FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/07/23/07:43:59

米国株式市場は上昇:米主要企業の決算を受け買いが入るも上値も重い

NYダウは17.70ドル高の27171.90、ナスダックは57.65ポイント高の8204.14で取引を終了した。これまでに発表された米主要企業の決算がまずまずの内容となったことを受けて買いが入ったものの、株価指数が過去最高値圏にある中で利益確定の売りも出やすく上値は限られた。市場では『本格化する米企業決算の発表に関心が向かい、もみ合いとなった』との声が聞かれた。 また、来週、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官が訪中することが伝わり、米中協議の行方を見極めたいとの思惑も強まった。VIX指数は14.45から13.53へ低下した。

 

NY外国為替市場:材料乏しく様子見ムード強く狭いレンジ相場

ドル/円は、。アジア時間に一時108.07円まで上昇した影響が残ったものの、NY市場ではじり安の展開となった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、108.00円に観測されているオプション絡みの売りに上値を抑えられ、一時107.77円付近まで下押しした。ただ、米経済指標の発表などがなかったうえ、30日の日銀金融政策決定会合や31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えて大きな方向感は出なかった。なお、黒田日銀総裁は米ワシントンでの講演で『しっかり強力な金融緩和を続けていく』『世界経済の不確実性が日本の経済や物価に及ぼす影響を十分注視』などと述べたが、相場の反応は限られた。

ユーロ/ドルは、25日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会や31日のFOMC結果公表を控えて、様子見ムードが広がり1.12ドル台前半での狭いレンジ取引が続いた。

 

NY原油先物市場は続伸:地政学リスクによる買いは後退

NY原油先物市場は55.83ドル-57.04ドルのレンジ相場となった。イラン革命防衛隊が先週末、英船籍タンカーをホルムズ海峡で拿捕した。原油輸送の要衝の安全が脅かされたことで、週明けの原油相場は買いが先行した。しかしその後、ペリー米エネルギー長官が原油の供給に楽観的な見方を示し、リビア最大のシャララ油田が生産を再開したとの報道も重しとなり、原油先物は上げ幅を縮小した。 

 

NY金先物市場は小幅に反発:様子見ムード強く利益確定売り優勢に

NY金先物市場は1423.00-1430.80ドルのレンジ相場となった。イランを巡り、米国のみならず英国も関係悪化の懸念が高まり、安全資産の金に買いが入る場面もあった。もっとも、25日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて金融市場全般に様子見ムードが広がり、金相場も利益確定売りに上値を抑えられた。 

 

米国債券市場は反発:持ち高調整の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.04%で終了した。今週予定されている2・5・7年債の入札を控え、持ち高調整目的の買いが入った。ただ、来週のFOMCを前に大きな方向感はでなかった。

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2019/07/22/03:01:58

米国株式市場は下落:米国の大幅利下げ期待後退と地政学リスクを嫌気

NYダウは68.77ドル安の27154.20、ナスダックは60.75ポイント安の8146.49で取引を終了した。ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)の好決算や、航空機大手のボーイング(BA)が旅客機「737 MAX」を巡る関連費用を明らかにしたことが好感され、買いが先行した。『ブラード米セントルイス連銀総裁など米金融当局者らは今月末のFOMCで0.25%の利下げを実施すると示唆』との米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を受けて、FRBの大幅利下げ期待が後退し売りが優勢となった。また、米中高官が電話協議を実施したことが伝わり、今後の米中協議を見極めたいとの思惑が広がったほか、イラン情勢を巡る地政学リスクへの懸念から小動きとなったが、引けにかけて下落に転じた。VIX指数は13.97から14.45へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルの売り買い材料交錯し上下に振れる展開

