FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/07/02/07:43:58

米国株式市場は上昇:米中首脳会談の結果を好感

NYダウは117.47ドル高の26717.43、ナスダックは84.92ポイント高の8091.16で取引は終了した。米中首脳会談において通商協議再開で合意し、トランプ政権が中国からの輸入品への追加関税措置を見送ったことから貿易摩擦を巡る懸念が後退し、買いが先行し、半導体株などを中心に買いが広がり、一時290ドル超上昇した。ただ、上値では高値警戒感から利食い売り意欲も旺盛なため、一巡後は伸び悩んだ。石油輸出国機構(OPEC)が減産を9ヵ月間延長することで合意し、原油相場が上昇したことも好感された。しかしながら、今週は独立記念日の祝日を控えており、買いが一巡するとその後は閑散取引で上げ幅を縮小する展開となった。 VIX指数は15.08から14.06へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル買いも上値の重い展開

ドル/円は、NY序盤は108.30円付近でのもみ合いが続いていたが、米長期金利が2.04%台まで上昇するにつれて強含み。一時108.49円付近まで値を上げた。もっとも、NY市場に限れば値幅は26銭程度と狭かった。なお、6月米ISM製造業景気指数は予想を上回ったが、同時に発表された5月米建設支出は予想より弱い内容と強弱入り混じる結果に反応は限定的だった。 

ユーロ/ドルは、欧州長期金利が低下したほか、ドルが全面高となった流れに沿ってユーロ安・ドル高が加速した。目立った戻りも見られないまま一時1.1281ドルまで一本調子で値を下げた。

 

NY原油先物市場は反発:米中首脳会談の結果を受け需要回復期待

NY原油先物市場は、60.07ドルから一旦58.34ドルまで下落した。米中首脳会談による両者の歩み寄り姿勢を好感し、週明けの原油先物は時間外から買い優勢となった。石油輸出国機構(OPEC)の協調減産延期への期待感もあり、WTI8月限は一時60ドル前半まで上昇した。もっとも、OPECによる9カ月の減産延長が伝わると、材料出つくし感から利食いの売りが強まった。閉会に向けた協議が長引いているとの報道も嫌気され、一時58ドル台まで押し戻される場面があった。 

 

NY金先物市場は大幅反落:リスク選好の動きから売り優勢

NY金先物市場は、先週末の米中首脳会談では通商協議再開が確認され、両者の対立による世界経済の先行き不透明感は一旦弱まった。また、トランプ米大統領と北朝鮮の金・委員長の会談が実現したことで東アジアの地政学リスク後退も意識され、安全資産の金には売りが集まった。また、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測からユーロ安・ドル高傾向となり、割高感による売り圧力も高まった。

 

米国債券市場は反落:目先のリスク要因緩和で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年債国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.02%で終了した。米中貿易摩擦や米朝関係など目先のリスク要因が緩和されたことで安全資産とされる米国債は売られ、時間外取引では一時2.04%台を付けた。その後は2.00%台まで一転低下する場面も見られたが、NY中盤以降に再び上昇した。 

 

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2019/06/28/08:03:01

米国株式市場はまちまち:G20 控え様子見ムード強まり方向感出ず

NYダウは10.17ドル安の26526.65ドル、ナスダックは57.79ポイント高の7967.76で取引を終了した。29日の米中首脳会談を前に様子見ムードが強まり、相場の方向性は定まらなかった。ボーイング「737MAX」に新たな潜在的リスクが見つかったことを受けて、ボーイング株が3%近く下落。1銘柄でダウ平均を72ドルほど押し下げた。 中国が同国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する制裁緩和を要求しているとの報道もあり、上値の重い展開となった。VIX指数は16.28から15.82へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下で上値の重石

