FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:円安を好感して4日続伸

前日のNYが55ドル高と4日続伸したことやパウエル米FRB議長証言を受けて緩やかな米利上げペースの確認で1ドル=113円台と半年ぶりの円安進行を好感してヘッジファンド等の先物買いに上げ幅を200円超に広げた。その後は戻り待ちの売りに押され引けにかけて上げ幅を縮小した。結局、前日比96円高の2万2794円と4日続伸で取引を終了した。

 

東京外国為替市場:全般ドル高の地合いが継続

ドル/円は、約半年ぶりに113円台へ乗せたことから利益確定などのドル売り・円買いが入り一時112.87円まで下げた。もっとも、前日にパウエルFRB議長が議会証言で斬新的な利上げ継続が最善策と現有しており、日米金融政策の違いが鮮明となっていることから下押しは限られた。その後は、本邦実需筋などのドル買い・円売りに支えられた。午後は、日経平均株価や上海総合株価指数をにらみながら113,00円前後で推移した。ユーロ/ドルは、FRB議長の議会証言を受けてポジション調整などのユーロ売り・ドル買いが持ち込まれ、1.1630ドル付近へ軟化しもみ合い相場となった。

 

ドル/円例年の年間値幅なら上値余地も

ドル/円の年間変動幅で言えば、今年は現状段階でドル安値が104.56円前後、高値は113.39円前後で8.83円前後の値幅となっている。昨年は約11.3円と変動幅は抑制されたが、それでも今年ドル安値を基準にすると、昨年並み年間値幅では115-116円近辺までのドル高余地は残っている。一応今年の年初来ドル安値更新がないことを前提とすると、2011年、2012年、2015年のように10円前後の年間値幅ととどまると114-115円、2016年のような20円超の値幅となれば、120円超えの可能性も残る。

 

英国が再び総選挙ならポンド安要因に

英保守党のメジャー元首相は17日、Euからの離脱方針を巡り党内の強硬派が譲歩しなければ、メイ首相は数ヶ月以内にも再び選挙に追い込まれる可能性があるとの見方を示した。離脱反対派のメジャー氏はITVニュースに対し、議会強硬派離脱派は英国が合意なき離脱に向かうこともいとわないようだと述べた。メイ首相は16日、党内の強硬離脱派の圧力に屈し、自信が定時した穏健な離脱案の修正を強いられた。17日には離脱関連法案を巡り議会での敗北を僅差で回避した。メジャー氏は強硬離脱派の姿勢について『誰もが想定しているよりかなり早い時期の総選挙につながる可能性が高い』との見方示した。その上で『今秋になるのか、来春になるかは分からない』と述べた。総選挙が現実味を帯びてくると、政治的リスクの高まりからポンドは売られやすい地合いになる。

 

南アフリカの景気判断の下方修正に注意

18日17:00に6月南ア消費者物価指数(CP)I、19日に南ア準備銀行(SARB)政策金利が予定されている。SARBは6月19日、『インフレが上昇し、利上げが必要となる可能性』などの見解を示したが、その翌日に発表された5月南アCPIは前年比4.4%上昇と市場予想の前年比4.6%上昇を下回った。6月分は前年比4.8%上昇が予想されているが、SARBのインフレ目標である3-6%に留まる可能性が高く、過度な利上げ観測は高まらない可能性が高い。19日のSARB政策金利もエコノミスト14人全員が6.50%での据え置きを予想している。
 注目は政策金利とともに発表される声明文だが、前回は『景気先行指標の継続的な上昇が経済の上向きの勢いを裏付ける』との指摘があった。もっとも、景気先行指標は2月の107.4を頂点に、6月26日発表の4月分は105.9まで低下した。その他、3日の6月Absa製造業購買担当者景気指数(PMI)や10日の6月南ア商工会議所(SACCI)企業景況感、17日の4-6月期南ア経済研究所(BER)消費者信頼感指数も軒並み悪化しており、景気判断が下方修正されるリスクには注意したい。

 

米国市場では6月の住宅着工件数が公表

参考となる5月実績は、前月比+5.0%の135万戸となり、2007年7月以来の高水準を記録した。その分だけ6月については、反動調整的な減速が警戒されやすい。先行指標となる住宅着工許可件数は、5月に前月比▲4.6%の減少となっていた。一方で、米国では6月は雇用統計や小売売上高などが底堅さを維持していた。金利上昇の一服や減税の累積効果なども、住宅着工の下支え要因となる。そたのため、住宅指標が底堅さを持続する可能性もある。

 

欧米イベント

○17:00   6月南アフリカ消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.5%/前年比4.8%)
○17:30   6月英CPI(予想:前月比0.2%/前年比2.6%)
      小売物価指数(RPI、予想:前月比0.4%/前年比3.5%)
○17:30   6月英卸売物価指数(PPI、食品とエネルギーを除くコア指数、予想:前年比2.1%)
○18:00   5月ユーロ圏建設支出
○18:00   6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比2.0%)
○20:00   モルガン・スタンレー第2四半期決算
○20:00   MBA住宅ローン申請指数
○20:00   5月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比0.8%)
○21:30   6月米住宅着工件数(予想:132万件、前月比▲2.2%)
        建設許可件数(予想:133万件、前月比2.2%)
○22:00   6月ロシア失業率(予想:4.7%)
○23:00   パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、米下院金融サービス委員会で証言
○23:30   EIA週間在庫統計
○19日03:00   米地区連銀経済報告(ベージュブック)
○19日05:05   IBM第2四半期決算

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