ドル/円は、前日のウィリアムズ米NY連銀総裁のハト派発言について、NY連銀がアジア時間早朝に『次回の政策行動に関するものではない』などと説明した。NY市場でも『ブラード米セントルイス連銀総裁など米金融当局者らは今月末のFOMCで0.25%の利下げに踏み切ると示唆。0.50%の利下げは準備していない』との米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を受けて、FRBの大幅利下げ期待が後退しドルを買い戻す動きが継続した。一時107.98円と日通し高値を付けた。ただ、節目の108.00円や前日の高値108.02円を上抜けることは出来なかった。トランプ米大統領がツイッターで『FRBは馬鹿げた金融引き締めをやめるべき』『金利は低下すべき』などと述べ、FRBに改めて利下げ圧力を掛けたことが相場の重しとなったほか、米・イラン関係の緊迫化で中東情勢への警戒感が高まっていることが嫌気された。 

 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)が早ければ来週の理事会で利下げを実施するとの観測が高まる中、イタリア連立政権の存続が危ぶまれユーロ売りが先行した。独有力誌シュピーゲルが『ECBは11月までに国債購入を再開する計画』と報じたことも相場の重しとなった。月末のFOMCで0.25%利下げが濃厚となったこともユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.1204ドルと日通し安値を付けた。なお、ユーロ圏短期金融市場ではECBが来週0.10%利下げする確率が約60%まで高まっている。 

 

NY原油先物市場は反発:中東情勢のリスク高まり買い優勢

イラン革命防衛隊がホルムズ海峡で英国籍のタンカーを拿捕したとの報道を受けて、米国・イランの軍事的緊張の高まりへの警戒感で昨日に約1カ月ぶりの安値水準まで下落した原油に買い戻しが入った。ただ、為替相場でドルが対ユーロで上昇し、ドル建ての原油の買い戻しは限られた。米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズによると、米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比から5基減少の779基となった。

 

NY金先物市場は3日ぶりに小反落:米長期金利上昇を受け利益確定売り優勢

NY金先物市場は1421.10-1454.40ドルのレンジ相場となった。米国の大幅利下げ観測がやや後退したことや、米長期金利の上昇を受けて安全逃避の金買いは縮小し、昨日に約6年2カ月ぶりの高値水準まで上昇した金は利益確定売りが優勢となった。 

 

米国債券市場は反落:米国の大幅利下げ期待後退で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.05%で終了した。今月末のFOMCでの大幅利下げ期待が後退し、債券売りが優勢となった。前日までは0.50%の利下げ予想が広がっていたものの、本日は0.25%利下げにとどまるとの見方が強まった。

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2019/07/19/07:51:51

米国株式市場は上昇:早期利下げ観測高まり一転買い戻し

NYダウは3.12ドル高の27222.97、ナスダックは22.04ポイント高の8207.24で取引を終了した。米中貿易摩擦の長期化の懸念や、一部の主要企業決算が嫌気され、売りが先行した。低調な四半期決算を受けてネットフリックスが急落すると、大型ハイテク株に売りが波及し一時150ドル超下げた。ただ、ウィリアムズ米NY連銀総裁やクラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長の発言で早期利下げ観測が高まると、一転買い戻しが優勢となり持ち直した。 VIX指数は13.97から13.53へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル売り材料多く総じて軟調

ドル/円は、7月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が21.8と予想の5.0を大幅に上回ると円売り・ドル買いが先行し、一時108.01円と日通し高値を付けた。ただ、6月米景気先行指標総合指数が前月比0.3%低下と予想の0.1%上昇に反して低下したことが分かると弱含む展開になった。ウィリアムズ米NY連銀総裁が『積極的に予防的なアプローチをとるほうが良い』と述べたほか、クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長が『不確実性は増しており、早期に動く必要がある』と発言すると、米短期金融市場では月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げを見込む確率が急上昇した。米長期金利の低下とともにドル売りが活発化し、一時107.21円と6月26日以来の安値を更新した。『米軍が中東ホルムズ海峡でイラン無人機を撃墜した』と伝わると、米イラン間の軍事的緊張の高まりが相場の重しとなった面もある。 

