FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:NYダウ高や円高一服を好感した買い

前日にNYダウが63ドル高となり4日続伸の6ヵ月半ぶり高値や円高一服を受け、輸出関連株中心に継続的な買いが入り一時上げ幅を171円に広げた。ただ、その後は利益確定売りに押される展開となった。結局、前日比142円高の2万2362円と続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:株高と円高一服を好感してリスク選好の円売り傾向

ドル/円は、『トランプ大統領の元顧問弁護士コーエン氏が、選挙資金法に違反したことを認めた』との報道が嫌気され、110円割れをうかがう展開となった。しかし、今日から始まる米中通商協議を見極めたいとの雰囲気から、ドル売りは続かなかった。その後は、本邦実需筋などのドル買い・円売りや日経平均株価の上げ幅が100円を超えたことに支えられ110.39円までじり高となった。一部の報道で『米国がメキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)をめぐり、再交渉の合意に向けて調整している』と報じられたことも、リスク選好の円売りを誘った。午後もこの流れは続き、日経平均株価の上げ幅拡大も好感され110円台半ば近辺まで上昇した。ただ、NY時間に付けた110.54円が上値目処として意識されると上値の重い展開となった。ユーロ/ドルは、1.15ドル台後半で小幅な値動きに終始した。欧州勢待ちの様相となっている。

 

23日の米中通商協議の行方が注目される

米中が新たに追加関税を発動する23日に向けて、改めて意見対立の大きさが確認されたり、23日から相互関税発動となれば、リスク回避による日米株の大幅下落やリスク回避の円全面高を招く可能性が残る。同時に米トランプ大統領は11月の中間選挙対策として、対中国通商圧力を強化させてきた。輸入関税強化策などの成果アピールと圧力の結果としての中国の妥協・上方などを米国民向けに宣伝sるのは『また時期尚早』という見方が強い。一方で、『米中首脳が11月に会談する見込み』と報じられている。また、『両国は首脳会談の開催を前提に、対立解消への行程表を策定している』とも報じられている。そのため、今回の次官級協議は『首脳会談での一定の不均衡是正合意に向けた地ならしの始動』という見方も出来る。23日にかけて一旦の緊張緩和となれば、クロス円ではリスク選好の円安が支援される一方、ドルはリスク回避の後退で全般的に売り戻しの圧力がかかりやすい。

 

カプラン米ダラス連銀総裁の論文:利上げはあと3-4回

その中で、カプラン総裁は中央銀行が金利の中立水準に達するまで、利上げを続ける必要があるとの見解を示した。中立水準とは、経済の成長をあおることなく、鈍化させることない水準としている。その水準で、利上げを打ち止めることが好ましいとした。中立水準に達するには、あと3回から4回の利上げが必要になるとの見方をしている。2018年のGDPは+3.0%を予想している。ただ、米国の利上げを受けた、世界の経済や市場の安定性を監視する必要があることや、利回り曲線の逆転の重要性を無視すべきではないと警告している。ボスティック米アトランタ連銀総裁も20日の演説で、利回り曲線の動向に注視が必要で、万が一、逆転した場合は、対応が必要だと訴えている。

 

米国市場では7月中古住宅販売が公表

先行指標となる中古住宅販売成約指数は、最新6月に前月比+0.9%の上昇となった。3ヵ月ぶりのプラス回復となっており、雇用改善や金利上昇の抑制、若年層の雇用と改善を受けた独立増加などが示唆されている。一方で、米国の住宅市場では売り出されている物件の在庫不足や販売価格の上昇、減税効果の息切れなどが懸念材料になっている。参考となる6月実績は538万戸(年率換算)で5月実績を0.6ポイント下回った。市場予想を545万戸程度だった。中古住宅市況はやや弱含みとなっているが、6月の販売価格の中央値は過去最高を記録しており、この点を考慮すると7月の販売件数は6月実績を上回る可能性がある。

 

米国市場ではFOMCの議事要旨が公表(7月31日-8月1日分)

焦点はトルコなどの新興国不安や通商摩擦懸念などによる金融政策への影響度合いとなる。その点、米FRB幹部の中で変わり身が早く、柔軟な思考を持つブラード米セントルイス連銀総裁は前週15日『トルコには特殊要因が存在し、現時点では影響が広がる感染症とはならないだろう』と楽観的な見通しを示した。通商摩擦懸念も、前週末からは過度な泥沼化懸念が一服している。その中でFRBから、①来年に向けた緩やかな利上げペースは堅持、②来年の『中立化』以上の利上げは来年の景気次第、③新興国や通商摩擦の影響は注意を要するものの、現状は影響が限定的、といった見解が示されると、ドル/円は現在のレンジ相場が継続する可能性が高い。

 

欧米イベント

○17:00   7月南アフリカ消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.7%/前年比5.0%)
○20:00   MBA住宅ローン申請指数
○21:30   6月カナダ小売売上高(予想:前月比0.1%/自動車を除く前月比▲0.1%)
○23:00   7月米中古住宅販売件数(予想:前月比0.6%/年率換算540万件)
○23:30   EIA週間在庫統計
○23日03:00   米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月31-8月1日分)
○米中事務次官級通商協議(23日まで)
○シンガポール(ハリラヤハジ)、インド(イスラム教謝肉祭)、トルコ(犠牲祭)、休場

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