ドル/円は、『米中は貿易戦争の一時的な休戦で合意』との香港紙の報道を受けて、アジア市場では108.16円まで買われる場面があった。ただ、中国外務省が『(休戦合意)承知していない』との見解を示すと円買い・ドル売りが優勢になった。『習近平・中国国家主席はトランプ米大統領に対して『休戦』のための前提条件を提示する見込み』との報道も嫌気されて、一時107.67円付近まで下押しした。米長期金利が2.002%前後まで低下したことも相場の重石となった。なお、1-3月期の米国内総生産(GDP)確定値は市場予想通り、米個人消費確定値は予想を下回った半面、米コアPCEデフレーター確定値は予想より強い結果となった。強弱入り混じる内容となったため相場の反応は限られた。 

ユーロ/ドルは、28-29日に20カ国・地域(G20)首脳会議(G20大阪サミット)を控えて様子見ムードが強まる中、大きな方向感は出なかった。メルケル独首相はこの日、今月2回目となる全身が小刻みに震える発作に見舞われた。G20大阪サミットには予定通り参加するものの、市場では『政権の求心力が失われるなかでの健康問題は政局に微妙な影を落としかねない』との指摘があった。 

 

NY原油先物市場はもみ合い:G20を控えて様子見の展開

NY原油先物市場は58.61ドル-59.73ドルのレンジ相場となった。世界中の視線がG20に合わせて29日に予定されている米中首脳会談に向けられており、積極的な取引は手控えられた。ガドバン・イラク石油相は、来週の石油輸出機構(OPEC)総会で協調減産を延長するとの見通しを示した。 原油在庫の大幅な減少を意識した買戻しは一巡したが、需給関係の改善を意識して押し目買いの興味は残された。

 

NY金先物市場は続落:米中首脳会談を控えポジション調整売り優勢

NY金先物市場は1401.40-1415.30ドルのレンジ相場となった。米中両国が貿易戦争の一時休戦で合意したとの報道を受けて一時1401.4ドルまで下落した。ポジション調整的な売りが観測された。ただ、中国外務省が『(休戦合意)承知していない』との見解を示したことや、週末の米中首脳会談を見極めたいことで一方向に大きく傾けず、下げ幅を縮小して取引を終えた。安全逃避的な金買いも一部で観測された。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.01%で終了した。米中首脳会談を巡って楽観的な報道が伝わった一方、慎重な報道も流れた。情報が錯綜したことで会談を巡る不透明感が強まり、安全資産とされる米国債を買う動きにつながった。

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2019/06/27/07:37:31

米国株式市場はまちまち:引けにかけて利益確定売り優勢

NYダウは11.40ドル安の26536.82、ナスダックは25.25ポイント高の7909.97で取引が終了した。ムニューシン米財務長官の発言を受けて米中貿易交渉の進展期待が高まったことや、原油高が好感され買いが先行した。ただ、トランプ大統領が米中首脳会談で進展がない場合に巨額の追加関税を実施すると改めて警告すると上げ幅を縮小した。また、四半期末が近づく中、引けにかけて利食い売りが持ち込まれると下げに転じた。トラベラーズやユナイテッド・ヘルス、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などが売られた。 VIX指数は16.28から16.21へ低下した。

 

NY外国為替市場:誤報でも全般ドル買い戻し

ドル/円は、ムニューシン米財務長官はこの日、CNBCテレビのインタビューで、米中貿易交渉について『交渉が頓挫する前は妥結まで約90%のところまで来ていた。合意達成への道筋はある』などと発言した。28-29日の20カ国・地域(G20)首脳会議(G20大阪サミット)に併せて予定されている米中首脳会談で、両政府が貿易交渉を再開することに期待を示した。米中閣僚級協議は5月10日を最後に途絶えており、その後対立が激化している。対話を再開すれば最終的に妥協点を見いだせると主張した。米財務長官の発言を受けて、市場の神経質なムードが後退すると米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが優勢となり一時107.85円まで値を上げた。その後、複数の通信社が米財務長官の発言は『過去のものだった』と訂正したことで上値を切り下げた。
 なお、トランプ米大統領は米FOXビジネスのインタビューで『米中会談で貿易協議が不調に終われば、制裁関税第4弾を発動する』と改めて警告した。『米国は中国と合意するかもしれないが、現状でも満足』などと発言した。また、トランプ氏はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が『良い仕事をしていない』と批判した。自国通貨を切り下げている国と米国が競争できるよう、FRBに対し利下げを実施するよう再度呼び掛けた。