ユーロ/ドルは、『欧州中央銀行(ECB)は物価目標の修正を検討』との報道をきっかけに一時1.1205ドルと日通し安値を付けたものの、そのあとは一転上昇した。NY連銀総裁やFRB副議長の発言を受けて、米金利が低下すると全般ドル売りが加速し一時1.1281ドルまで上値を伸ばした。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:ポジション調整的な売り優勢

NY原油先物市場は54.72ドル-57.3ドルのレンジ相場となった。昨日の米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、ガソリンの在庫が予想以上の積み増しとなったことを背景に下落した原油はこの日も売りが優勢となった。また、米中貿易摩擦による世界経済の先行き不安も原油の上値を圧迫した。さらにイランがホルムズ海峡で外国タンカーを拿捕したと公表したことを受け、NY原油先物は時間外取引の欧州市場で57.32ドルまで上昇した。その後、積荷が小規模で、14日に燃料密輸の疑いで拿捕されたとの見方が広がったことや、メキシコ湾の産出量拡大の観測が浮上し、ポジション調整的な売りが増えた。

 

NY金先物市場は続伸:リスク回避と米利下げ期待の高まり

NY金物市場は1415.60-1449.70ドルのレンジ相場となった。米中通商協議が長引くとの見方が強いことや、世界的な株安の流れの中で安全資産としての需要が高まり、強い動きを見せた。また、トランプ米大統領は『米海軍の艦船がペルシャ湾のホルムズ海峡でイランの無人偵察機を撃墜した』と述べたことから、安全逃避の買いが一段と広がった。さらに、米国の利下げ期待の高まりで、金の先行観は強かった。

 

米国債券市場は続伸:早期利下げ観測高まり買い優勢

米国債券市場の長期ゾーンでは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.02%で終了した。市場予想を上回る米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数をきっかけに売りが先行したものの、ウィリアムズ米NY連銀総裁が早期利下げに積極的な姿勢を示すと一転買い戻しが優勢となった。

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2019/07/18/07:52:06

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦の激化・長期化への懸念を嫌気

NYダウは115.78ドル安の27219.85、ナスダックは37.59ポイント安の8185.21で取引を終了した。住宅着工・建設許可件数が予想を下振れたほか、複数の企業決算を受けて寄り付き後は揉み合ったが、トランプ米大統領が前日に『米中通商合意は長い道のり。必要なら追加関税を課す可能性』と述べたことで、米中貿易摩擦の激化・長期化への懸念が高まり、キャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄を中心に売りが出た。VIX指数は12.86から13.97へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株安・米長期金利低下でドルじり安

ドル/円は、一時108.32円付近まで買われる場面もあったが、アジア時間に付けた日通し高値108.33円を上抜けることは出来ずに失速した。米国株の下落や米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入り、取引終了間際に一時107.94円と日通し安値を付けた。この日発表された6月米住宅着工件数/建設許可件数が予想を下回ったことも嫌気された。なお、米連邦準備理事会(FRB)が公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)は「米経済は緩やかに拡大した」と総括判断し、『貿易関連の不確実性が及ぼす悪影響に関する懸念は広がっているものの、向こう数カ月の見通しは総じて明るい』と指摘した。

ユーロ/ドルは、日本時間夕刻に一時1.1200ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後はポンドドルの反発などを手掛かりに買い戻しが進んだ。予想を下回る米住宅指標や米金利低下などもユーロ買い・ドル売りも促し、1時過ぎに一時1.1233ドルと日通し高値を付けた。もっとも、市場では『30-31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが確実視される中、商いは低調だった』との声が聞かれた。 

 

NY原油先物市場は続落:ガソリンと中間留分在庫積み上がりを嫌気

NY原油先物市場は56.21ドル-58.36ドルのレンジ相場となった。米国とイランの軍事的緊張の緩和思惑を背景に大幅続落した前日の反動で買い戻しが先行したが、石油在庫統計の発表後に原油は売りが優勢となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫が311.6万バレルの取り崩しと予想以上に減少し、原油に買いが入る場面もあったが、ガソリンと中間留分(含む暖房油)の在庫が予想以上の積み増しとなったことが材料視され、一時56.47ドルと約2週間ぶりの安値をつけた。また、住宅関連指標が市場予想を下回ったことも嫌気された。

