FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/04/13/03:02:05

グッドフライデー(聖金曜日)で欧米市場は休場

米国株式市場、商品市場、債券市場は休場

 

NY外国為替市場:欧米市場休場で狭いレンジ内で推移

ドル/円は、聖金曜日の祝日(グッドフライデー)で欧州主要各国が休場、そして米国も債券・株式・商品市場が休みとなり、週末も重なって市場参加者が激減するなか、総じて動意は薄かった。欧州の時間帯を合わせても108.35-50円と値幅15銭の狭いレンジ取引が続いた。なお、3月米消費者物価指数(CPI)はコア指数ともに予想を若干下回る結果となったが、特段材料視されなかった。 

ユーロ/ドルは、欧米市場が休場で商いが薄いなか、1.0953ドルと昨日高値の1.0952ドルをわずかに上回る場面があったが、持ち高調整の範囲内に過ぎなかった。 

メキシコペソ(MXN)は、堅調推移となった。前日のOPECプラスの協議ではメキシコが減産を拒否したことが話題に挙がったが、G20エネルギー相緊急テレビ会合ではメキシコに対する厳しい意見は伝わってこなかった。トランプ米大統領も『米国は何とかメキシコを説得しようとしている。メキシコは10万バレルの減産を約束した』と述べたことで、市場はそれほど悲観的には捉えなかったことがMXN買いにつながった面がある。 

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2020/04/10/06:56:42

米国株式市場は上昇:FRBの追加支援策の導入を好感

NYダウは285.80ドル高の23719.37ドル、ナスダックは62.67ポイント高の8153.57ポイントで終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)が追加支援策を導入し、中小企業、州・地方自治体支援などで最大2.3兆ドルの融資を提供すると発表したほか、パウエル議長が融資可能な規模は『無制限』としたことで寄り付きから上昇し、指数は一時570ドル超上昇した。その後も高値圏での底堅い動きが続いていたが、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国の臨時会合でサウジアラビアとロシアが減産で合意したものの規模が予想を下回ったことで原油価格が下落したほか、連休を前にポジションを手仕舞う動きも広がり、引けにかけて上げ幅を縮小した。VIX指数は43.35から41.67へ低下した。

 

NY外国為替市場:FRBの新たな供給プログラム発表でドル売り優勢

ドル/円は、NY序盤に米連邦準備制度理事会(FRB)が最大2.3兆ドルを供給するプログラムを発表した。このプログラムは投資不適格級に最近格下げされた社債の一部も対象となるなど、前例のない措置を講じたことで足元のドル需給ひっ迫懸念が後退し、ドルが全面安となった。その後も売りの流れは継続し、一時108.15円まで下げ足を速めた。もっとも、日足・一目均衡表転換線の108.15円がサポートとして意識されると、引けにかけては108円台半ばまで下げ渋った。 

ユーロ/ドルは、FRBによるドル資金供給の拡充策を受けてドル安が加速すると上値を試す展開に。一時1.0952ドルまで上げ幅を拡大した。また、ポンド/ドルは1.2484ドル、豪ドル米ドルは0.6363米ドル、NZドル米ドルは0.6096米ドルまでそれぞれ上昇した。 なお、本日行われていた欧州連合(EU)財務相会合で5900億ドル規模の新型肺炎対策の経済パッケージが合意に至った。 

 

NY原油先物市場は大幅下落:市場予想の減産量よりも少なく失望売り

NY原油先物市場は22.57ドル-28.36ドルのレンジ相場となった。OPECプラスのテレビ会議で『サウジアラビアとロシアは原油の大幅な削減で合意』との一部報道を受けて28.36ドルまで急伸した。ただ、日量1000万バレルの減産で合意したことが伝わると、一部で2000万バレル程度の減産を予想する声もあっただけに一転して失望売りが優勢になった。NY原油先物は一時28.36ドルまで買われたが、米国の減産は保証されていないことや、需要減少予測に見合った減産規模ではないとの見方が浮上したことから、利益確定を狙った売りが強まり、時間外取引で22.57ドルまで急落した。

 

NY金先物市場は大幅高:心理的節目の1700ドル台回復

NY金先物市場は1676.50-1754.50ドルのレンジ相場となった。米連邦準備理事会が新たな2.3兆ドル規模の資金供給策を決定したことで、為替はドル売り優勢になった。ドル安がドル建て金価格を押し上げた。米新規失業保険申請件数が660.6万件と高水準を維持したことも、安全資産とされる金の購入を強める一因となり、一時1754.50ドルまで上昇した。また、換金目的の売りは一巡していることや、米長期金利の伸び悩みを意識して安全逃避的な買いが入った。節目の1700ドルを超えた後は一段高となり、2012年10月以来の高値を記録した。

 