ユーロ/ドルは、米中貿易摩擦の行方をめぐる楽観的な見方を背景に米長期金利が2.05%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1348ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.1344ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になたt。200日移動平均線が位置する1.1346ドル付近も重要なサポートとして働き、一時1.1391ドルと日通し高値を付けた。原油先物価格の上昇を背景に資源国通貨高・ドル安が進んだ影響も受けた。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:原油在庫の大幅減少で買い優勢

NY原油先物市場は58.65ドル-59.93ドルのレンジ相場となった。米石油協会(API)発表の原油在庫が大幅減少したことや、米中貿易協議の進展期待で買いが先行した。米エネルギー省(EIA)が発表した原油在庫が1278.8万バレルの取り崩しと、市場予想より大幅に減少した結果を受けて買いが加速した。

 

NY金先物市場は反落:米早期利下げ期待後退を嫌気

NY金先物市場は1405.00-1427.90ドルのレンジ相場となった。米早期利下げ期待がやや後退し、米長期金利が上昇したことや、米中通商協議への期待感を背景に安全資産の金に売りが入った。 

 

米国債券市場は反落:米中貿易交渉の進展期待から売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)2.04%で終了した。ムニューシン米財務長官の発言を受けて米中貿易交渉の進展期待が高まると、安全資産とされる米国債に売りが出た。

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2019/06/26/07:44:23

米国株式市場は下落:早期利下げ期待後退で売り優勢

NYダウは179.32ドル安の26548.22、ナスダックは120.98ポイント安の7884.72で取引を終了した。ブラード米セントルイス連銀総裁が『次回FOMCで50bpの利下げは不要』と述べたほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が『金融政策は短期的なセンチメントの変動に過剰反応してはならない』などと発言。市場では『予想ほどハト派な内容でなかった』と受け止められ、早期利下げ期待が後退した。この日発表された米経済指標が低調だったことも相場の重しとなり、指数は一時200ドル近く下落した。VIX指数は15.26から16.28へ上昇した。

 

NY外国為替市場:FOMCメンバー発言で乱高下

ドル/円は、米中貿易摩擦の長期化や米イラン間の対立激化に対する懸念が広がる中、アジアの取引時間帯に一時106.78円と1月3日のフラッシュクラッシュ以来の安値を付けた影響が残った。もっとも、NY市場に限れば下値が堅かった。6月米消費者信頼感指数が121.5と予想の131.2を大幅に下回り、5月米新築住宅販売件数が62.6万件と予想の68万件より弱い内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが先行し、一時106.83円付近まで下押しした。ただ、今年の米FOMCで投票権を有するハト派のブラード米セントルイス連銀総裁が『次回FOMCで50bpの利下げは不要』と述べたことをきっかけに全般ドル買い戻しが優勢になった。パウエル米FRB議長が『金融政策は短期的なセンチメントの変動に過剰反応してはならない』などと発言し、市場の過度な利下げ圧力をけん制するとドル買い戻しが加速し一時107.40円付近まで値を上げた。なお、パウエル氏は『FRBは短期的な政治圧力から隔離』『政治に屈すれば打撃』などと述べ、トランプ米大統領もけん制した。 

ユーロ/ドルは、低調な米経済指標や米金利低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1399ドル付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた約3カ月ぶりの高値1.1412ドルを上抜けることは出来なかった。ブラード米セントルイス連銀総裁やパウエルFRB議長の発言を受けて、米金利先物相場では次回会合での0.50%の利下げ予想が後退した。全般ドルを買い戻す動きが強まると、前日の安値1.1360ドルを下抜けて一時1.1344ドルまで下げ足を速めた。もっとも、200日移動平均線(1.1348ドル)を下回った水準では押し目買いなどが入ったため下押しは限定的だった。

