと予想される。

 

欧米イベント

○15:00   9月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.4%)
○18:00   8月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比0.4%)
○19:45   JPモルガン・チェース第3四半期決算
○21:00   ウェルズ・ファーゴ第3四半期決算
○21:00   シティ・グループ第3四半期決算
○21:00   8月インド鉱工業生産(予想:前年同月比4.0%)
○21:30   9月米輸入物価指数(予想:前月比0.2%)
○22:30   エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
○23:00   10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:100.4)
○13日01:30   ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○トルコで軟禁中の米国人牧師の審理
○20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(インドネシア・バリ島)
○国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会(バリ島、14日まで)
○ブラジル(聖母の日)、休場
○13日 世銀・IMF合同開発委(バリ島)
○14日 ドイツ・バイエルン州議会選

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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