米国債券市場は反発:原油先物の急落を受け買い戻しが優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは6営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)0.72%で終了した。足元の相場下落に対する調整買いが時間外取引から強まった。NY序盤に売りが強まる場面があったが、原油先物相場の急落により再び債券を買い戻す動きが強まり、利回りは一時0.70%台まで低下した。なお、本日は聖金曜日の前営業日で短縮取引だった。 

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2020/04/09/07:18:45

米国株式市場は上昇:サンダース米民主党候補の大統領選からの撤退を好感

NYダウは779.71ドル高の23433.57ドル、ナスダックは203.64ポイント高の8090.90ポイントで取引が終了した。米国経済の早期再開期待や第4弾経済支援策への期待から買いが先行した。また、NY州などで新型コロナウイルスの感染者・死亡者数がピークに達しつつあることも引き続き好感された。急進的なリベラル派とされるサンダース米民主党候補が大統領選からの撤退を表明すると買いが優勢となった。市場では『MOC (引成)注文がまとまって観測された』との指摘があり、引け間際には850ドル超高まで上げ幅を広げた。さらに、ロシアが原油協調減産で合意したとする報道を受けた原油価格の急伸を受けて上昇幅を広げた。 VIX指数は46.70から43.35へ低下した。

 

NY外国為替市場:オセアニア通貨でドル売り加速

オセアニア通貨は、欧州序盤から堅調地合いを引き継ぎ、NY市場でも終始買われる展開となった。米大統領選で民主党候補のサンダース氏が離脱することを表明するとダウ平均はこれを好感して850ドル超高まで上げ幅を拡大すると豪ドルやNZドルは一段高となった。

 

ドル/円は、クロス円の上昇につれる形でNY序盤には一時109.10円と本日高値を付けた。ただ、109円台での滞空時間は短く、対オセアニア通貨でドル売りが加速すると108.60円付近まで下押しした。一方、東京時間につけた安値108.51円がサポートとして意識されると、堅調な米国株式相場を受けて引けにかけて108.90円台まで下げ渋った。 

 

ユーロ/ドルは、欧州時間はEU財務相会合での財政措置を巡って一喜一憂したが、NY市場に限れば頭が重かった。対オセアニア通貨を中心にユーロ安が進んだ影響から1.0850ドル前後まで下押しした。 

 

NY原油先物市場は反発:大規模な減産への期待感から買い

NY原油先物市場は23.74ドル-26.45ドルのレンジ相場となった。9日にOPECプラス(石油輸出国機構・OPECとロシアなど非OPECの主要産油国による枠組み)の会合を控えているほか、翌10日にG20エネルギー相会合も予定されており、イベントを前に直近の下落に対する揺り戻しが入った。 米エネルギー省(EIA)発表の週間石油在庫では、原油が1517.7万バレル増と記録的な積み増しとなったうえ、ガソリン在庫も1049.7万バレル増えた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大による消費低迷である程度の積み増しは予想していたとの見方があり、原油相場のネガティブな反応は限られた。主要産油国による大規模な減産への期待は残されており、原油先物は下げ渋り、時間外取引で一段高となった。

 

NY金先物市場は小反発:換金目的の売りは一巡

NY金先物市場は1670.70-1695.80ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念はいったん弱まりかけたが、NY州での死亡者が連日で過去最高を更新し続けており不安は継続した。安全資産とされる金を買う動きが再び強まった。8日のアジア市場で金先物は1670.70ドルまで下げたが、換金目的の売りが一巡したことから、金先物は反転した。ニューヨーク市場の午前中にかけて1695.80ドルまで買われたが、その後は株高を意識して主に1680ドル台でのもみ合いが続いた。

 

米国債券市場は続落:リスク選好の米国株高を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)0.77%で終了した。米国株が堅調に推移したことを背景に安全資産とされる債券は売られた。30年債入札の結果は無難との声が多く、債券相場への影響はあまり見られなかった。 

 

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2020/04/08/07:41:12

米国株式市場は反落:引けにかけて調整売り

NYダウは26.13ドル安の22653.86ドル、ナスダックは25.98ポイント安の7887.26ポイントで取引を終了した。米国内での新型肺炎の感染拡大に対する過度な警戒感がいったん落ち着いたとして時間外の米株価指数先物が大幅上昇したため、現物でも寄り付き後に一時930ドル超上昇した。また、3500億ドル規模の中小企業向け融資プログラムに申し込みが殺到しており、米国政府が更なる資金を供給する意向を示し上昇幅を拡大した。ただ、昨日と合わせると2500ドル以上の急上昇とあって買い一巡後は調整売りに押された。本日のMY州での死者数が最大となったことも警戒感を再び高めた面もあり、引けにかけて下げに転じた。 VIX指数は45.24から46.70へ上昇した。

 