 

NY金先物市場は反発:米中貿易摩擦への懸念再浮上で買い優勢

NY金先物市場は1401.30-1428.40ドルのレンジ相場となった。この日発表された6月住宅着工件数と建設許可件数はいずれも市場予想を下回ったことや、米長期金利の低下を意識して安全逃避的な買いが広がった。米中貿易摩擦を巡る懸念が払拭されていないことも、金先物相場を下支えした。また、為替相場でドルが対ユーロで軟調な動きになったことも、金の買いを後押しした。 

 

米国債券市場は反発:米景気の減速懸念の高まりから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)2.04%で終了した。米6月住宅着工/建設許可件数が市場予想を下回ったことで、米景気の減速懸念が高まり債券買いにつながった。

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2019/07/17/07:51:28

米国株式市場は下落:トランプ大統領の発言を嫌気

NYダウは23.53ドル安の27335.63、ナスダックは35.39ポイント安の8222.80で取引を終了した。複数の主要企業決算を受け、寄り付き後から揉み合う展開となった。良好な米小売統計を受けてプラス圏で推移する場面もあったが、トランプ米大統領が『米中通商合意は長い道のり。必要なら追加関税を課す可能性』と述べたと伝わると、投資家心理が悪化し売りが出た。原油先物価格の急落を背景に、エクソンモービルやシェブロンなど石油株が売られたことも相場の重石となった。VIX指数は12.68から12.86へ上昇した。

 

NY外国為替市場:良好な米6月小売売上高受けドル買い強まる

ドル/円は、米小売売上高が予想を上回ったことで円売り・ドル買いが出たほか、米長期金利の上昇に伴う買いが入り、一時108.37円と日通し高値を付けた。ただ、トランプ米大統領が『米中通商合意は長い道のり。必要なら追加関税を課す可能性』などと述べると米国株が失速した。ドル/円にも売りが出て伸び悩む場面があった。 なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は講演で「不確実性が高まっており、FRBは適切に行動する」などと述べたが、新味の内容に乏しく市場の反応は限られた。 

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された7月独ZEW景況感指数が予想を下回ったため、ユーロ圏経済の減速懸念が強まりユーロ売り・ドル買いが先行した。NY時間に入り、6月米小売売上高が予想を上回ったことが分かるとユーロ売り・ドル買いが活発化し、一時1.1202ドルと日通し安値を付けた。米長期金利が一時2.14%台まで上昇したこともドル買いを促し、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは97.44まで上昇した。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:中東の地政学リスクの後退で売り優勢

NY原油先物市場は57.07ドル-60.06ドルのレンジ相場となった。予想比上振れの米小売売上高を受けたドル高と中東の地政学リスクの後退で、原油は売りが優勢となった。一部報道によると、トランプ米大統領はイランとの関係に大きな進展があったと述べ、ポンペオ米国務長官はイランが核問題で話し合いに応じると表明したと伝わった。天候要因で縮小していた米メキシコ湾での生産が復旧に向かっていることも原油の上値を圧迫した。トランプ米大統領が『望めば中国からの輸入品に追加課税を課すことができる』と述べたことも嫌気された。

 

NY金先物市場は小幅安:良好な米経済指標受け売り優勢

NY金先物市場は1402.10-1420.00ドルのレンジ相場となった。強い米6月小売売上高を背景に為替市場ではドル高が進み、米長期金利が上昇し、金は売りが優勢となった。ただ、今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測は変わらず、金の下値は堅かった。また、中東情勢の緊張度はやや低下したことから、安全逃避的な金買いは縮小した。

 

米国債券市場は反落:好調な米6月小売売上高の結果を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.10%で終了した。米6月小売売上高が予想を上回ったことが債券売りを誘ったものの、トランプ米大統領の発言を受けて米中貿易摩擦の激化・長期化への懸念が高まると下げ幅を縮めた。

 

 

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