FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/06/24/03:02:41

米国株式市場は下落:利益確定売りに押される展開

NYダウは34.04ドル安の26719.13、ナスダックは19.63ポイント安の8031.71で取引を終了した。5月末から上昇が続き、高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。ただ、NYダウは一時最高値を更新するなど、投資家の買い意欲は根強い。米FRBによる利下げ期待が市場のリスク選好ムードを支えている。朝方は弱く始まったが、緩和期待を支えに、直ぐにプラス圏に回復した。ペンス米副大統領が予定していた中国の政策に関する演説を中止したと報じられると、米中協議が進展しているとの見方から上げ幅を拡大した。しかし、米商務省が中国スパコン企業を事実上のブラックリストに加えたことが重石となったことや、週末を控えたポジション調整目的の売りが強まると下げに転じた。VIX指数は14.75から15.40へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米FRBの早期利下げ観測からドルの上値重い

ドル/円は、米6月製造業・サービス部物PMI速報値が予想を下回ったことで円買い・ドル売りが先行したものの、米5月中古住宅販売件数が予想を上回ったことが分かると買い戻しが優勢となり一時107.74円と日通し高値を付けた。NYダウが一時150ドル超上昇したことも相場の支援材料となった。ただ、米FRBの早期利下げ観測を手掛かりにドルの戻りを売りたい向きも多く、上値は限られた。米商務省が中国企業に対する新たな禁輸措置を導入したと伝わると米国株が失速したことが相場の重石となり、一時107.30円近辺まで下押しした。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表されたユーロ圏の製造業・サービス部門PMI速報値が良好な内容となったことから、全般ユーロ買いが先行した。ユーロ/ポンドなどユーロクロスの上昇につれた買いも入り、一時1.1378ドルと3月22日以来約3ヵ月ぶりの高値を付けた。米国の早期利下げ観測を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入りやすい面もあった。

 

NY原油先物市場は続伸:中東情勢の緊迫から買い優勢

NY原油先物市場は、米国・イランの軍事的緊張が高まる中、中東からの原油供給への不安が原油相場を押し上げる要因となった。米国は一旦決定した軍事行動の行使を直前で中止したが、イランは少なくとも米軍機の撃墜が可能であったことなどに現地メディアが言及するなど、緊迫して状況が継続している。また、米北東部の製油所で21日早朝に爆発が起き、火災も発生した。事故を受けて画素rン先物相場が上昇し、原油にも買いが及んだ。投機筋の原油先物の買越幅は8週間ぶりに拡大し、前週比1万1432枚増の36万3087枚となった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比1基増の789基となった。

 

NY金先物市場は続伸:中東情勢緊張からリスク回避の金買い継続

NY金先物市場は、米国・イランの軍事的緊張が、リスク回避資産とされる金の底堅い動きにつながっている。トランプ米大統領が、いったん承認したイランへの軍事行動を撤回し、その他の制裁措置にとどめるなど、リスク回避一辺倒ではないが、不透明感は拭い去れない。 2013年以来の1400ドル台と、高値水準の推移が続いた。投機筋の金先物の買越幅が3週連続で拡大し、前週比2万85枚増の20万4323枚と18年1月30日以来1年5ヵ月ぶりの高水準となった。

 

米国債券市場は下落:利益確定売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.05%で終了した。足もとで上昇相場が続いたことから、週末を控えたポジション調整的な売りが優勢となった。米5月中古住宅販売件数が予想を上回ったことも相場の重石となった。

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2019/06/21/07:56:54

米国株式市場は上昇:米国の早期利下げ観測から買い優勢

NYダウは249.17ドル高の26753.17、ナスダックは64.02ポイント高の8051.34で取引が終了した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて米早期利下げ観測が高まると、株式市場に資金流入が続くとの見方から買いが入った。イランによる米無人偵察機撃墜で、米国とイランの緊張が高まるとの警戒感から伸び悩む場面もあったが、引けにかけて一段高となった。 S&P500は最高値を更新した。VIX指数は14.33から14.75へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米経済指標悪化や地政学リスクから円じり高