NY外国為替市場:株価失速で引けにかけドル売り優勢

ドル/円は、NY序盤には株高を受けて109円台に乗せる場面があったが、その後の株価失速でクロス円が伸び悩むとつれる形で108.60円台まで下押しした。 

ユーロ/ドルは、『集中治療室に入っているジョンソン英首相の容態は安定している』と首相官邸などが発表したことで、欧州序盤から堅調だったポンド/ドルにつれてユーロ/ドルは一時1.0926ドルまで上値を伸ばした。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けたドル買いのフローから1.0876ドル付近まで失速したが下値は限定的となった。その後は1.0900ドルを挟んだもみ合いが続いた。 なお、欧州中央銀行(ECB)は投資不適格級の格付けを受けているギリシャ国債を担保として受け入れることを発表した。担保条件を緩和して銀行が低金利で流動性を調達できるようにする措置がユーロの下支え要因となった面もあった。 

 

NY原油先物市場は続落:減産調整への期待後退から売り優勢

NY原油先物市場は23.54ドル‐27.24ドルのレンジ相場となった。6日から9日に開催がいったん延期されたOPECプラス(石油輸出国機構・OPECとロシアなど非OPECの主要産油国による枠組み)の会合を目前に控えているほか、翌10日に議長国をサウジアラビアとするG20エネルギー相会合も予定されている。ロシアとサウジアラビアによるすみやかな減産調整への期待は後退し、直近の反発に対する巻き戻しが続いた。 

 

NY金先物市場は反落:利益確定売り優勢

NY金先物市場は1672.00‐1742.60ドルのレンジ相場となった。7日のアジア市場で金先物は1742.60ドルと一段高となったが、その後は利益確定を狙った売りが優勢となった。節目の1700ドルを下回った後は上値の重さが意識される展開となり、一時1672.00ドルまで下げ幅は拡大した。新型コロナウイルスを懸念した過度な警戒感が後退したことも、安全資産とされる金を買う動きが弱まった。

 

米国債券市場は続落:アジアや欧州株式相場堅調で売り優勢に                                                

米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)0.71%で終了した。アジアや欧州の株式相場が堅調に推移したことで時間外から米国債は売られた(金利は上昇)。通常取引に入ると利回りは一時0.78%台まで上昇した。ただ、新型コロナウイルスによる米国内の1日での死者数が増加したことで再び警戒感が高まり、NYダウがマイナス圏に沈んだことで引けにかけては買い戻しが強まった。 

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2020/04/07/07:37:48

米国株式市場は上昇:新型肺炎の過度な警戒感の後退を好感

NYダウは1627.46ドル高の22679.99ドル、ナスダックは540.16ポイント高の7913.24ポイントで取引を終了した。先週末にNY州知事が『新型肺炎の流行ピークにさしかかりつつある』と発言したことで過度な警戒感が後退したとの見方から時間外取引で米国株価先物が買われ、現物もその流れに沿って大幅高で始まった。本日もNY州知事が『新型肺炎の感染ペースは減速している』と述べたことで一層の安心感が生まれ、指数は終始堅調地合いを保ちながら上げ幅を一時1700ドル超高まで広げた。VIX指数は46.80から45.24へ低下した。

 

NY外国為替市場:109.00円を挟んで方向感欠く展開

ドル/円は、109.00円を挟んで方向感を欠く動きが続いていたが、終盤には109.20円台まで上げた。クオモNY州知事が『新型肺炎の感染ペースは減速している』と発言し、過度な警戒感が和らいだことでNYダウが引けにかけて1700ドル超の大幅高となったうえ、対ポンドでドル高が進んだことも支えとなった。 

ユーロ/ドルは、ユーロ/豪ドルをはじめとしたユーロクロスの下げにつれて一時1.0769ドルと先週末安値の1.0773ドルを下抜けた。その後は株高によるユーロ円の買い戻しにつれて1.0810ドル台を回復する場面があったが続かず、引けにかけては1.0800ドルを挟んだもみ合いに終始した。 

 

NY原油先物市場は反落:需給関係の改善期待薄との見方

NY原油先物市場は25.28ドル‐28.24ドルのレンジ相場となった。当初は本日開催予定だったOPECプラス(石油輸出国機構・OPECとロシアなど非OPECの主要産油国による枠組み)の会合が9日に先延ばしにされた。減産に前向きな協議が進みにくいとの不安感が原油相場の重石となった。また、原油の需給関係がすみやかに改善されるとの見方は増えていないことから、戻り売り 興味が強まる展開となった。

 

NY金先物市場は大幅続伸:節目の1700ドル上回る

NY金先物市場は1638.20‐1715.50ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルスの感染がピークを迎えつつあるとの見方もあり、株価が上昇するなど、市場は総じてリスク回避姿勢を後退させているものの、金市場の参加者は依然として懐疑的となった。また、換金目的の売りは縮小しており、安全資産とされる金を買う動きが継続し、6月限は一時3月9日来の17000ドル台で推移する場面もあった。

 

米国債券市場は続落:大幅な株式市場上昇で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)0.67%で終了した。新型肺炎の米国内での感染拡大がピークを迎えるとの期待感から株式相場が大幅に反発したことで、安全資産とされる債券は売りが優勢となった。 

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