FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

7月8-14日分の対外及び対内証券売買契約等の状況

国内投資家は対外中長期債は560億円の売り越しとなり、売り越しは2週間ぶりとなった。対外株式市場は2730億円の買い越しとなり、買い越しは16週間連続となった。また、海外投資家の対内株式は6536億円の買い越しとなり、買い越しは2週連続となった。また、対内中長期債は6536億円の買い越しとなり、買い越しは3週連続となった。対内短期債は1990億円の売り越しとなり、売り越しは2週連続となった。

 

本邦国内投資家は、海外株投資が16週継続となっており、海外投資志向が継続している。また、海外投資家の対内株式が大幅に買い越しとなったことからこの期間は日経平均株価も約800円近くの上昇となった。海外投資家が日本株を買うと大幅に上昇する動きは変わっていない。

 

日経平均株価:上海株が持ち直したことで下げ幅縮小

前場は中国人民元が約1年ぶり安値を付けて前日トランプ大統領が人民元安に不満を述べた直後だけに米中「貿易摩擦」激化懸念が高まり先物主導で下げ幅を広げた。しかし、後場になると上海株がプラス圏で推移し上げ幅を広げたことを受け、日経平均株価も下げ幅を縮めた。景気敏感株が安くなった一方、食料品や石油炭素品は買われた。結局、前日比66円安の2万2697円と続落して終了した。

 

東京外国為替市場:人民元安を嫌気してリスク回避の動きに

ドル/円は、朝方本邦実需筋のドル買い・円売りに支えられ、一時112.60円付近まで上昇した。しかし、中国人民銀行が発表した人民元の対ドル基準値が、約1年ぶりの原野巣水準にセ一定された。これを嫌気して日経平均株価やNYダウ先物が急落すると、リスク回避の円買いが強まり112.20円台まで下落した。午後もドル売り・円買いの流れが続き、一時112.20円までじり安となった。ただ、下値の堅さを確認すると112.30円を挟んでもみ合いとなった。ユーロ/ドルは、週末を控えて持ち高調整などのユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.1670ドル近辺へ値を上げた。前日にトランプ米大統領がFRBの利上げについて『喜ばしいことではない』との見解を示したことも、引き続きドルの重石となった。

 

中国人民元安VS米トランプ大統領はドル高けん制

中国の人民元は対ドルで、2017年7月以降1年ぶりの安値を更新した。中国当局は米国など世界の圧力を受け、貿易競争において有利になる自国通貨を人為的に引き下げる行動を控え、より現実的な水準に戻しつつあった。しかし、米国との貿易論争の勃発で、レバレッジに乏しい中国は、通貨という重要な手段を利用することが確実になったと見られる。米国のトランプ大統領が、2000億ドル規模の中国の輸入品に追加関税を計画していると葉発表して以来、人民元を対ドルで5%下落した。もし、トランプ政権が中国からの全輸入品に追加関税を賦課した場合、中国には3つの選択肢がある。①対米輸入の減少を受け入れる。②利益率の圧縮を受け入れる。③対ドルで人民元を引き下げることでドルでの価格を引き下げ、人民元ベースでの利益率を保つとなる。

 

今後も英国内で政治的な緊張が高まる可能性も

英国では政権の離脱方針に巡って、保守党内のEU懐疑派と親EU派の双方が不満を募らせている。7月16-17日に下院で行われた修正法案の採決は、保守党議員の造反が相次ぎ、労働党のEU懐疑派議員の強力、きわどい説得工作、野党議員の投票不参加に助けられ、どうにか政府方針に沿った内容で決着した。しかし、今後本格化するEUとの協議の過程で、英国はさらなる譲歩を余儀なくされる可能性が高い。すでにこの段階で政治資源を使い果たしつつあり、EU懐疑派と親EU派の意見集約は困難を極める。英国内で政治的な緊張がさらにエスカレートする恐れがあり、このまま合意できずに来年3月末の協議期限を迎えるリスクや、再選挙・再投票を求める声が浮上している。

 

メキシコ新政権の先行きは不透明

メキシコ大統領選では新興左派政党を率いるロペス・オブラドール(AMLO)氏が勝利した。同時に行われた。同時に行われた議会選でも、上下院双方で与党連合が過半数の議席を獲得した。事前にはバラマキ政策の推進や国家資本主義化、隣国米国との関係悪化懸念が嫌気される一方、現実路線を歩むとの期待もあった。選挙後のAMLO氏は穏当な姿勢を示すことで金融市場に安心感が広がり、ペソ高につながった。しかし、AMLO氏は選挙公約の実現にまい進する姿勢をみせており、行政能力の低下や石油セクターの硬直化につながる可能性が懸念される。また、米国との関係は、今後のNAFTA再交渉の動向如何にある。

 

欧米イベント

○15:00   6月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.3%)
○17:00   5月ユーロ圏経常収支(季節調整済み)
○21:20   ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○21:30   5月カナダ小売売上高(予想:前月比1.1%/自動車を除く前月比0.7%)
○21:30   6月カナダCPI(予想:前月比0.1%/前年比2.4%)
○21日05:00~   ゼネラル・エレクトリック(GE)第2四半期決算
21日 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(ブエノスアイレス、22日まで)

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

カテゴリー

カレンダー

7月 2020
« 6月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