 

NY原油先物市場は小幅安:様子見ムード強く利益確定売りが重石

NY原油先物市場は57.20ドル-58.84ドルのレンジ相場となった。昨日まで3日続伸した反動で利益確定売りが先行した。ただ、下押し局面では引き続き米・イランの軍事的緊張の高まりが下支えとなった。また、週末の米中首脳会談に注目が集まっており、様子見ムードも強く、前日終値を挟んで方向感に欠ける動きとなった。 

 

NY金先物市場はほぼ横ばい:過剰な利下げ期待後退が重石に

NY金先物市場は1415.10-1442.90ドルのレンジ相場となった。米・イランの対立激化への懸念や、米早期利下げ観測を背景とした流れを引き継ぎ、一時1442.9ドルと約6年1カ月ぶりの高値を更新した。ただ、ブラード米セントルイス連銀総裁とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて為替相場でドルの買い戻しが進み、金先物は上げ幅をほぼ吐き出して取引を終えた。 

 

米国債券市場は続伸:低調な米経済指標を受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)1.98%で終了した。低調な米経済指標を受けて安全資産とされる米国債に買いが入った。また、2年債入札が『好調』だったことも相場の下支えとなった。

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2019/06/25/07:39:13

米国株式市場はまちまち:米国の対イランへの追加制裁を嫌気

NYダウは8.41ドル高の26727.54、ナスダックは26.01ポイント安の8005.70で取引が終了した。28-29日のG20大阪サミットに併せて予定されている米中首脳会談の行方に注目が集まる中、大きな方向感は出なかった。その後は、トランプ政権がイランへの追加経済政策を発表し、地政学リスクへの懸念から小動きとなった。ボーイングやゴールドマン・サックス、ユナイテッド・テクノロジーズなどの上昇が相場を下支えした半面、ホーム・デポやユナイテッド・ヘルスなどの下落が相場の重しとなり、指数はもみ合いとなった。 VIX指数は15.40から15.26へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドル売り

ドル/円は、対ユーロなどでドル売りが先行すると円に対してもドル安が進行した。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り一時107.25円と日通し安値を付けた。ただ、米国株相場が上昇して始まると円売り・ドル買いが出て、一時107.54円と日通し高値を付けている。もっとも、本日は米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、大きな方向感は出なかった。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された6月独Ifo企業景況感指数が予想を若干上回ったことや、米金利低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入り一時1.1404ドルと3月21日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。ただ、G20サミットを控えて様子見ムードが強まる中、一本調子で上昇する展開にはならなかった。

 

NY原油先物市場は続伸:米国の対イラン追加制裁を意識した買い

NY原油先物市場は56.75ドルー58.22ドルのレンジ相場となった。米国・イランの軍事的緊張が高まり、中東情勢の地政学リスクが原油供給に影響を与えるとの警戒感が引き続き原油の買い材料となった。トランプ米大統領は、イランへの追加制裁を科す大統領令に署名し、イラン最高指導者ハメネイ師を制裁対象に加えた。利益確定の売りに押される場面はあったものの、続伸して取引を終えた。 トランプ大統領は『イランとの交渉ができることを望む』、『イランとの対立を望んでいない』と述べているが、米国とイランの対立が続くことで地政学的リスクは増大し、安定的な原油供給は困難となる可能性が残されている。

 

NY金先物市場は続伸:地政学リスクの高まりから買い優勢

NY金先物市場は1403.60-1425.10ドルのレンジ相場となった。米長期金利が反落したことや、トランプ米大統領は24日、イランに対する追加制裁を科す大統領令に署名したことが材料視され。

 

米国債券市場は反発:地政学リスクの高まりから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.01%で終了した。米政府がイランへの追加制裁を発表すると、中東リスクへの警戒感から安全資産とされる米国債に買いが集まった。

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