ドル/円は、米国の早期利下げ観測を手掛かりに全般ドル売りが出やすい中、6月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が0.3と予想の11.0を大きく下回り、5月米景気先行指標総合指数が前月比横ばいと予想の0.1%上昇より弱い内容だったことが分かると円買い・ドル売りが先行した。米・イラン軍事衝突への警戒感からリスク回避的な円買い・ドル売りが入ると、一時107.21円と1月3日以来約5カ月半ぶりの安値を更新した。
なお、トランプ米大統領はこの日、イランによる米無人偵察機撃墜について『イランは非常に大きな間違いを犯した』とツイートしたほか、『米国がイランを攻撃するかどうかすぐに分かる』などと発言した。その後、トランプ大統領は『イランの米国ドローン撃墜はおそらく個人的なミスだった可能性』を指摘したため、警戒感が後退した。

ユーロ/ドルは、アジアや欧州市場でユーロ高・ドル安が進んだ流れを引き継いでNY市場でもユーロ買い・ドル売りが先行した。6月米フィリー指数が低調だったことが分かると一時1.1317ドルと日通し高値を付けた。ただ、6月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が▲7.2と予想の▲6.5を下回ったことが分かると伸び悩んだ。ユーロ/円やユーロ/スイスフランが下落した影響も受けた。 

 

NY原油先物市場は大幅高:米国とイランの軍事衝突に対する警戒感

NY原油先物市場は54.35ドルー57.37ドルのレンジ相場となった。イランの『イスラム革命防衛隊』のニュースサイトは20日、同国南部ホルモズガン州で米軍の無人偵察機を撃墜したと伝えたことから、米国とイランの軍事衝突に対する警戒感が高まり、原油先物は急上昇した。米国の7月利下げ観測が台頭し、長期金利が一時2%を下回ったことも、原油先物の上昇につながった。

 

NY金先物市場は大幅高:ドル安と地政学リスクの高まりから買い優勢

NY金先物市場は1361.30-1397.70ドルのレンジ相場となった。米7月利下げの可能性が高まり、長期債利回りが一時2%を下回ったことで、ドル安となり割安感から買いが強まった。また、米・イラン軍事衝突への警戒感がリスク回避資産として金を買う動きにつながった。トランプ米大統領は、イランによる米無人偵察機撃墜について、『非常に大きな間違いを犯した』などとツイートした。『米国がイランを攻撃するかどうかすぐに分かる』などと発言した。 

 

米国債券市場は横ばい:買い先行後も株高で売り優勢

米国債券市場の長期ゾーンでは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ2.02%で終了した。前日の米FOMCを受けて米早期利下げ観測が高まったことから債券買いが先行した。ただ、米国株が一段高となるにつれて債券売りが強まると値を消した。

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2019/06/20/07:43:31

米国株式市場は上昇:米早期利下げ観測高まりを好感

NYダウは38.46ドル高の26504.00、ナスダックは33.44ポイント高の7987.32で取引が終了した。朝方は、連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を午後に控えて小動きとなった。米FOMCの結果やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見を受けて、米早期利下げ観測が高まると、株式市場に資金流入が続くとの見方から買いが入った。個別ではユナイテッド・ヘルスやウォルトディズニー、メルクなどの上昇が目立った。 VIX指数は15.15から14.33へ低下した。

 

NY外国為替市場:米FOMC結果受けドル失速

ドル/円は、米FOMCの結果やパウエル米FRB議長の定例記者会見を受けて、米早期利下げ観測が高まると、米長期金利の低下とともにドル安が進行し、一時107.90円と日通し安値を付けた。ただ、7日の安値107.88円や5日の安値107.82円が目先サポートとして意識されると108円台前半まで下げ渋っている。
 FOMCはこの日、市場の予想通りFFレート誘導目標を2.25-2.50%に据え置いたものの、声明では『委員会は(利上げに)忍耐強くなれる』との表現を削除し、『今後のデータを監視し景気拡大を維持するため適切に行動する』との文言に置き換えた。景気減速が鮮明になれば早期利下げに踏み切る可能性を示唆した。政策金利見通しでは17人の政策当局者のうち7人が年末までに0.50%の利下げを見込み、1人が0.25%の利下げを想定した。また、投票メンバー10人のうち9人は金利据え置きに賛成したものの、ブラード米セントルイス連銀総裁は0.25%の利下げを求めて反対票を投じた。FOMCは2015年末に利上げを再開したが、利下げを求めて反対票が出たのは初めてとなった。

ユーロ/ドルは、市場では『前日にドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の金融緩和を示唆した発言で急激に売られた警戒感から、買い戻しが入った』との指摘があり、じり高の展開となった。FOMC結果公表後に米早期利下げ観測が強まるとユーロ買い・ドル売りが加速し一時1.1254ドルと日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:前日の大幅反発に対する反動売り

NY原油先物市場は53.50ドル-54.65ドルのレンジ相場となった。原油在庫の減少を好感して買いが先行したが、米FOMC会合の結果判明を控えてポジション調整的な売りも入った。ただ、FOMC会合で政策金利の据え置きが予想通り決定され、7月利下げの可能性が高まる結果となったことから、原油先物は通常取引終了後の時間外取引で54ドル台に戻した。

 

NY金先物市場は反落:ポジション調整の売りが重石に

NY金先物市場は1344.80-1366.60ドルのレンジ相場となった。米FOMCを控え、市場が全般的に様子見姿勢となるなか、前日の上昇に対する小幅な調整が入った。政策金利の据え置きが予想通り決定され、7月利下げの可能性が高まる結果となったことから、金先物は下げ渋った。その後、FOMC後にドル安が進むと、引け後の時間外取引で上値を伸ばした。 

 

米国債券市場は続伸:米早期利下げ観測から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.02%で終了した。米FOMC声明や政策金利見通し、パウエル米FRB議長の発言などを受けて、米早期利下げ観測が高まると債券買いが優勢となった。

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2019/06/19/08:15:46

米国株式市場:米中貿易摩擦への懸念後退で買い優勢に

NYダウは353.01ドル高の26465.54、ナスダックは108.86ポイント高の7953.88で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加の金融緩和の可能性に言及し、欧州株が全面高となり、米国株も買いが先行した。トランプ米大統領が28-29日のG20大阪サミットで習近平・中国国家主席と首脳会談を開く見通しを表明した。米中貿易摩擦への懸念が和らぎ、アップル(2.35%高)や3M(3.07%高)、キャタピラー(2.36%高)など中国売上高比率が高い銘柄を中心に買いが広がった。NYダウの上げ幅は一時410ドルを超えた。 VIX指数は15.36から15.15へ低下した。

 

東京外国為替市場:米中協議の進展期待からリスク選好のドル買い

ドル/円は、新潟県村上市で震度6強を観測する地震が発生し、新潟・山形・石川各県の沿岸に津波注意報が出されるとリスク回避目的の円買い・ドル売りが先行し。一時108.01円と日通し安値を付けた。ただ、トランプ米大統領がツイッターで『習近平・中国国家主席と良い電話会談を行った。来週日本で開催されるG20大阪サミットで協議を継続する』との見解を示すと、米中協議の進展期待からダウ平均が410ドル超上昇した。ドル/円にも買い戻しが入り、一時108.68円と日通し高値を付けた。とはいえ、前日の高値108.72円を上抜けることは出来なかった。大手ベンダーが関係者の話として『ホワイトハウスは2月にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長降格について法的に可能か検証していた』と報じると、108.23円付近まで急失速した。もっとも、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が『トランプ米大統領はパウエルFRB議長の地位変更を検討していない』と明らかにしたため、下押しも限定的だった。なお、同委員長は過去に検討したかとの質問にはコメントしなかった。

ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁がECB年次フォーラム冒頭演説で、『(経済・物価情勢が改善しなければ)追加の刺激策が必要になる』などと述べたと伝わると、独10年債利回りが一時▲0.328%前後と過去最低を更新した。6月独ZEW景況感指数が▲21.1と予想の▲5.8を大幅に下回ったことも相場の重しとなり、欧州市場序盤に一時1.1181ドルと3日以来の安値を付けた。プラートECB専務理事が『欧州圏の賃金やインフレは回復している』と発言したと伝わると、一時1.1213ドル付近まで下げ渋る場面もあったが戻りは鈍かった。NY市場では1.1200ドルを挟んだ狭いレンジ取引に終始した。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:米中協議進展期待から買い優勢

NY原油先物市場は51.50ドル-54.31ドルのレンジ相場となった。米国の5月住宅着工件数が予想を上回ったことや、トランプ大統領が米中首脳会談の開催を確認したことが好感された。米中貿易摩擦を巡る懸念は消えていないものの、米中協議の進展が期待されており、原油需要の拡大に直結するとの見方が広がった。また中東の地政学リスクも支援となった。

 

NY金先物市場は反発:リスク選好の動きで上値が重く

NY金先物市場は1342.10-1358.50ドルのレンジ相場となった。ファーウェイのスマホ出荷減少見通しなど、米中問題の深刻化を意識させるニュースが伝わり、リスク回避資産の金を買う動きが先行した。ただ、米中首脳の通商交渉に前向きなコメントが流れると、金相場は上昇幅を縮小した。同報道で大幅米国株高やドルが買い戻されたことも、ドル建て金相場の割高感につながり、上値を重くした。 

 

米国債券市場は反発:ドラギECB総裁のハト派発言受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.038%低い(価格は上昇)2.056%で取引を終了した。ドラギECB総裁が追加緩和の可能性に言及したことを受けて欧州債が上昇し、つれて米国債にも買いが波及した。ただ、米国株が堅調に推移すると相場は伸び悩んだ。 

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2019/06/18/07:36:58

米国株式市場は上昇:米早期利下げ期待が下支え

NYダウは22.92ドル高の26112.53、ナスダックは48.37ポイント高の7845.02で取引を終了した。18-19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、早期利下げ期待が相場を支えたものの、FOMCの結果を見定めたい投資家も多く引けにかけてはやや伸び悩んだ。重要イベントを前に様子見姿勢も強く、大きな方向感は出なかった。 VIX指数は15.28から15.36へ上昇した。

 

NY外国為替市場:金融政策会合を控え様子見ムード強く小動き

ドル/円は、週末の香港での大規模デモが香港ハンセン指数に影響をほぼ及ぼさなかったこともあり、リスクオフの巻き戻しで円売り・ドル買いが先行し、一時108.72円と日通し高値を付けた。ただ、6月米NY連銀製造業景気指数が▲8.6と予想の11.0を大幅に下回り、2016年10月以来の水準まで低下したことが分かると一転下落した。取引終了間際には一時108.52円付近まで下押しした。ただ、今週予定されている米FOMCや日銀金融政策決定会合を前に様子見ムードも強まっており、大きな方向感は出ず値幅も小幅となった。

ユーロ/ドルは、予想を下回る米NY連銀製造業景気指数を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1247ドルと日通し高値を付けた。ただ、ポンドや豪ドルなどに対してドル高が進むとユーロに対してもドル買いが入ったため、徐々に上値が重くなった。 

 

NY原油先物市場は反落:世界経済の減速懸念が重石

NY原油先物市場は51.58ドル-52.74ドルのレンジ相場となり、3営業日ぶりに反落した。原油供給不安は払拭されないものの、一部米経済指標が悪化したことや、14日公表の国際エネルギー機関(IEA)月報で、米中貿易戦争などによる世界経済の減速がエネルギー需要の減退を招くとの見通しが示され、売りが優勢だった。 

 

NY金先物市場は反落:高値圏での利益確定売りが優勢

NY金先物市場は1336.60-1347.10ドルのレンジ相場となった。米企業景況感の悪化を意識した買いが入ったが、ユーロの伸び悩みを嫌気して安全逃避の買いはやや縮小した。米国株式がプラス圏で推移したことも、金先物の上昇を抑制する一因となったようだ。また、先週末に取引の中心限月として2018年4月以来、1年2カ月ぶりの高値をつけた後を受け、利益確定の売りが優勢だった。 

 

米国債券市場は小反落:様子見ムード強く方向感を欠く

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに小反落(金利は上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.09%で終了した。米国株の上昇が債券相場の重しとなったものの、18-19日のFOMCの結果を見極めたいとして方向感の乏しい展開となった。

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